イナズマイレブン

イナズマイレブン

伝説の最強イレブン、イナズマイレブンになるため、弱小サッカー部キャプテン・円堂守が、仲間と共に奮闘し、成長していく姿を描いた作品。現実の競技であるサッカーと違い、多種多様な必殺技が使用されることから、超次元サッカーと称されている。原作は、2008年にレベルファイブより発売されたニンテンドー3Dソフト『イナズマイレブン』で、本作品の原作・監修はレベルファイブが担当している。第34回講談社漫画賞児童部門、第57回小学館漫画賞児童部門受賞作品。続編にあたる『イナズマイレブンGo』も発表されている。

正式名称
イナズマイレブン
ふりがな
いなずまいれぶん
作者
ジャンル
サッカー
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概要・あらすじ

円堂守は、雷門中学校の弱小サッカー部のキャプテン。必殺技を使い最強のチームと言われた伝説の雷門中学校サッカー部・イナズマイレブンに憧れ、自分たちも強くなって、イナズマイレブンを復活させるべく、日々特訓を続けていた。しかし、部員は公式戦に参加できるギリギリの11人。円堂自身も必殺技を使うことができず、試合に負けてばかりという有様。

さらに、学園長の娘で生徒会長を務める雷門夏未から、全国大会優勝校の帝国学園との練習試合に勝たなければ、サッカー部を潰すと宣告されてしまう。唯一の希望は、雷門中に転校してきたスーパーストライカー・豪炎寺修也に入部してもらうことだったが、頑なに入部を拒まれてしまう。

廃部を回避すべく、円堂たちサッカー部員は猛練習を積み、帝国学園との試合に挑む。そしてこの試合が、イナズマイレブン復活への第一歩となるのだった。

登場人物・キャラクター

円堂 守 (えんどう まもる)

中学2年生の少年。雷門中学校の弱小サッカー部のキャプテンで、ゴールキーパー。仲間思いの努力家で、多くの人を惹きつける力を持っている。祖父の円堂大介は、必殺技を使い最強のチームと言われた伝説の雷門中学校サッカー部・イナズマイレブンのひとりで、その祖父を目標に日々特訓を重ねている。 最初は必殺技を使うことができなかったが、帝国学園との練習試合で能力が開花。己に神を宿らせ、その強靱な右手でシュートを止める伝説の必殺技・ゴッドハンドを成功させるなど、努力と根性で大きく成長していく。

豪炎寺 修也 (ごうえんじ しゅうや)

中学2年生の少年。ポジションはフォワード。中学サッカー界きってのスーパーストライカーだったが、サッカー観戦に行く途中で事故に遭って入院した妹が原因で、サッカーを辞めてしまった。クールに振る舞っているが、心には熱い魂が宿っている。帝国学園との練習試合中に能力を開花させた円堂守のプレイと、サッカーにかける熱い情熱に心を打たれ、雷門中学校サッカー部に入部し、再びピッチに立つ。 空中で体を回転させて蹴り飛ばし、炎をまとったサッカーボールをシュートする必殺技・ファイアトルネードを使う。

鬼道 有人 (きどう ゆうと)

中学サッカー全国大会優勝校の帝国学園サッカー部を率いる、天才ゲームメーカー。1つ結びにした長いドレッドヘアに丸レンズのゴーグル、試合中も羽織っている赤いマントがトレードマークになっている。卓越した技術と優れた頭脳を兼ね備えているが、ラフプレイも平気で行う冷淡な性格の持ち主。 円堂守やスーパーストライカー・豪炎寺修也にライバル心を抱いている。空中のサッカーボールをデルタ状に3人で囲み、同時にシュートを放つ破壊力満点の必殺技・デスゾーンや、鬼道が放つ正確無比のキラーパスを帝国学園フォワード2人が打ち抜く必殺技・皇帝ペンギン2号など、数々の必殺技を使いこなす。

影山 零治 (かげやま れいじ)

中学サッカー全国大会優勝校の帝国学園サッカー部の監督。勝利することに異常なほど固執し、試合前に敵チームの選手に怪我を負わせたり、敵チームのドリンクに薬を仕込んだりと、犯罪まがいの汚い手を使って、円堂守のいる雷門中学校サッカー部の勝利を阻む。

多摩野 五郎 (たまの ごろう)

雷門中学校サッカー部部員で、円堂守の後輩。ポジションはミッドフィルダー。円堂を心から信頼し、常に前向きに努力する姿を尊敬している。小さい体格のため、当たり負けをしてボールをとられないように、特訓で必殺技・分身フェイントを習得する。

壁山 (かべやま)

