ありがタイツ!

第1巻

男子高校生の上地大亜は、タイツを履いた女性の脚が何よりも大好きな重度のタイツフェチだが、幼なじみの月脚編美に嫌われることを恐れ、そのことを秘密にして学園生活を送っていた。だが、いつも編美の素敵なタイツ姿を見ては興奮してしまい、タイツフェチであることを隠すのに四苦八苦していた。さらに大亜がタイツフェチではないかと推察する鴨脚千足は、大亜の弱みを握って下僕にしようと、事あるごとに大亜を呼び出してはタイツを使って誘惑してくる。そんな中、大亜は動画サイトにタイツ動画を投稿している「サッキー」が、同じ高校に通う返脚咲乃であることを知る。咲乃にはタイツ好きであることを知られてしまった大亜だったが、咲乃もまたタイツ愛好家だったことで事なきを得る。その後、クラスメイトたちと夏祭りに参加した大亜は、編美からタイツフェチなのかと問い詰められる。大亜は意を決して自分がタイツフェチであることを告白するが、その言葉は花火の音でかき消され、編美は大亜から好きだと告白されたと思い込んでしまう。

第2巻

月脚編美は、思いを寄せる上地大亜から好きだと告白されたと勘違いし、告白を受け入れる返事をしようと大亜の部屋を訪ねるが、大亜は風邪を引いて体調を崩しており、返事をするチャンスを失ってしまう。そんな中、学校行事で1泊2日の林間学校が行なわれる。編美は、林間学校のあいだに大亜の告白に対する返事をしようと考えていたが、返脚咲乃と二人きりで話している大亜を見て、大亜が咲乃のことを好きなのだと思い込んでしまうものの、編美の誤解も解けて二人は仲直りする。その後も、大亜はタイツ好きな先輩の火脚乃柄流と出会い、彼女に翻弄されながらも、周囲のタイツ美少女と共に悶絶する日々を過ごしていた。一方、大亜を虜（とりこ）にしたいと目論む鴨脚千足は、仲間うちでのクリスマス会でサンタ服とセクシーなタイツ姿で登場し、大亜に自分のタイツと編美のタイツ、どちらが好きなのかとみんなの前で選択をせまる。

第3巻

クリスマス会で鴨脚千足のタイツと月脚編美のタイツ、どちらが好きなのかと、千足から問われた上地大亜は、編美のタイツの方が好きだと答える。それを聞いてあっさりと引き下がる千足だったが、次は負けないと大亜に対して笑顔を浮かべる。その後、大亜と編美はデートを重ね、より親密になっていく。そんな中、大亜をあきらめきれない千足は、改めて好きだと素直な気持ちを伝えるが、大亜からは好きな人がいるからと、やんわりと拒否される。編美が大亜から好きだと告白されたと勘違いしていることを知らない大亜は、意を決して編美に思いを伝え、自分がタイツフェチであることを告白する。その言葉を、編美はすべて受け入れ、二人は結ばれるのだった。