夫・清野とおるから見た壇蜜の魅力
本作は、国民的タレント・壇蜜の経歴や人柄を、夫である著者・清野とおるの視点から描いている。世間に知られる才色兼備のイメージだけでなく、迷いのない決断力やコミカルな一面など、彼女の多彩な魅力が多角的に映し出されている。また、愛妻家である清野が壇蜜の突飛な言動に翻弄される様子も描かれ、二人のユニークなやり取りが終始繰り広げられる。
壇蜜の予想外の告白と清野とおるの葛藤
2017年2月、漫画家の清野とおるのもとに、「壇蜜といっしょに赤羽の街を歩いてほしい」という出演オファーが届いた。当初はテレビ出演のメリットに懐疑的で、地元・赤羽で不必要に目立つことを避けたいと考えていた清野だったが、壇蜜に一目会ってみたいという好奇心から出演を承諾する。そして撮影が始まり、雨宿りのためラーメン屋の軒下で二人きりになった際、壇蜜が突然「結婚しませんか」とストレートに告げる。そのあまりの唐突さに、清野は喜ぶどころか裏を疑い、「恐怖展開以外の何ものでもない」と警戒心を募らせる。
壇蜜との奇妙で穏やかな結婚生活
清野とおると壇蜜は、テレビ番組での共演をきっかけに連絡を取り合うようになり、やがて交際を始めた。清野は当初、「どうせ短期間で終わるだろう」と軽く考えていたが、壇蜜のマネージャー・仲谷光紀からあっさりと交際を許可され、さらに彼女の両親ともすぐに打ち解けるなど、予想に反して順調な日々が続く。一方で、壇蜜は本気なのか冗談なのか分からないオカルティックな発言をしたり、飼っている蛇やインコに独特な習性を身につけさせるなど、奇妙な行動を見せることが多かった。清野はその奇行に戸惑いながらも、次第に彼女と共に過ごす生活に心地よい刺激を感じるようになっていく。
登場人物・キャラクター
清野 とおる (せいの とおる)
漫画家の男性で、年齢は45歳。26年間にわたりキャリアを積み重ねてきたベテランで、特定の読者層から熱烈な支持を受けている。かつては4本もの連載を同時に抱えていたこともあったが、自己評価は低く、自分のことを「つねに低空飛行気味のサブカルかつカルト的な漫画家に過ぎない」と卑下している。性格は非常に慎重で、物事が順調に進むと「裏に何かあるのでは」と疑ってしまうネガティブな一面も持っている。妻・壇蜜とは良好な関係を築いており、「別居婚」のスタイルをとりながらも、週に一度は「通い夫」として通っている。また、犯罪者の心理に強い関心を持ち、ある死刑囚が壇蜜の生き方に特別な興味を抱いていたことも知っている。実在の人物、清野とおるがモデル。
壇蜜 (だんみつ)
清野とおるの妻で、年齢は44歳。本名は「清野支靜加」で、旧姓・旧芸名は「齋藤支靜加」。かつて日本中で絶大な人気を誇ったタレントであり、これまでに60作以上の写真集を発表している。第37回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど、多彩で輝かしい経歴を持つ一方で、現在は心身の不調により入退院や休養を繰り返す日々を送っており、夫・清野もその健康を案じている。潔く意志が強い性格で、共演時に清野を一目で気に入り、二人きりになった際にはすぐに結婚を申し込むなど、並外れた行動力の持ち主でもある。実在の人物、壇蜜がモデル。







