倫理を超えた過激動画サイト「デッドチューブ」
舞が利用する動画共有サイト「デッドチューブ」では、殺人や強姦(ごうかん)、自殺の実況といった倫理的に到底許されない過激な動画が公式に容認されている。視聴数が期間中にトップになった投稿者には莫大な報酬が支払われる一方、最下位となった投稿者は全投稿者の制作費を全額負担するだけでなく、全員が犯した罪まで肩代わりしなければならない。警察やマスコミはいっさい関与しないため、このハイリスク・ハイリターンの環境にのめり込む者が多く、特に業得学園には多くの投稿者が在籍している。
自覚的サイコパスと無自覚サイコパスの狂気と美意識
舞は他者への共感性を欠き、凄惨な場面ほど興奮を覚える異常なサイコパスであることを自覚している。一方、智浩はその自覚はないものの、舞が他者に残忍な行為を加える様子を美しいと感じている。被害者の助けを求める悲痛な叫びが響く中でも、智浩はそれに耳を傾けることなく、ただ無心にカメラを回し続ける。舞と智浩が投稿する動画は凄惨極まりないが、その独特の美意識が、デッドチューブ内で大きな反響を呼んでいる。こうして二人は、さらなる狂気と過激さを増した撮影へとのめり込んでいく。
倫理観を完全に捨て去った衝撃描写
本作の最大の特徴は、倫理観を完全に捨て去った過激な映像表現にある。ふだんは親しく接しながらも内心で見下していた友人の撲殺や、気弱そうな豊満な女性に対する容赦ない凌辱(りょうじょく)など、人間の深層に潜む醜悪な欲望を刺激する衝撃的な描写が展開される。そして、そうした非道な行為を楽しげに実行する舞の姿が、強烈なインパクトをもって描かれている。
登場人物・キャラクター
町谷 智浩 (まちや ともひろ)
業得学園に通う高校2年生の男子。黒縁眼鏡をかけていて、年齢は16歳。映画研究部に所属し、カメラマンを務めている。かつては同級生からいじめを受けていたが、ある事件で加害者が亡くなったことで自由な身となった。舞から「2日間、何があっても撮影を止めない」という依頼を受け、彼女がクラスメイトを殺害する場面を撮影することになった。その動画がデッドチューブに投稿されたことをのちに舞から知らされ、巻き込まれる形でデッドチューブの参加者となった。凄惨な現場ほど興奮を覚える異常な性癖を持っている。
真城 舞 (ましろ まい)
業得学園に通う高校2年生の女子。年齢は16歳。水泳部のエースであり、校内でも屈指の美少女として知られている。家族全員を惨殺する動画を投稿し、デッドチューブ内でインフルエンサーとして名を馳(は)せていた。視聴数を伸ばし続けるため、優秀なカメラマンを探しており、智浩に声をかけた。凄惨な事件にも動じることなく、むしろ没頭して美しく撮影する智浩を大切なパートナーと見なしている。自身を凄惨な場面に興奮する変態だと自認しており、智浩も同じ変態仲間だと考えている。
クレジット
- 原作
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山口 ミコト
書誌情報
DEAD Tube~デッドチューブ~ 29巻 秋田書店〈チャンピオンREDコミックス〉
第19巻
(2022-04-20発行、978-4253237598)
第20巻
(2022-09-20発行、978-4253237604)
第21巻
(2023-02-20発行、978-4253321617)
第22巻
(2023-08-18発行、978-4253321624)
第23巻
(2024-01-18発行、978-4253321631)
第24巻
(2024-06-19発行、978-4253321648)
第25巻
(2024-12-19発行、978-4253321655)
第26巻
(2025-05-20発行、978-4253321662)
第27巻
(2025-10-20発行、978-4253004633)
第28巻
(2026-04-20発行、978-4253013277)
第29巻
(2026-09-17発行、978-4253019668)
DEAD Tube ~デッドチューブ~ 10巻 秋田書店
第2巻
(2015-07-17発行、978-4253237123)
第10巻
(2018-07-20発行、978-4253237208)








