NANA -ナナ-

NANA -ナナ-

奈々とナナ。同じ名前を持つ二人のヒロインの波瀾万丈な愛のドラマを描いた作品。集英社「Cookie」の創刊準備号となる1999年Vol.1、VOL.2に掲載され、同誌が月刊誌となった2000年7月号より連載の作品。2002年、第48回「小学館漫画賞」少女部門受賞。2005年9月に実写映画化、2006年4月テレビアニメ化。映画は興行収入40億円を記録するヒットとなった。

正式名称
NANA -ナナ-
ふりがな
なな
作者
ジャンル
恋愛
レーベル
りぼんマスコットコミックス(集英社)
巻数
既刊21巻
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

出逢い(第1話〜第13話)

高校を卒業した小松奈々は、親友の早乙女淳子とともに地元の美術学校に進み、そこで遠藤章司と知り合い、付き合い始める。そして淳子たちとともに東京の美大を目指すが受験に失敗。一人地元に残って、章司と遠距離恋愛を続けていた。春、章司が美大に合格すると、すぐに東京へ向かうことを決意する。一方、地元でバンド・BLACK STONESのボーカルをしていた大崎ナナは、バンドメンバーで恋人のレンがメジャーバンドに引き抜かれたことで、レンと別れることとなった。そして1年9ヶ月後。20歳になったことを機に、ナナはレンに再び会うために上京する。東京へと向かう列車で、偶然、隣に座ったのが、章司に会うために故郷を旅立った奈々であった。上京後、住まい探しをしている最中、紹介された部屋で偶然再会する奈々とナナ。ともに部屋が気に入った二人は、不動産屋の計らいもあって、部屋をシェアして住むこととなる。東京でちゃんと暮らしていくため、バイトに明け暮れる奈々は、恋人の章司とのすれ違いも多くなる。そんななか、章司は同級生でバイト仲間の幸子と急速に親しくなり、幸子の告白をきっかけについに一線を越えてしまう。結局、章司は奈々ではなく幸子を選び、二人は破局。一方、ナナは、ナナを追って上京してきたノブ、新メンバーのシン、そしてヤスとともにBLACK STONESを再結成し、バンド活動を再開するのであった。そんな折、奈々の地元で、レンのいるバンド・TRAPNESTがライブを行うことに。奈々と一緒にライブを見に行ったナナはあらためてレンへの想いを強くする。そしてライブが終わった後、ナナとレンは再会。お互いの気持ちを確かめ合うのであった。

BLACK STONESのメジャーデビュー(第14話〜第44話)

章司と別れ新たな恋に生きようと決意する奈々の前に、ある日、奈々が大ファンでもあるTRAPNESTタクミが現れ、成り行きで一夜を共にしてしまう。その後、タクミと付き合うことになった奈々だが、自分勝手なタクミに振り回される日々が続く。そんななか、自分を慕ってくれるノブに大きく心が傾き、タクミと別れノブと付き合い始める。しかし、その矢先に奈々の妊娠が発覚。タクミの子かノブの子かわからない状況にもかかわらず、タクミは誰の子でも認知すると宣言。悩み戸惑う奈々は、産むことを決意するが、それを受けてタクミがプロポーズし、奈々はそれを受けるのであった。そのことを知ったナナはショックを受け、BLACK STONES内にも波紋が広がる。メジャーデビューに向け、地道な活動をしていたBLACK STONESだったが、ナナとレンの熱愛が発覚し、大きな話題となる。そのことを受け、会社側の意向で急遽メジャーデビューの日が決まる。そしてデビューシングルの発売日に合わせ、ナナとレンの婚約発表会見が行われる。

悲劇(第45話〜第84話)

