概要
「アパートの清水」203号室で1人暮らしをする事になった男の子。年齢は4歳。子供向けのヒーローアニメ「とのさまん」が大好きで、その影響もあり、古びた言い回し「殿様語」で話す。一人称は「わらわ」。意図的に演技で笑顔を浮かべる事はできるが、自然に笑う事はほとんどなく、表情はいつも固い。ホームセンターで購入したおもちゃの刀「すーぱーソードJr.」をいつも腰に携えている。アパートで隣室に住む狩野進からは、子供である事を理由に心配される事が少なくないが、銭湯に毎日いっしょに通ったり、となりに狩野の存在を感じる事で寂しさから解放されたりと、狩野の存在を非常に大きな心の支えとしている。「幼稚園の清水」に入園後は星組に在籍。歌う事は大好きだが、かなりの音痴。幼稚園への送り迎えや、保護者会への出席などは、狩野を中心にアパートの住人達に助けてもらっている。田丸勇からは、好かれるあまり濃密なスキンシップを求められるが、それだけは苦手。秋友美月に対しては、しっかり女性という目線で見ており、いつも以上にいっぱしの男として振る舞おうとするところがある。子供を苦手としている武井すみれに対しては、自分の母親と重なるところを少なからず感じている。そのため、子供嫌いを克服できるようにと、日々彼女を追いかけて子供に慣れさせる事で問題解決に導こうとしている。 生まれてしばらくは両親と共に生活を送っていたが、その後親からの虐待や育児放棄を受け、児童養護施設へと移り住む事となった。児童養護施設で暮らし始めてからは、接触禁止令が出ているはずの父親が、コタローの居場所を突き止めて施設に怒鳴り込んできた事があり、父親の影に怯える日を過ごした。その後、父親から居場所を特定された事を理由に、施設のみんなにあいさつする事もかなわないまま施設をあとにし、アパートで一人暮らしを開始する事となった。そのため現在は、実父から居場所を特定されないように隠れ住んでいる状態。父親が悪者になってしまったのは、自分が弱いからであると考え、強くなるために一人暮らしをしている。 離れた母親はその後亡くなり、毎週必ず弁護士から払われるコタローの生活費は、その保険金によって賄われているが、その事実をまだ知らされていない。担当弁護士の小林綾乃からは、生活費は「優しい人からの寄付」と説明を受けているが、そこに疑問を持ち続けている。母親と生活を共にしていた頃、夜中に誰もいない部屋でたった1人で過ごしていた時期があり、深夜アニメ「とのさまん」を見て寂しさを紛らわせるようになった。また、母親はビニール手袋を使用してコタローに触れていたり、何日もお風呂に入れてもらえなかったり、まともな食事をとる事ができない時期には、ティッシュペーパーを食べてみた事があったりと、保護されるまでには辛い日々を過ごしていた。このような経験をした事からか、人に嫌われる事を極端に怖がっているふしがあり、表情からうかがい知る事はできないものの、つねに周囲を意識しているところが見受けられる。
登場作品
コタローは1人暮らし (こたろーはひとりぐらし)
古びたアパートの一室に、訳アリな4歳の男の子、さとうコタローが単身引っ越して来た。ポンコツ気味なアパートの住人達から優しいサポートを受けながら、彼らを上回る生活力で立派に一人暮らしを送るコタローの姿を... 関連ページ:コタローは1人暮らし
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