3月の霹靂

3月の霹靂

池ジュン子の代表作の一つ。舞台は現代の日本の高校。主人公の倉敷依は、10年前に結婚の約束を交わした幼なじみの月見里彌生と再会する。依が彌生からの積極的なアプローチに翻弄される日常を描いた、粘着系の年下男子によるラブコメディ。白泉社「LaLaDX」2024年7月号から連載の作品。白泉社公式YouTubeチャンネル「花とゆめコミックスチャンネル」で、2025年3月から不定期でマンガ動画が公開されている。さらに、コミック発売を記念してPVも公開されており、彌生を岡本信彦と増田俊樹のダブルキャストで演じている。

正式名称
3月の霹靂
ふりがな
さんがつのへきれき
作者
ジャンル
恋愛
 
学園
レーベル
花とゆめコミックス(白泉社)
巻数
既刊2巻
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泣き虫だった年下の幼なじみとの再会

高校1年生の時に交通事故に遭い、留年することになった依。4月から再び1年生をやり直すことになったが、同級生でありながら年下のクラスメイトたちとのあいだに距離を感じ、孤独を抱えていた。そんな依の前に現れたのは、10年前に父親の海外赴任で離れ離れになった、1歳年下の幼なじみ、彌生だった。再会早々、彌生は幼い頃に結婚を約束した特別な関係だと依にせまり、強引なアプローチを始める。自己中心的で強引な彌生の言動に振り回される依だったが、心身共に弱っていたところを彼に支えられ、その真っ直ぐすぎる愛情に触れるうちに、次第に惹かれていく。

周囲との関係を断ち切った孤独な女子×重すぎるほどの愛を注ぐ年下男子

依はもともと正義感が強く、明るく前向きな性格の持ち主だった。しかし、交通事故をきっかけに日常生活で足の痛みを感じるようになり、次第に後ろ向きな考えにとらわれて自信を失ってしまう。そんな自分が嫌で、退院後も周囲とのかかわりを避け、心に壁を作ってしまっていた。一方、年下の幼なじみの彌生は、幼い頃から依のことが大好きで、彼女にふさわしい男性になるために人一倍努力を重ねてきた。そのため、周囲からは文武両道のイケメンとして一目置かれているが、彼の関心は依だけに向けられている。依の進学先を独自に調べて同じ高校に入学し、依を溺愛して早く結婚したいとプロポーズするなど、一途な愛情を注ぎ続けている。また、依の妨げになりそうな人物には敵意をむき出しにするなど、過激な一面も見せることがある。

人気少年漫画がつなぐ二人の絆

二人の距離を縮めるきっかけとなったのは、作中に登場する人気少年漫画『宝玉学園』の存在だ。依は、不慮のケガで王位継承者の座を失った登場人物のマキトに自分を重ね、心の支えとしていた。不器用な依に代わり、彌生は彼女の推しキャラクターのぬいぐるみを作ったり、いっしょにコスプレを楽しんだりすることで、二人の関係は次第に深まっていく。一方で、この共通の趣味がきっかけで、彌生の叔父で人気コスプレイヤーの寅亮と依が接点を持つようになり、彌生がやきもきする場面も描かれている。

登場人物・キャラクター

倉敷 依 (くらしき より)

高校1年生の女子。事故に遭ったために1年間留年している。ケガをした自分に対する周囲の気遣いに心苦しさを感じており、自ら積極的に人の輪に入ろうとはせず、距離を置くことが多い。以前は少林寺拳法に熱中していたが、事故の後遺症で続けられなくなり、道場の仲間たちにきちんと挨拶もできないまま辞めてしまったことが、今も心残りとなっている。現在は少林寺拳法の代わりに、人気少年マンガ『宝玉学園』に夢中で、自作のグッズを作って推し活を楽しんでいる。しかし、手先はあまり器用ではないため、作品の出来栄えはあまりよくない。

月見里 彌生 (やまなし やよい)

高校1年生の男子。依の1歳年下の幼なじみ。幼い頃は小柄で気が弱く、近所の男子にからかわれて泣いていたこともある。そんな時、いつも自分を守ってくれた依に惹かれ、「結婚しよう」と約束を交わした。10年後に依と再会した際には、背も伸びて大人びた雰囲気を漂わせる、整った容姿のイケメンへと成長していた。気さくな性格もあって、同学年の男女問わず人気がある。依のことを何よりも大切に思っており、彼女以外のことは極めて優先順位が低いという、極端な一面も持っている。

書誌情報

3月の霹靂 2巻 白泉社〈花とゆめコミックス〉

第1巻

(2025-03-05発行、978-4592222279)

第2巻

(2025-12-05発行、978-4592222286)

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