タクミとの婚約以来、ぎくしゃくしていた奈々とナナだが、レイラとシンの合同誕生日パーティーで再会。久々にゆっくりと話を交わす。その後、BLACK STONESは地方ツアーに出掛け、ナナは大阪で「上原美里」という少女からファンレターをもらう。その少女が、血を分けた実の妹だとは、この時のナナは知る由もなかった。東京に戻り、レンとの婚姻届を提出しようとしていたナナだが、その矢先、レンとレイラの衝撃的な写真が届く。週刊誌に掲載されるのを防ぐため、タクミは奈々との入籍を特ダネとして週刊誌に提供する。一方、奈々の入籍を知り、孤独感からパニックに陥ったナナは、レンに本音をぶつけてしまう。そんなナナにレンはゆっくり考えればいいというのであった。そしてツアーに備え気合いの入るBLACK STONESのメンバーだったが、そんな矢先、シンが警察に捕まってしまう。ツアー中止を免れるために奔走するナナだが、結局、ツアーは中止。BLACK STONESは活動停止を余儀なくされる。途方に暮れるナナの前に、ソロ活動の話が舞い込んでくる。バンドを守るためソロで歌うことを決意するナナ。一方、ナナとの関係をこじらせたレンは、仕事に打ち込めず、つい薬物に手を出してしまい、ついにはTRAPNESTをやめるとまで言い出す。それを聞いたレイラは、レンに休息と更正の時間を与えるために失踪してしまう。ナナの誕生日の前日、ようやくナナに会いに行く決心をしたレンは、ナナに会う前に、居場所がわかったレイラを迎えに行こうと車を走らせる。しかし、そんなレンに、予想もしなかった悲劇が訪れるのであった。

連載経緯

1999年に「りぼん」と「ぶ〜け」の共同編集による新雑誌「Cookie」の創刊が決まると、その創刊準備号となる「Cookie Vol.1」と「Cookie VOL.2」に、読み切りとして『NANA-小松奈々-』『NANA-大崎ナナ-』の2本(単行本1巻収録)がそれぞれ掲載。その後、「Cookie」が月刊誌として新創刊すると、2000年7月号より『NANA-ナナ-』が新連載としてスタートした。そのため、各読み切りはそれぞれの奈々/ナナしか登場せず、第1話(単行本2巻収録)で初めて二人が出会うという構成になっている。

外伝

本編の登場人物の過去を描いた外伝として『NAOKI-ナオキ-』(「Cookie」2003年5月号別冊まんが掲載)、『NOBU-ノブ-』(「Cookie」2006年5月号別冊まんが掲載)、『TAKUMI-タクミ-』(「Cookieフレッシュ’07」」に掲載)の3作があり、それぞれ単行本9巻、16巻、18巻に収録されている。また、キャラクター紹介やキーワード解説、作者インタビューなどが載ったプレミアムファンブック『NANA7.8-ナナ-ナナてんはち』も単行本に名を連ねている。

メディアミックス

映画

『NANA』(1作目)

2005年9月公開。製作は『NANA』製作委員会、監督は大谷健太郎。大崎ナナ役を中島美嘉、小松奈々役を宮崎あおいが演じている。封切り直後から話題を集め、最終的な観客動員数は300万人を超え、興行収入も40.3億という大ヒットを記録。2005年の邦画ランキングでは4位に入った。また、香港、台湾でも公開され、ともに大ヒットした。第29回日本アカデミー賞において、中島美嘉が優秀主演女優賞、新人俳優賞を受賞している。

『NANA2』(2作目)

2006年12月公開。製作は『NANA2』製作委員会、監督は大谷健太郎。小松奈々役が市川由衣に変わったほか、一部キャストに変更がある。ヒットはしたが、興行収入は前作からダウン、12億5千万円にとどまっている。

テレビアニメ

2006年4月5日から2007年3月28日まで全47話+総集編3話が日本テレビにて放送された。アニメーション制作はマッドハウス、監督は浅香守生。大崎ナナ役を朴璐美、小松奈々役をKAORIが、それぞれ声を担当した。また、ナナの歌唱キャストは歌手の土屋アンナが務めた。

CD

2005年3月に東芝EMIより「LOVE for NANA 〜Only 1 Tribute〜」のタイトルでトリビュートアルバムが発売。高見沢俊彦、木村カエラ、布袋寅泰、大塚愛といった豪華メンバーがレーベルの枠を超えて集結。自分がBLACK STONESあるいはTRAPNESTのメンバーだったら、という設定で作られた。原作者自らが作詞を手がけた映画主題歌「GLAMMOROUS SKY」もヒットを記録。オリコンウィークリーチャートで2週連続1位となり、年間ランキングでも423593枚を売り上げ10位にランクした。さらに芹澤レイラ役の伊藤由奈が歌った挿入歌「ENDLESS STORY」もロングセラーを記録した。なお、伊藤由奈は同曲のヒットにより、年末の紅白歌合戦への出場を果たしている。

ゲーム

2005年3月に『NANA』(PS2)、2006年7月に『NANA すべては大魔王のお導き!?』、2007年6月に『NANA ライブスタッフ大募集!〜初心者大歓迎〜』(NDS)の3作がコナミ(のちにコナミデジタルエンタテインメント)から発売されている。

