Red Raven

Red Raven

『デッドマウント・デスプレイ』(原作:成田良悟)で知られる藤本新太の初連載作品。巨大な権力を誇るマフィアが跋扈(ばっこ)する、政府が弱体化したイタリアをモチーフにした世界を舞台にしている。政府の最終機関「Red Raven」に所属する執行人の少年・アンディが、「スキャッグス」と呼ばれる違法武器を所持している者の処刑を執行し、ひいては自らの復讐相手でもあるスキャッグスファミリーとの戦いに身を投じていく姿を描いたダークバトルファンタジー。スクウェア・エニックス「月刊少年ガンガン」2010年5月号から2013年12月号にかけて掲載の作品。

正式名称
Red Raven
ふりがな
れっど れいゔん
作者
ジャンル
バトル
 
武器・兵器
レーベル
ガンガンコミックス(スクウェア・エニックス)
巻数
全9巻完結
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マフィアを殲滅(せんめつ)するための最終機関「Red Raven」

本作は、国家を牛耳る勢いで勢力を拡大させているマフィアたちと、マフィアを殲滅するために結成された政府の最終機関「Red Raven」に所属する執行人たちとの戦いを描いている。執行人たちが使用する武器は処刑器具を模したもので、マフィアたちは五大ファミリーの一角であるスキャッグスファミリーが製造した特殊性能を備えた武器「スキャッグス」を使用している。互いの武器が多様なため、銃撃戦だけでなく白兵戦も繰り広げられる。

執行人・アンディの復讐劇

アンディは幼少期、スキャッグスファミリーの被検体として「凶猛の眼(ブルート・アイ)」を埋め込まれ、同じ境遇の子供たちと殺し合いをさせられた壮絶な過去を持つ。そのため、アンディはスキャッグスファミリーの製造武器「スキャッグス」にも並々ならぬ憎悪を抱いており、スキャッグスの破壊とスキャッグスファミリーの殲滅を誓っている。

死の商人「スキャッグスファミリー」

スキャッグスファミリーは、特殊性能を備えた武器「スキャッグス」の製造、密売で成り上がったマフィア組織として知られている。スキャッグスの紋章入りの武器は最高の質と力を意味しており、特にナンバー付きは「呪われた武器」と呼ばれるほどに異質とされている。また、どんな優れた武器でも使用者の体が耐えられなければ不良品になってしまうため、スキャッグスの武器と融合した、アンディやバジルのようなリバースナンバーと呼ばれる人間が製造された。一家のボスでスキャッグスを開発したジークフリード・スキャッグスは、21歳の若さでその偉業を達成した。ジークフリードは15年前に起こった「鮮血の5日間」で、カッチーニファミリーによって殺害されたと思われていたが、のちに生存していることが判明する。

登場人物・キャラクター

アンディ

政府の秘密機関「Red Raven」に所属する、四番目の執行人の少年。年齢は15歳。金髪を眉の上で切り揃えたおかっぱ頭で、右目に黒い眼帯をつけている。マイペースな性格でメンタルが強く、周囲の目や評価をまったく気にしていない。極度の方向音痴で、よく道に迷っている。「スキャッグス」と呼ばれる特殊な武器に強い憎悪を抱いており、スキャッグスファミリーへの復讐を誓っている。幼少期に、スキャッグスファミリーによって右目に「凶猛の眼(ブルート・アイ)」を埋め込まれ、アンディ自身にも「スキャッグス」のリバースナンバー003が刻まれている。長いチェーンが付いたギロチンの刃を武器としている。Red Ravenでは「Red RavenⅣ」と呼ばれ、マフィアたちには「片目の首狩屋」の二つ名で呼ばれている。

バジル

スキャッグスファミリーの構成員の少年。年齢は17歳。金髪碧眼で、つねに白いスーツを身にまとっていることから、「白いマフィア」とも呼ばれている。「スキャッグス」をマフィアに売りさばく仕事を任されているため、アンディと遭遇することも多い。触れたすべての物体を腐食させる「侵食の手(イローション・パルム)」が組み込まれており、「スキャッグス」のリバースナンバー004が刻まれている。しかし極度の潔癖症なため、自分の能力を嫌っている一面もある。被検体時代にアンディに敗北したことを根に持ち、彼との再戦を望んでいる。

書誌情報

Red Raven 全9巻 スクウェア・エニックス〈ガンガンコミックス〉

第1巻

(2010-09-22発行、 978-4757529939)

第9巻

(2014-01-22発行、 978-4757541696)

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