雷門中学校サッカー部部員。体重150kgという恵まれた体格を活かし、ディフェンダーのポジションについているが、臆病な性格のため相手からボールを奪う前に及び腰になってしまう弱点がある。しかし、同じディフェンダーの風丸の指導・特訓と、壁山のサッカーが好きだという気持ちを信じている円堂守の喝で能力を目覚めさせ、巨大な岩石の壁を出現させる必殺技・ザ・ウォールを習得する。

風丸 (かぜまる)

雷門中学校サッカー部部員で、壁山たちディフェンダー陣のまとめ役。自身のポジションもディフェンダー。ひとりで突っ走りがちになってしまう円堂守と他の部員の間をうまく取り持ち、円堂が不調に陥っている時には率先してチームを引っ張っていく、ムードメーカーでもある。特訓の末に、豪炎寺修也とのコンビネーション必殺技・炎の風見鶏を完成させる。

染岡 (そめおか)

雷門中学校サッカー部部員で、ポジションはフォワード。常識的な感覚の持ち主で、強さを求めるあまり、無茶な特訓を重ねる円堂守を叱ることができる、重鎮的な存在でもある。天才ストライカー・豪炎寺修也の入部で少し自信を失っていたが、周囲が考える限界をガンガンぶちやぶっていく円堂の姿に励まされ、自身で限界を突破することに成功。 竜型のオーラを纏った超スピードシュートを放つ必殺技・ドラゴンクラッシュを習得する。

響木 正剛 (ひびき せいごう)

中学サッカー公式大会のフットボールフロンティア全国大会出場直前に、雷門中学校サッカー部の監督に就任した人物。円堂守の祖父・円堂大介が監督を務めていた時代の、雷門中学校サッカー部のキャプテンであり、伝説の最強チーム・イナズマイレブンのひとりでもある。 円堂たちのポテンシャルの高さを認め、元イナズマイレブンの特訓場であるイナビカリ修練場の使用を許可する。

円堂 大介 (えんどう だいすけ)

円堂守の祖父であり、雷門中学校サッカー部を、伝説の最強のチームに導いた監督。選手時代のポジションはゴールキーパーだった。何度失敗してもチャレンジし続けるド根性の持ち主で、心が挫けそうになったメンバーを励まし、引っ張っていた。しかし、雷門中学校が全国を逃した後、突然死亡してしまった。

アフロディ

中学サッカー公式大会のフットボールフロンティア全国大会で、40年間王者として君臨していた強豪校の帝国学園を、10対0で下した世宇子中学のキャプテン。幼い頃から神童と呼ばれ、圧倒的な才能を持っているため、己の力に絶対的な自信がある。ポジションはミッドフィルダー。アフロディのみが使用できる伝説の必殺技・ゴッドノウズは、まともにシュートを受けたゴールキーパーを負傷させてしまうほどのエネルギーを持っている。 フットボールフロンティアで円堂守率いる雷門中学校に敗れたものの、15歳以下の少年を対象とした全世界サッカー大会FFIでは、母国・韓国の代表チーム・ファイアードラゴンのキャプテンとして、再び円堂の前に立ち塞がる。

久遠 道也 (くどう みちや)

円堂守率いる雷門中学校サッカー部の監督・響木正剛に請われ、15歳以下の少年を対象とした全世界サッカー大会FFIのために結成された日本代表チーム・イナズマジャパンの新監督に就任する。選手達の能力や精神状態を冷静に分析し、的確な指示でイナズマジャパンを牽引していく。

不動 明王 (ふどう あきお)

15歳以下の少年を対象とした全世界サッカー大会FFIのために結成された日本代表チーム・イナズマジャパンのメンバーで、ポジションはミッドフィルダー。チームメイトと仲良くしようという気がまったくない一匹狼で、他人をバカにしたような態度を取る。ラフプレイが多いが実力は確かで、絶妙なポジショニングと視野の広いパス、なによりもハングリーな気迫が持ち味。 審判から見えない位置で、ボールごと相手選手の腹部を蹴る必殺技・ジャッジスルー2を使う。

綱海 条介 (つなみ じょうすけ)

15歳以下の少年を対象とした全世界サッカー大会FFIのために結成された日本代表チーム・イナズマジャパンのメンバーで、ポジションはディフェンダー。沖縄県出身でサーフィンが得意。ノリが軽く、ピンチも明るく笑い飛ばすおおらかな性格で、オーストラリア代表ビッグウェイブス戦で、イナズマジャパンのピンチを救う。 ボールに竜巻のような超回転をかけてシュートを繰り出す必殺技・ザ・タイフーンを使う。

吹雪 士郎 (ふぶき しろう)