現況

「Cookie」2009年8月号に84話が掲載された後、作者急病による休載が発表された。連載復帰や単行本22巻の発売に関する告知はなされていない。なお、単行本21巻には80話までが収録されており、81話から84話は単行本化されていない。ちなみに、「Cookie」2015年3月号には、描き下ろしイラストを使用した『NANA-ナナ-』メモパッドがふろくとして付いていた。

登場人物・キャラクター

小松 奈々 (こまつ なな)

惚れっぽい性格で、高校時代は既婚者の浅野と不倫関係になるなど、恋多き一面を見せる。高校卒業後、デザインの専門学校で知り合った遠藤章司とつきあい始め、東京の美大に入学した章司を追って上京中の車内でナナと出会う。その後、東京で部屋探しをしている際にナナと再会。同じ部屋に住むことになる。 章司と破局した後は、かねてから大ファンだったTRAPNESTのベーシスト・タクミと知り合い、関係を持つ。その後、BLACK STONESのノブと恋仲になるが、タクミの子を妊娠していたことが発覚。生まれてくる子供のために、タクミとの結婚を決意。後に正式に入籍して「一ノ瀬奈々」となる。 ナナと出会った当初、まるで犬のような人懐っこさを見せたことから「ハチ」というあだ名がつけられ、以後、近しい人たちからも「ハチ」「ハチ子」と呼ばれるようになった。また、自分から「ハチ子」と名乗ることも多い。実家は両親と姉1人、妹1人がいる。

大崎 ナナ (おおさき なな)

バンドBLACK STONESのボーカル。ショートヘアでパンキッシュなファッションをしている。東京でバンドとして成功するために上京、その途中で奈々と知り合う。後に奈々と再会し同居することになる。上京前からレンとは恋仲で、レンがBLACK STONESを脱退したことで一時的に破局するが、上京後に復縁する。 4歳の時に母親に捨てられ、祖母によって育てられたという過去を持つ。そのためか、好きな相手に対しての独占欲が強い。

本城 蓮 (ほんじょう れん)

元BLACK STONESのベース担当で、引き抜かれてTRAPNESTのギタリストとなる。ナナの恋人。首にナナからもらった南京錠のネックレスをつけている。バンドでは作曲も担当している。生後まもなく港町の倉庫に捨てられているところを保護され、ヤスと同じ施設で育った。 精神的ストレスから薬物に手を出し、重度の依存症となっている。

高木 泰士 (たかぎ やすし)

BLACK STONESのリーダーでドラム担当。スキンヘッドで常にサングラスをかけている。交通事故で両親を亡くし、レンと同じく施設で育ったが、子供のいなかった高木夫妻の養子となる。中学生時代は生徒会長を務めており、タクミ、ナオキとは同級生。品行方正な態度の裏で、喫煙などの不良行為も行っており、「裏番長」とも呼ばれていた。 地元の国立大学在学中に司法試験に合格した秀才で、BLACK STONESがメジャーデビューする前までは弁護士事務所で働いていた。非常に気の利く細やかな性格で、メンバーに対しての情も篤い。

一ノ瀬 巧 (いちのせ たくみ)

TRAPNESTのリーダーでベース担当。楽曲のアレンジやプロデュースも行う。長身で長髪。非常に頭が切れ、トラブルに対する対応力も高い。奈々と結婚し、2児を授かる。仕事を優先して家庭をおろそかにすることが多い。ヤスやナオキと同じ中学の出身で、バットを振り回して学校の窓ガラスを割ったりするなど、かなり荒んでいたが、幼馴染みのレイラの歌声に魅せられ、バンドを作ることを決意した。 今もなおレイラのことは妹のように大事に想っている。

芹澤 レイラ (せりざわ れいら)

TRAPNESTのボーカル担当。作詞も行う。公式のプロフィールでは伏せられているが、父がアメリカ人で母が日本人のハーフ。日本人離れした美貌と高い歌唱力を誇る。タクミとは幼馴染みで、ずっと淡い想いを抱いている。高校時代にはヤスと付き合っていた。BLACK STONESのシンを金で買ったことが縁で付き合い始めるが、やがて真剣に愛するようになっていく。

寺島 伸夫 (てらしま のぶお)

BLACK STONESのギター担当。作曲も行う。旅館の一人息子だったが、中学生の時、レンに憧れてギターを始めた。高校ではナナと知り合い、親友となる。 奈々と両思いになり、付き合うこととなるが、奈々がタクミの子を妊娠していたことがきっかけで別れる。その後、所属プロダクションが用意した寮で香坂百合と知り合い、恋仲となる。

