DEAD ROCK

DEAD ROCK

真島ヒロが代表作『EDENS ZERO』の連載中に、同時連載を開始した作品。魔界人たちが住む魔界を舞台に、ある目的で魔王養成機関「デッドロック」に入学した魔界人の少年、ヤクトの、波乱に満ちあふれた学園生活とルール無用の戦いを描いた学園ダークファンタジー。講談社「月刊少年マガジン」2023年8月号から連載の作品。

正式名称
DEAD ROCK
ふりがな
でっど ろっく
作者
ジャンル
ダークファンタジー
 
バトル
レーベル
講談社コミックス月刊マガジン(講談社)
巻数
既刊4巻
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魔界が舞台のダークファンタジー

本作は魔界人たちが住む魔界が主な舞台となっており、その魔界の中でも666層にある謎の学園「デッドロック」を中心に物語が展開される。魔界のほかにも人間界が存在し、デッドロックでは入学した魔界人たちに特別な教育を施し、最終的に魔王となった生徒には人間界を支配する権利が与えられる。だが、デッドロックには過酷な入学試験があり、入学後も個性豊かな生徒や教師たちが巻き起こすさまざまな騒動や事件が待ち受けている。

魔界の魔王養成機関「デッドロック」の生徒たち

デッドロックの入学試験に挑んだ魔界人の大半は、「祖(ルーツ)」と呼ばれている怪物や精霊などを祖先としており、受験者のハニーは雷神トールのルーツを、ヤクトは竜のルーツを持っている。入学試験では多数の死者や逃亡者が出たが、新入生として入学したのはヤクトとハニーをはじめとする、炎王フレイ、大蛇のライゼン、天狼のヒエン、死霊操術師のミコト、八咫烏(やたがらす)のチャコの七人。各自が魔王を目指し競い合う生活が始まろうとするも、ヤクトが授業初日に担任のマスクウェルを殺害したことで事態は急変する。

「神」を殺そうと企むヤクトの真意

過酷な入学試験に合格したヤクトの真の目的は、デッドロックを卒業して人間界を支配することではなく、デッドロックの校長を務める邪悪な存在の「神」を殺すことだった。同じ1年F組の生徒たちを巻き込みながら神の殺害を目論むヤクトは、クラスメイトの協力を得てあやつり人形と化したマスクウェルを利用して偵察を試みるも、神に見破られてしまう。本作はつねに戦いと死の危険が伴う過酷なダークファンタジー風の世界観と、真島ヒロが得意とする迫力の戦闘シーンが特徴となっている。また、当初から神の抹殺を狙うヤクトの真意は謎に包まれていたが、ストーリーが進むにつれて明らかになる。

登場人物・キャラクター

ヤクト

デッドロックに入学した青年。1年F組に在籍している。ルーツは竜で、黒竜ノ破拳を得意技にしている。褐色肌と金髪ツンツンヘアに、真っ赤な瞳が特徴。一見、礼儀正しく温厚な性格に見えるが、入学してすぐに担任教師のマスクウェルを殺害し、デッドロックの校長を務める神を偽の神だと主張した。F組のクラスメイトを巻き込んででも、神とその手下たちを抹殺すると宣言しているが、その真意や過去は不明。

ハニー

デッドロックに入学した巨人の一族の青年。1年F組に在籍している。ルーツは雷神トールで、身体の大きさを自由に変えられる。埴輪(はにわ)のような姿をしており、額に「H」のマークが入っている。入学試験の際に、ヤクトが最初に知り合った受験者でもある。その後はなんとなくヤクトと意気投合し、いっしょに行動している。雷を帯びた巨大ハンマーを武器にしている。個性的な生徒が多いデッドロックでは数少ない常識人兼ツッコミ役で、「バカなの?」が口癖。人間界を征服するよりも、人間を研究したいと考えている。実は涙もろい一面がある。

場所

デッドロック

魔界の666層にある巨大な魔王養成機関。魔界は層が深くなるにつれ治安が悪くなり、生息する生物も危険度が上がる。卒業すれば人間界を支配する権利が与えられる。魔界を支配し「神」を名乗る謎の男性が、校長を務めている。入学試験の受験者は1000人で、合格者は七人だった。不合格者のうち985人が死亡し、七人が脱走して一人が行方不明になっている。今年の入学者は一般入学と推薦入学した200人と入学試験を突破した七人の合計207人だった。この中から卒業できるのは二~三人とされている。狭き門を突破しても、「気に入らない奴は殺せ」との校則が原因で、入学後もつねに危険がつきまとう。

書誌情報

DEAD ROCK 4巻 講談社〈講談社コミックス月刊マガジン〉

第1巻

(2023-11-16発行、 978-4065333105)

第2巻

(2024-04-09発行、 978-4065353707)

第3巻

(2024-08-07発行、 978-4065361689)

第4巻

(2025-02-07発行、 978-4065379318)

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