作品の概要
基本情報
テレビアニメ化もされた初連載作『侵略!イカ娘』に次ぐ、安部真弘2作目の連載作品。
要旨と舞台設定
山奥にある南湘高校を舞台に、廃部寸前の「ふしぎ研究部」の女子部員、大原ことね、神田千晶、二宮鈴の三人と、新入部員の男子、五領大祐の日常を描いた学園コメディ。「ふしぎ研究部」は、同じ趣味を持つ仲間が見つからない者たちが寄せ集まってできた部であり、「ふしぎなこと」を研究するという一点のみ目的が共通しているが、部員たちの興味は催眠術・マジック・オカルトとそれぞれ異なる。
ストーリー展開
物語は、大祐が先生に頼まれて旧倉庫に荷物を運んだ際、「ふしぎ研究部」の部員たちと出会うことから始まる。特にやりたいこともなかった大祐は、半ば騙(だま)し討ちのような形でふしぎ研究部に入部することになり、催眠術を研究することね、マジックを研究する千晶、オカルトを研究する鈴たちの活動に巻き込まれていく。
ジャンル的特徴と位置づけ
本作は、学園を舞台としたギャグコメディ作品。「ふしぎ」をテーマに、ドタバタでほのぼの、ときどきエッチな展開が特徴で、催眠術・マジック・オカルトといった「ふしぎ」なことを研究する部活動という設定が物語の中核を成している。
作品固有の表現技法と特徴
各エピソードでは、ふしぎ研究部の日常を描きながら、大祐がことねたちの研究活動に伴うトラブルに巻き込まれる展開が定番の流れとなっている。また、新聞部にスクープを狙われたり、部室の乗っ取りを計画する謎の少女が現れたりと、部活動を中心とした学園生活が描写されている。
世界観の構築と設定
本作の舞台となる南湘高校は熊が出るほどの山奥にあり、あと一人部員が増えないと廃部になる危機がせまっていたふしぎ研究部を存続させるという、制度的な背景が設定されている。ごくふつうの男子高校生である大祐の入部により、ふしぎ研究部は廃部の危機を乗り越えるが、ほかの女子部員三人が「ふしぎ」を研究する過程で、さまざまなトラブルが巻き起こるという構造が物語に組み込まれている。
連載状況
秋田書店「週刊少年チャンピオン」2016年44号から2024年33号まで連載。
あらすじ
登場人物・キャラクター
五領 大祐 (ごりょう だいすけ)
南湘高校に通っている1年生の男子。黒髪短髪の少年。「ふしぎ研究部」の活動には大して興味を示してはいないものの、部員不足である「ふしぎ研究部」の部員獲得のために半強制的に入部させられることとなる。比較的常識的な人物で、お人好しなため人から頼まれごとをされることが多い。催眠術にかかりやすい体質で、「ふしぎ研究部」の部員である大原ことねによる催眠には十中八九かかってしまう。
二宮 鈴 (にのみや すず)
南湘高校に通っている1年生の女子。ショートカットの髪型で、頭に大きなリボンを着けている。「ふしぎ研究部」に所属しており、「オカルト担当」として、呪いグッズなどに詳しい。オカルトグッズの効力を試す実験台として五領大祐をこき使おうとする。
神田 千晶 (かんだ ちあき)
南湘高校に通っている2年生の女子。短髪の髪の毛を左右で括っている。「ふしぎ研究部」に所属しており、「マジック担当」として日々研究に勤しんでいる。ただし「マジックは気合でやるもの」と勘違いしており、力業でマジックを行おうとするため、成功した試しがない。実は大の怖がり。
大原 ことね (おおはら ことね)
南湘高校に通っている3年生の女子。ロングヘアで巨乳の、大人っぽい雰囲気を持つ人物。「ふしぎ研究部」に所属しており、「催眠術」担当として活動している。催眠術の腕前は本物で、五領大祐を半強制的に入部させることにも成功している。その際は、大祐にも「この人はガチだ」と評された。学園では特進クラスに在籍しており、美人のうえ性格も良いため、男女問わず人気が高い。
高浜 麗子 (たかはま れいこ)
南湘高校に通っている2年生の女子。おさげ髪で、眼鏡をかけている。風紀委員会に所属しており、生徒たちの風紀には厳しい。妄想癖があり、思い込みの激しい性格をしている。五領大祐に好意を抱いており、実態不明の部活動である「ふしぎ研究部」から退部するよう大祐を説得する。
集団・組織
ふしぎ研究部 (ふしぎけんきゅうぶ)
南湘高校の部活動の1つ。「ふしぎなこと」の研究を活動内容としている。マジック、オカルト、催眠など部員たちの研究内容は一貫していないが、これは個々では人数が足りず、部として成立させることができなかったため。寄せ集めでなんとか人数の条件をクリアし、部活動として認めてもらったという状態にある。学校内の敷地でも端にある倉庫を部室として使用しており、「部員は下の名前で呼び合う」などの決まりが存在している。
その他キーワード
呪いのお面 (のろいのおめん)
二宮鈴の所持している呪いグッズの1つ。石で形作られたお面。所々がひび割れている上に苔が生えている。鈴はお面の効力を確かめるべく、何だかんだと理由を付けては他人にこのお面を被らせようとする。鈴によると、このお面を飾っていて死んだ人はいるが、被った人はまだいないらしい。
松子 (まつこ)
二宮鈴の所持している呪いグッズの1つ。鈴からは「松子」と呼ばれて愛用されている。過去四代にわたって持ち主を謎の死に追いやった、といういわくつきの人形。着物を脱がすと中にはお札などが張られており、非常に不気味。
書誌情報
あつまれ!ふしぎ研究部 全20巻 秋田書店〈少年チャンピオン・コミックス〉
第1巻
(2017-04-07発行、978-4253228213)
第8巻
(2020-02-07発行、978-4253228282)
第9巻
(2020-08-06発行、978-4253228299)
第10巻
(2020-12-08発行、978-4253228305)
第11巻
(2021-04-08発行、978-4253228312)
第12巻
(2021-09-08発行、978-4253228329)
第13巻
(2022-03-08発行、978-4253228336)
第14巻
(2022-07-07発行、978-4253228343)
第15巻
(2022-11-08発行、978-4253228350)
第16巻
(2023-04-07発行、978-4253228367)
第17巻
(2023-08-08発行、978-4253228374)
第18巻
(2024-01-05発行、978-4253228381)
第19巻
(2024-06-07発行、978-4253228398)
第20巻
(2024-10-08発行、978-4253228404)
あつまれ!ふしぎ研究部 7巻 秋田書店〈SHŌNEN CHAMPION COMICS〉
第2巻
(2017-09-01発行、978-4253228220)
第3巻
(2018-02-01発行、978-4253228237)
第4巻
(2018-07-01発行、978-4253228244)
第5巻
(2018-12-01発行、978-4253228251)
第6巻
(2019-05-01発行、978-4253228268)
第7巻
(2019-09-01発行、978-4253228275)