岡崎 慎一 (おかざき しんいち)

BLACK STONESのベース担当。裕福な家の生まれだが、母親はシンが幼い時に自殺。父親からはまったく愛情を受けずに育った。家出中のところを柏木凌子に拾われ、美少年好きの女性相手に売春行為を行う男娼となり、バンドがプロデビューするまでは続けていた。レイラも客の一人だったが、のちに真剣に愛するようになった。 奈々のことをママと呼ぶ。

藤枝 直樹 (ふじえだ なおき)

TRAPNESTのドラム担当。中学生時代にタクミと知り合い、後に正式なバンドメンバーとなる。明るくサッパリとした性格で、バンドのムードメーカー。奈々と似たようなタイプで、会ってすぐ仲良くなっている。

早乙女 淳子 (さおとめ じゅんこ)

奈々の中学生時代からの親友で、美大に通っている。姐御肌で、奈々にとっては頼りになる存在。高倉京助と付き合っており、同棲している。実家からトマトなどがよく送られてくる。

高倉 京助 (たかくら きょうすけ)

淳子の恋人で、同じ美大に通っている。非常に大人びた性格で、淳子同様、奈々にとって頼もしい存在。2人のことを奈々は「熟年カップル」と言うこともある。遠藤章司の高校の同級生。

遠藤 章司 (えんどう しょうじ)

淳子の幼馴染みで、奈々とは専門学校時代に知り合い、付き合うようになる。奈々が上京した後、同じ美大に通い、バイト先も同じ川村幸子と知り合い、仲良くなる。奈々のわがままに振り回されていたこともあり、二股をかけてしまう。最終的に幸子を選んだことで奈々とは別れることとなる。

川村 幸子 (かわむら さちこ)

章司と同じ美大に通う学生。同じファミレスでバイトをしている。小柄でかわいらしく、章司の好みのタイプ。奈々とのすれ違いが多くなった章司と、急速に仲良くなる。章司に恋人がいても好きな気持ちは変わらないと告白。その結果章司が奈々と別れ、晴れて恋人同士になる。

都築 舞 (つづき まい)

BLACK STONESの熱狂的なファン。「上原美里」という偽名で、ナナたちとは付き合っていた。舞の祖父とナナの祖母が知り合いだったために、ナナの家庭環境に詳しく、ナナに近づきたい一心からついナナの妹の名前を使っていた。後にBLACK STONESの所属事務所・四海コーポレーションに就職する。 本名が判明した後も、昔からの知り合いに対しては「美里」の名を使うことも多い。

諸星 銀平 (もろぼし ぎんぺい)

BLACK STONESのチーフマネージャー。オネエ言葉で喋るマッチョ。面倒見が良く、バンドのためにあれこれ尽くしてくれる。特にヤスがお気に入りで、ヤスと美雨との付き合いを苦々しく思っている。また、シンに対しても甘い。

篠田 美雨 (しのだ みう)

四海コーポレーション所属の女優。プロフィールは22歳だが実は27歳。会社の寮に住む。年齢のわりには恋愛経験は少ない。神経質で、腕にはリストカットの痕がある。ナナの婚約と前後して、ヤスと付き合い始める。

香坂 百合 (こうさか ゆり)

四海コーポレーション所属のAV女優。本名は松本朝海。家出中のところをスカウトされ、初めは清純派で売り出すもパッとせず、徐々にグラビア仕事を増やし、現在は人気AV女優となっている。入寮してきたノブと仲良くなり、交際することになった。事務所への借金を返したら引退も考えていたが、演技を見込まれてR指定映画への出演のオファーが来る。

成田 充 (なりた みつる)

TRAPNESTの所属するCOKKIE MUSICの社長。かつては自身も売れっ子アーティストだった。社長だがタクミやレイラには頭が上がらない。曲を書かせるため、レンに薬物を与えていた。

川野 高文 (かわの たかふみ)

ガイアレコードのプロデューサー。BLACK STONESに惚れ込み、スカウトした人物。昔はパンクロッカーだったと言われている。実力をアピールする形でBLACK STONESを売り出そうとしており、話題性重視の会社のやり方に不満を感じている。

倉田 稔 (くらた みのる)

雑誌「週刊サーチ」の契約カメラマン。ナナとレンの熱愛現場をスクープした。自分の撮った写真が社会的反響を呼んだことに快感を覚えるようになり、ナナの生い立ちの秘密を暴く行為がエスカレートしていく。

