模型部のシュールな日常ギャグ
THE市にあるTHE高校の模型部には、源間、岡本、酒巻の女子生徒三人が所属している。しかし、彼女たちは模型作りにあまり熱心ではなく、日々おしゃべりをしたり、騒いだりしながら過ごしている。物語は基本的に1話完結の短編ギャグ漫画で、当初は新入部員の勧誘など部活動らしい描写もあったが、次第に三人が突然テニスや野球をプレイするなど、部活動とは無関係なエピソードが増えていく。また、彼女たちの頭にはそれぞれ模型が乗っており、そこから突然人が現れて会話を始めるなど、シュールな描写も多く見られる。
美少女たちの過激ギャグと繊細な恋愛模様
本作には、模型部の三人をはじめ、多くの美少女たちが登場する。しかし、そのかわいらしい見た目とは裏腹に、過激な暴力描写や下ネタが頻出し、彼女たちはしばしば変顔を披露する。男性キャラクターや準レギュラーも主人公たちに負けない個性を持ち、誰のエピソードでも予測不能な騒動へと発展していく。一方で、ふだんは奇行を繰り返すキャラクターが、恋愛や人間関係の場面では思いがけず繊細さや思いやりを見せるなど、意外な一面も描かれている。ギャグ要員だった人物同士が本格的な恋愛関係に発展したり、失恋や嫉妬、距離感に悩んだりと、物語が進むにつれて登場人物の印象が次々と変化していく。
個性豊かな生徒たちのスピンオフ作品
模型部の三人以外にも、個性豊かな生徒たちのエピソードが描かれており、その中にはスピンオフとして独立した作品へと発展したものもある。例えば、山田純一を強く愛するあまり、強引に結婚や同棲をせまる佐々木唯のエピソードからは、『メメメメメメメメメメンヘラぁ…』が誕生した。本編の二人を主役にしたエピソードに加え、描き下ろしや特別読み切りも収録されたコミックス第1巻が、2016年11月にスクウェア・エニックスから刊行された。その後、スクウェア・エニックス「マンガUP!」で正式に連載が始まり、第2巻以降にも関連エピソードが収録されている。また、作中屈指の変態でありながら独自の哲学を持つ国木を中心に据えた特別総集編『国木』もあり、2026年4月にスクウェア・エニックスから上下巻が同時に刊行された。
登場人物・キャラクター
源間 色枝 (げんま いろえ)
THE高校に通う3年生の女子。模型部の部長を務めている。周囲からは「姉さん」と呼ばれている。茶色のロングヘアと小柄な体格が特徴で、頭には城の模型を乗せている。模型部に所属しているものの、実は模型作りは苦手で、ほとんど岡本と酒巻に任せている。放課後だからといってすぐに帰るのはもったいないと、模型部に籍を置いているものの、単に放課後に遊ぶのが目的。非常に好奇心旺盛かつ目立ちたがり屋で、後輩や周囲の生徒にちょっかいを出しては騒動を巻き起こすトラブルメーカーでもある。いたずらのためなら手の込んだ準備も惜しまない独特の行動力を見せる一方、思わぬ場面で後輩を気遣ったり、物事の核心を突く言葉を口にすることもある。模型作りこそ下手だが手先自体は器用で、料理や大道芸など多彩な特技を持っている。
岡本 葉月 (おかもと はづき)
THE高校に通う女子。模型部に所属し、源間の後輩にあたる。周囲からは「オカッパ」と呼ばれている。黒髪をおかっぱ風のショートヘアにしており、頭には電車の模型を乗せている。模型部の三人の中では比較的常識人で、暴走しがちな源間にツッコミを入れる役割を担うことが多い。一方で過激な一面もあり、多少のいたずらなら笑って許すが、度を超すと激怒して容赦ない反撃に出る。怪力の持ち主で暴力にためらいがないため、源間を軽々と持ち上げたり武器を振り回したりと、結果的に源間を上回る被害を周囲にもたらすこともある。ふだんとのギャップが激しく、怒らせると模型部で最も危険な存在。虫が苦手で、特にゴキブリは見ただけで失神するほど嫌っている。なお、小学校4年生頃までは関西で暮らしていた。
酒巻 真希菜 (さかまき まきな)
THE高校に通う女子。模型部に所属し、源間の後輩にあたる。周囲からは「マキマキ」と呼ばれている。赤みがかった長い髪を二つに結び、頭には戦車の模型を乗せている。ボーイッシュな風貌にぶっきらぼうな口調が目立つものの、模型部の三人の中では比較的落ち着いた性格の持ち主。岡本とは小学校4年生の頃からの付き合いで、現在も同じクラスのとなりの席に座っている。岡本のように強くツッコミを入れるタイプではないが、控えめな立ち回りが災いし、源間の巻き起こすトラブルや岡本の過激な反撃に巻き込まれることが多い、不憫(ふびん)な役回り。また、乙女チックでミーハーな一面もあり、初対面の国木には思わずときめくものの、彼のあまりの変態ぶりに別の意味でドキドキさせられることになる。
書誌情報
+チック姉さん 30巻 スクウェア・エニックス〈ヤングガンガンコミックス〉
第20巻
(2022-06-23発行、978-4757579880)
第21巻
(2022-10-25発行、978-4757582163)
第22巻
(2023-02-25発行、978-4757584167)
第23巻
(2023-07-25発行、978-4757586871)
第24巻
(2023-12-25発行、978-4757589728)
第25巻
(2024-05-24発行、978-4757592001)
第26巻
(2024-11-25発行、978-4757595286)
第27巻
(2025-05-23発行、978-4757598676)
第28巻
(2025-09-25発行、978-4301000730)
第29巻
(2026-04-24発行、978-4301004721)
第30巻
(2026-07-24発行、978-4301006497)








