余命わずかの二人が契約結婚で結ばれる
ミラは、唇から魔力を吸収するという特殊な体質を持っていた。しかし、男爵家に金儲けの道具として酷使された結果、体内に瘴気(しょうき)が溜まり、余命はわずか1年と宣告されていた。一方、公爵のダリウスは魔力を過剰に生成する「魔力過多症」を患い、その魔力の暴走による肉体への負担から、余命は約2年と告げられていた。互いの命をつなぐため、ミラはダリウスの魔力を吸収する契約結婚を結ぶことになる。治療のために重ねられるキスを通じて、二人の運命は大きく動き出し、やがて深い絆へと変わっていく。
初恋とトラウマが織りなす、純粋で不器用な恋の物語
ミラは幼い頃から幽閉されて育ったため、同年代の友人がおらず、恋愛経験もなかった。一方、ダリウスは過去にメイドから襲われそうになったトラウマや、欲望にまみれた女性たちを見てきたことで、女性に対して嫌悪感を抱いていた。そんな二人は、魔力を吸収するための治療のキスを重ねるうちに、次第に惹かれ合っていく。しかし、互いにこれが初恋であるため、愛情表現はどこか初々しく、それでいて時に衝動的でもあった。手を触れ合うことさえ恥ずかしがる一方で、時には激しくキスを交わす二人の、アンバランスで純粋な関係性こそが、本作の大きな魅力となっている。
陰謀や試練を乗り越えて結ばれる二人の絆
ミラとダリウスの婚約が噂され始めると、二人の仲を引き裂こうとする者たちが現れた。幼い頃からダリウスに思いを寄せる侯爵令嬢のレジーナ・オルコットは、ミラを亡き者にしようと企み、一方で聖騎士エレン・オークスはミラを公爵家から奪い返そうと画策していた。利害が一致した二人は手を組み、狡猾(こうかつ)な罠を仕掛けてミラとダリウスを引き離そうとする。しかし、次々と襲いかかる試練や卑劣な妨害を乗り越えるたびに、二人の絆はますます強く、深まっていく。
登場人物・キャラクター
ミラ・ウェストン
孤児の女性で、ダリウスの婚約者。金髪のロングヘアにピンク色の瞳を持ち、生まれつき唇から魔力を吸収する特殊な能力がある。その特異な体質に目をつけられ、ウェストン男爵家に引き取られたものの、屋敷に幽閉されて金儲けの道具として酷使された結果、肉体は瘴気に蝕まれ、余命わずか1年と宣告されてしまう。瘴気を浄化するために神殿の魔草から魔力を得ていた際、ダリウスの姉であるアンネリーゼ・バートレットに救われる。そして、魔力過多症に苦しむダリウスと引き合わせられ、彼の症状のピークである2年間限定の契約結婚を受け入れる。ダリウスの膨大な魔力を吸収することで徐々に体調が回復し、その過程で次第に彼に対して強い恋心を抱くようになる。
ダリウス・バートレット
筆頭公爵にして聖騎士団長を務める男性。ミラ・ウェストンの婚約者。銀色の髪と赤い瞳を持ち、私室では眼鏡をかけている。その美しい容姿ゆえに、幼少期にはメイドから襲われそうになった経験があり、そのため極度の女性嫌悪を抱いている。魔力を過剰に生成してしまう「魔力過多症」を患っており、魔力の暴走による激しい痛みを恐れながらも、他者に頼ることを頑(かたく)なに拒んできた。そのため、姉のアンネリーゼからミラを紹介された際も冷たく突き放していた。しかし、ミラに魔力を吸収されてからは態度が一変し、優しく接するようになる。やがてミラに対して強い恋愛感情を抱くようになり、ミラに好意を寄せる部下のエレン・オークスに対しては敵対心を示すようになる。
クレジット
- 原作
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琴子
書誌情報
離婚予定の契約婚なのに、冷酷公爵様に執着されています 4巻 ぶんか社〈ぶんか社コミックス PRIMO COMICS〉
第1巻
(2023-07-13発行、978-4821156368)
第2巻
(2024-05-16発行、978-4821158393)
第3巻
(2025-05-16発行、978-4821110520)
第4巻
(2025-12-17発行、978-4821111336)