上原 美鈴 (うえはら みすず)

ナナの実母。ナナが4歳の時、実家にナナを置き去りにして逃げた過去を持つ。その後再婚。夫とともにお好み焼き屋「うえはら」を切り盛りしていた。再婚相手との間に娘・美里をもうける。ナナの出生の秘密が話題になった時、置き手紙を残し、再び姿を消した。

上原 美里 (うえはら みさと)

ナナの母親・上原美鈴と再婚相手の間の子で、ナナの異父妹にあたる。見た目はナナによく似ている。ナナが自分の姉だとはまったく知らず、純粋にアーティストとしてのナナのファンとなる。その後、ファン謝恩会でナナとの対面を果たした。「週刊サーチ」の一連の騒動で母が失踪し、岡山の親戚に預けられたが、そこにも記者がやってきたため、逃げるように東京に向かった。

藤本 千景 (ふじもと ちかげ)

美里の親友で、同じくBLACK STONESの大ファン。特にシンのことが大のお気に入り。眼鏡におさげの地味なスタイルだったが、ファン謝恩会ではコンタクトにツインテールのおしゃれな格好を披露した。謝恩会でシンから名刺をもらい、メール友達となった。

結城 詩音 (ゆうき しおん)

BLACK STONES私設ファンクラブの会長。BLACK STONESの前身であるバンド「ブルート」時代からの熱烈なファン。特にヤスを応援している。ヤスとは私的な交流もあるが、あえて恋人の関係になろうとはせず、崇拝対象として献身的に尽くしている。

柏木 凌子 (かしわぎ りょうこ)

表向きはフライトアテンダントで、裏では美少年を斡旋する売春サイトの管理人をしていた。レイラに面影が似ているとも言われる。家出中のシンを拾い、いろいろと仕込んだ張本人。

一ノ瀬 皐 (いちのせ さつき)

一ノ瀬巧と奈々の間に生まれた女の子。蓮の妹。原作においては、数年先の未来を描いた場面で登場する。その時点では6歳。奈々の友人たちの中では、シンがお気に入り。

一ノ瀬 蓮 (いちのせ れん)

一ノ瀬巧と奈々の間に生まれた男の子で、皐の兄。原作においては、数年先の未来を描いた場面で登場する。母や妹とは離れ、ロンドンで父のタクミと一緒に暮らしている。

集団・組織

BLACK STONES (ぶらっくすとーんず)

『NANA』に登場するバンド。通称「ブラスト」。前身のバンド「ブルート」を解散した後、ヤス、レン、ノブ、ナナによって結成されたパンクバンド。レンがTRAPNEST に引き抜かれたことで活動停止していたが、ナナの上京に合わせて、レンの代わりにシンをベーシストに迎えた新生BLACK STONESとして再び活動を開始した。 当初はじっくりと知名度を上げていく予定だったが、レンとナナの熱愛報道などから、話題性を軸に一気に売り出すこととなり、結果的に大ブレイク。その年の賞レースを総なめにし、赤白歌合戦に出場するほどの人気となった。

TRAPNEST (とらっぷねすと)

『NANA』に登場するバンド。通称「トラネス」。レイラとタクミが中心になって結成されたバンドで、BLACK STONESを脱退したレンが加入した後にメジャーデビューを果たし、一気に大人気バンドとしての地位を築き上げる。所属はCOOKIE MUSIC。

四海コーポレーション (しかいこーぽれーしょん)

『NANA』に登場する芸能事務所。BLACK STONES、美雨、香坂百合などが所属する。所属タレント用の寮を持っており、BLACK STONESのメンバーも入寮している。寮の1階受付には人相の悪い警備員・山岸が常駐している。

アニメ

NANA

恋人を追いかけて上京してきた小松奈々と、パンクバンドのボーカル大崎ナナ。二人はひょんなことからマンションの部屋をシェアするルームメイトとなった。共通項は少ないものの、直ぐに意気投合する二人。 ナナは地... 関連ページ:NANA

書誌情報

NANA―ナナ― 21巻 集英社〈りぼんマスコットコミックス〉

第1巻

(2000-05-15発行、 978-4088562094)

第17巻

(2007-03-15発行、 978-4088567341)

第18巻

(2007-09-14発行、 978-4088567747)

第19巻

(2008-05-15発行、 978-4088568164)

第20巻

(2008-09-12発行、 978-4088568423)

第21巻

(2009-03-13発行、 978-4088568768)

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