美人が婚活してみたら

仕事にも容姿にも恵まれ、何不自由なく生きてきたタカコは、なぜか恋愛だけは不運続きで、結婚とはまったく無縁のまま32歳を迎えていた。そして、とある男性との不倫関係が終わり、友人の勧めもあって、タカコは婚活を決意する。恋愛に不慣れなタカコとさまざまな男性たちとの出会いをとおして、アラサー女子を取り巻く婚活事情が、ラブコメディを交えながら展開される。とあるアラ子が得意とする独特な画風と、結婚や恋愛にまつわるリアルな心理描写が特徴となっている。

自己評価高めな独身アラサー女子のタカコは、なぜか付き合う男性が既婚者ばかりで、いつの間にか友達が次々と結婚していた。そんな中、ある男性との不倫関係を終えた途端に疲れ果て、燃え尽き症候群になってしまう。そして死にたいと連呼するようになったタカコは、意を決して婚活サイトに登録する。これまで自由奔放だったタカコは、一癖も二癖もある男性たちとの出会いや交流を経て、ふつうの幸せをつかむために奮闘するものの、美人がゆえに恋愛とは違う婚活の難しさを痛感する。

出会った男性に絶望したり、友人とケンカになったりと、婚活といういばらの道を進むタカコは、高学歴・高収入の大手不動産会社に勤務するS木と出会う。当初はS木に微妙なイメージを抱くタカコだったが、デートを重ねるうちに彼のことを知り、次第にいいムードになってお泊まりデートをすることになる。美人だが恋愛に恵まれないタカコの婚活をとおして、婚活女性の生きづらさや本音を、涙あり笑いありのリアルな婚活エピソードを基に描かれる。前途多難続きのタカコの婚活の行方と、婚活の過程で彼女が出会った男性たちとの恋愛模様が見どころとなっている。