天才ストライカー豪炎寺修也と並ぶ技術力を持つフォワード選手。出身校は、中学サッカー公式大会のフットボールフロンティアには縁がない、北海道の白恋中学校の小さなサッカー部に在籍しているが、その実力を評価され15歳以下の少年を対象とした全世界サッカー大会FFIのために結成された日本代表チーム・イナズマジャパンのメンバーに選ばれた。 氷上を滑るような華麗な動きで相手をかわす必殺技・アイスグランドや、ボールに超回転をかけて冷気で氷らせてシュートする必殺技・エターナルブリザードを使う。

基山 ヒロト (きやま ひろと)

強豪校エイリア学園から、15歳以下の少年を対象とした全世界サッカー大会FFIのために結成された日本代表チーム・イナズマジャパンのメンバーに選ばれたストライカーで、ポジションはフォワード。炎のストライカー豪炎寺修也、氷のストライカー・吹雪士郎と並ぶ実力の持ち主。 得意な必殺技は、流星のようなスピードとパワーを秘めたシュート・流星ブレード。

立向居 勇気 (たちむかい ゆうき)

円堂守に憧れて、猛練習の末に、強靱な右手でシュートを止める伝説の必殺技・ゴッドハンドを習得した、がんばり屋の少年。15歳以下の少年を対象とした全世界サッカー大会FFIのために結成された日本代表チーム・イナズマジャパンのメンバーのひとりでもある。円堂が不調の時に、替わってイナズマジャパンのゴールを守る。 両手を合掌させて無数の腕を出現させて、シュートをキャッチする究極の必殺技ムゲン・ザ・ハンドを使う。

虎丸 (とらまる)

15歳以下の少年を対象とした全世界サッカー大会FFIのために結成された日本代表チーム・イナズマジャパンのメンバーのひとりで、ポジションはフォワード。天才ストライカー豪炎寺修也も反応ができない、すばらしいシュート力を持っているが、そのせいでチームメイトに嫌われてしまった過去のせいで、シュートが打てなくなってしまった。 しかし豪炎寺の捨て身の励ましでトラウマを克服し、ゴール前でボールが急降下する必殺技・タイガードライブを決めてみせる。

集団・組織

雷門中学校 (らいもんちゅうがっこう)

『イナズマイレブン』の円堂守が通う学校。かつて、雷門中学校サッカー部は、必殺技を使う伝説の最強のチーム・イナズマイレブンと呼ばれていたが、現在のサッカー部は部員数が11名で、試合に負け続けている弱小チームになってしまっている。そのため、学園長の娘で生徒会長を務める雷門夏未は、サッカー部を学校の恥として嫌い、事あるごとに潰そうとしていた。

帝国学園 (ていこくがくえん)

『イナズマイレブン』に登場する学校。帝国学園サッカー部は、中学サッカー公式大会のフットボールフロンティア全国大会で、40年間王者として君臨していた強豪で、その冷酷無比なプレイは他校の生徒から恐れられている。現在のキャプテンは、天才ゲームメーカー鬼道有人、監督は勝つためには手段を選ばない卑劣漢の影山零治。

世宇子中 (ぜうすちゅう)

『イナズマイレブン』に登場する学校。中学サッカー公式大会のフットボールフロンティア全国大会で、40年間王者として君臨していた帝国学園を10対0の大差で下し、雷門中学校と決勝を争う。監督は、元帝国学園監督の影山零治で、フットボールフロンティア地方予選で雷門中学校に敗れた帝国学園を見捨てて、雷門中学校への復讐を企てていた。

イナズマジャパン

『イナズマイレブン』に登場する、サッカーチーム。15歳以下の少年を対象とした全世界サッカー大会FFIのために結成された、日本代表のチーム名。監督は久遠道也、メンバーは円堂守、豪炎寺修也、鬼道有人、風丸、不動明王、綱海条介、鬼道有人、吹雪士郎、基山ヒロト、立向居勇気、虎丸、緑川、土方、小暮、飛鷹。 またデータ収集兼スコアラーとして、円堂の後輩・多摩野五郎も参加している。

ファイアードラゴン

『イナズマイレブン』に登場する、韓国代表チーム。まともにシュートを受けたゴールキーパーを負傷させてしまうほどのエネルギーを持つ、伝説の必殺技・ゴッドノウズを使う神童アフロディを擁し、優勝候補ナンバー1と目されている。日本代表イナズマジャパンの選手、基山ヒロトと緑川と同じエイリア学園でトップの実力を持っていた、南雲晴矢と涼野風介がメンバーに加わっている。 全員が機能的に動き、グラウンドに龍がうねるようにパスをつなげてゴール前にボールを運ぶ、抜群の組織力を持っており、15歳以下の少年を対象とした全世界サッカー大会FFIアジア予選決勝で、イナズマジャパンを苦しめる。

