マンハッタンを支配する亜人マフィア「キングスマン=ファミリー」
マンハッタンを拠点とする亜人マフィア組織「グランファミリア」は、正式名称を「キングスマン=ファミリー」という。亜人マフィア黎明(れいめい)期から続く「五つの王家」の一つに数えられる名門で、長年にわたり対立していたほかのマフィア間の抗争を調停し、世界に平和をもたらした実績を持つ。5年前の事件で家長のジョン=キングスマンら多くの古参メンバーが姿を消していた。しかし、その影響力は今なお絶大で、現在は事実上のリーダーであるレオ=キングスマンを中心に、ゴーレムのザックやマンドレイクのローズ、人狼のクララといった新メンバーが暗躍し、マンハッタンの秩序を守り続けている。
レオとキングスマン=ファミリーの出会い
今から約12年前。マンハッタンで暮らしていたレオは、自身の亜人の力が原因で家族が崩壊し、そのショックから無差別に人間を襲うようになった。彼の凶行は大きな問題となり、ニューヨーク市長のロバート=ワグナーは親友のジョンに事態の収拾を依頼した。ジョンは副家長のデイモン=キングスマンと共にレオと対峙し、制圧したあとにキングスマン=ファミリーに迎え入れ、彼に「レオ=キングスマン」の名を与える。当初は組織に反発していたレオだったが、幹部のアベル=キングスマンとの特訓や敵対組織「ベオグラード=ファミリー」との戦いを経て成長し、やがて組員たちを信頼し、ファミリーを信頼するようになる。
デイモンとレオの因縁の戦い
ジョンの実の息子であり、副家長のデイモンは、その卓越した戦闘力でファミリーを支えていた。しかしその内面には、人間に対する嫌悪感を抱いており、ジョンが提唱する「亜人と人間の共存」には懐疑的な態度を示していた。デイモンは心の奥底でファミリーへの疑念を抱えながらも、切り込み隊長として活躍し、ベオグラード=ファミリーとの激戦においても大きく貢献し勝利をもたらす。しかし、7年後にデイモンはジョンを手にかけ、「新生グランファミリア」を結成する。デイモンはクララの兄であるラウルをはじめ、多くの亜人を仲間に引き入れ、世界に混乱をもたらそうとしていた。その野望を止めるべく、ジョンの志を継ぐレオが、因縁の戦いに挑む。
登場人物・キャラクター
レオ=キングスマン
キングスマン=ファミリーの一員である青年。現在のファミリーの中では最も古参で、仲間たちからリーダーとして認められている。しかし、今も恩人であるジョンを家長として敬い、自身は組員としての立場を貫いている。ふだんは拠点であるレストラン「グッドフェローズ」の店長を務めているが、昼間はドジを踏むことが多く、コックであるファミリーの仲間、ザックからよく叱責されている。実は彼はヴァンパイアの力を持つ強力な亜人であり、自らの血液をさまざまな形に変化させる能力「血液操作」を自在にあやつる。また、撃ち込んだ銃弾を内部から爆発させる特殊な拳銃「ブラッディ=マリー」を駆使し、敵対する亜人を圧倒する力を誇る。かつては自分の亜人としての力を呪っていたが、ジョンに救われたことでその力を肯定できるようになり、現在はジョンの遺志を継いで、人間と亜人が共存できる社会の実現を目指している。
ジョン=キングスマン
キングスマン=ファミリーの家長を務める男性。ヴァンパイアの力を持つ亜人で、圧倒的な戦闘力とカリスマ性を兼ね備え、人間・亜人を問わず情け深く接するその人柄から「亜人の王」と称えられている。ファミリーの部下たちからも慕われている一方で、実の息子であるデイモンからは、人間との共存を目指す姿勢に異を唱えられている。元ニューヨーク市長のロバートとは10年来の親友であり、彼からの依頼を受けて亜人にかかわる事件の解決にあたることもある。自分に媚(こ)びへつらう者を煩わしく感じており、表社会との交渉はファミリーの相談役であるイライジャ=キングスマンに一任している。
書誌情報
GranFamilia 全5巻 秋田書店〈少年チャンピオン・コミックス〉
第1巻
(2022-09-08発行、978-4253280266)
第2巻
(2022-11-08発行、978-4253280273)
第3巻
(2023-01-06発行、978-4253280280)
第4巻
(2023-04-07発行、978-4253280297)
第5巻
(2023-06-08発行、978-4253280303)








