あらすじ
第1巻
ルシフェニア王国の宮廷の人々は、国の事実上の支配者である王女、リリアンヌのわがままに手を焼いていた。とは言っても、その内容は花火を見に行きたいだとか、婚約者、カイル=マーロンと一緒にピクニックに行きたいとか、たわいもないことばかりであった。
第2巻
平和だったルシフェニア国に突如として危機が迫っていた。革命の勃発である。アレンを身代わりにしてリリアンヌは逃走に成功し、ルシフェニア王国を去って、修道女となるのであった。
登場人物・キャラクター
リリアンヌ
ルシフェニア王国の王女。年齢は14歳。基本的にはわがままな性格で、あれがしたいこれがしたいと言っては周囲を困らせているが、たいした悪事を働いているわけではない。婚約者である、マーロン国の国王、カイル=マーロンに首ったけの、恋する乙女でもある。のちに革命で国を追われ、修道女になる。国を去る間際に一度だけ、自ら「悪ノ娘」を名乗った。
アレン
リリアンヌの召使いの少年。エルフェゴート国にお遣いに行かされた時に知り合った少女、ミカエラに、ほのかな恋心を抱いている。王女のわがままに誰よりも先に振り回されている立場であるが、同時に王女をたしなめたり、その奇行にツッコミを入れたりもできる立場にいる。革命に際し、身代わりとなってリリアンヌを逃がす。
レオンハルト・アヴァドニア (れおんはるとあゔぁどにあ)
ルシフェニア王国で親衛隊長を務める男性。年齢は38歳。「三英雄」と呼ばれたうちの1人であり、かつてその卓越した剣技で獅子奮迅の活躍を見せた。無類の酒好きだが、現在は肝臓を壊したので休肝中。2人の子供がいる。そのオヤジギャグは場を凍りつかせる力を持つ。
エルルカ
ルシフェニア王国の宮廷魔導師を務める女性。「三英雄」と呼ばれたうちの1人。若い女性の姿をしているが、実年齢は300歳を超えている。「絶対に当たる未来予測」という特殊能力を持っているが、ルシフェニアは平和な国なため、この能力は主に天気予報などにしか利用されていない。蛸を召喚する魔法も使える。
ミカエラ
ルシフェニア王国の北の隣国、「緑の国」ことエルフェゴート国で暮らす少女。エルルカの弟子であるグーミリアの友人で、カイル=マーロンとも親しい。エルフェゴート国の国民のほとんどがそうであるように、緑の髪を持ち、髪型を長いツインテールにしている。演歌が得意。ネギを愛しているが、その理由は不明である。
カイル=マーロン
西海の島国、マーロン国の国王である青年。リリアンヌとは許嫁同士の関係で、「カイル兄様」と呼ばれている。普段交流があるわけではなく、関係を進展させるためにはどうすればいいのかと悩んでいる。たまにお忍びでルシフェニア王国にやって来ることがあるが、方向音痴ですぐに迷子になるので、妹のネイ=フタピエが面倒を見ている。
ネイ=フタピエ
リリアンヌに仕える若い侍女。侍女長であるマリアム=フタピエの養女であり、「フタピエ」の姓を名乗っているが、その正体はマーロン王であるカイル=マーロンの妹、ネイ=マーロンである。特命を受け、スパイとしてルシフェニア王国に潜入している。
クレジット
- 原案
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mothy_悪ノP
- 特別協力
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クリプトン・フューチャー・メディア株式会社
書誌情報
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