ナイツオブクィーン

『イナズマイレブン』に登場するイギリス代表チームで、歴史と伝統を誇る、ヨーロッパ屈指の強豪。15歳以下の少年を対象とした全世界サッカー大会FFI本選第1回戦で、日本代表イナズマジャパンと対戦する。キャプテンは、サッカーボールが地面を切り裂いて低空を突き進む必殺技・エクスカリバーを使う、エドガー・バルチナス。

ジ・エンパイア

『イナズマイレブン』に登場する、アルゼンチン代表チーム。15歳以下の少年を対象とした全世界サッカー大会FFIのシード国で、日本代表イナズマジャパンの第2回戦の相手。キャプテンで鉄壁のディフェンダーと称されるテレス・トローエは、どんなシュートも止める鉄の壁を出す必殺技アイアンウォールの使い手で、連続無失点記録を更新中の強敵。

オルフェウス

『イナズマイレブン』に登場するイタリア代表チーム。イタリアの得点王で「白き流星」の二つ名で呼ばれるフィディオ・アルデナがキャプテンを務めている。メンバーそれぞれが高い個人技能を持っているだけでなく、チーム力も抜群。カギをかけるような堅い守備でゴールを守り、相手チームの選手を前衛に引きつけた後、奪ったボールを一気に相手ゴール前まで通す必殺タクティクス・カテナチオカウンターは、オルフェウスが得意とするチームプレイである。

リトルギガント

『イナズマイレブン』に登場する、コトアール共和国代表チーム。キャプテンでゴールキーパーのロココ ウルパは本選開始前に、円堂守と同じ必殺技ゴッドハンドで、至近距離の必殺シュートを片手でキャッチして見せるなど、円堂に対して個人的なライバル意識を持っている。メンバー全員が高い身体能力を有しているだけでなく、優秀な監督の下で磨かれた技も持ち合わせている。 さらにロココは、監督に教わった技に自分らしさを加えたオリジナルの必殺技を編み出しており、日本代表イナズマジャパンのゴールを徹底的に阻む。

イナズマイレブン

『イナズマイレブン』に登場する伝説のチームで、必殺技を使い最強と言われた時代の雷門中学校サッカー部のこと。監督を務めたのは、円堂守の祖父・円堂大介、キャプテンは現雷門中学校サッカー部監督の響木正剛だった。

イベント・出来事

フットボールフロンティア

『イナズマイレブン』に登場した、全国中学サッカーの公式大会。過去40年間にわたり、帝国学園が王者として君臨していた。

FFI (ふっとぼーる・ふろんてぃあ・いんたーなしょなる)

『イナズマイレブン』に登場した、15歳以下の少年を対象とした全世界サッカー大会の名称。

その他キーワード

必殺技 (ひっさつわざ)

『イナズマイレブン』に登場するキャラクターが使う、ものすごいエネルギーが込められたサッカーの技。円堂守のように、日々の訓練を重ねた末、いざという時に集中力が爆発すると使えるようになる。審判から見えない位置で、ボールごと相手選手の腹部を蹴るジャッジスルー2のように、通常のサッカーに近い技から、円堂守の必殺技・ゴッドハンドで出現する巨大な手のようにエネルギーが実体化するもの、雷門中学校の天才ストライカー豪炎寺修也の得意技ファイアトルネードのように、エネルギーがオーラとして見えるものなど、多彩な必殺技が存在する。

ゴッドハンド

『イナズマイレブン』に登場する必殺技のひとつ。己に神の力を宿し、右手にオーラを集中させ、具現化させた巨大な手でシュートを止める伝説の必殺技で、円堂守のほか、15歳以下の少年を対象とした全世界サッカー大会FFIのために結成された日本代表チーム・イナズマジャパンのメンバー立向居勇気も使うことができる。

ファイアトルネード

『イナズマイレブン』に登場する必殺技のひとつで、雷門中学校の天才ストライカー豪炎寺修也の得意技。ジャンプして体を激しくスピンさせ、炎をまとった左足で強烈なシュートを放つ。豪炎寺は、練習によってファイアトルネードをパワーアップさせるだけでなく、他のチームメイトが持つ必殺技とファイアトルネードを組み合わせた連携技も、数多く生み出している。

皇帝ペンギン2号 (こうていぺんぎんにごう)

『イナズマイレブン』に登場する必殺技のひとつ。帝国学園の天才ゲームメーカー鬼道有人が放つ正確無比のキラーパスを、同じ帝国学園の2大フォワード寺門大貴と佐久間次郎が打ち抜く、3人の連携シュート。その弾道には、放たれた魚雷のように突っ込んでくる、皇帝ペンギンのオーラが浮かぶ。

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