共働き夫婦の家事分担
隆史と千夏は共働きのため、お互いの得手不得手に応じて家事を分担している。毎日の料理は、食品メーカーに勤める料理上手な隆史が担当している。一方、千夏は料理がやや苦手なため、洗濯などを担当しており、一般的な夫婦の役割とは逆となっている。この独特な関係性が、本作の重要なポイントとなっている。
夫婦のすれ違いと料理で紡ぐ愛
おおらかでやや天然な性格の隆史に対し、千夏は感情をあまり表に出さないタイプ。そのため、二人のあいだには時おりすれ違いが生じ、隆史が千夏を怒らせてしまうこともある。しかし、千夏は隆史の料理にすっかり魅了されており、彼の作る美味しい料理を食べることで自然と仲直りしてしまう。不機嫌になった妻を夫の料理で癒すという展開が、本作の定番パターンとなっている。また、各エピソードに登場する料理のレシピは、調理シーンに合わせてさりげなく漫画の中に組み込まれている。
多種多様な家族のかたちを描く
物語には、吉村夫妻に加えて、千夏と同じ病院で働く年の差婚の看護師長、江口夫妻や、隆史の同僚で子だくさんの峯田夫妻など、さまざまな家族が登場し、それぞれの幸せな家庭が描かれている。また、隆史の会社の後輩で独身の若手、村井の恋愛模様も描かれており、二人を取り巻く人々の多様な「愛」や「恋」の形を楽しめる点も、本作の魅力となっている。
登場人物・キャラクター
吉村 隆史 (よしむら たかし)
食品メーカー「日本デイリーゴハングループ」に勤務する営業マンで、千夏の夫。細くて開いているかどうか判別しにくい目が特徴。おおらかな性格で誰に対しても優しいが、やや天然な一面もある。千夏とは幼少期からの付き合いで、結婚して3か月が経った今も、自他共に認める筋金入りの愛妻家。職業柄料理が得意で、家庭では毎日の食事作りを担当している。千夏が感情をあまり表に出さないため、時にすれ違いもあるが、美味しい料理を振る舞うことで彼女の気持ちを和らげている。千夏からは「たかちゃん」と呼ばれている。
吉村 千夏 (よしむら ちなつ)
慶喜総合病院に勤務する女性医師で、隆史の妻。ロングヘアのクールビューティーで、抜群のスタイルを誇り、特に胸が大きい。感情の起伏は激しいが、ふだんはあまり表に出さず、内に溜め込んでしまうタイプ。そのため、隆史との些細(ささい)なすれ違いで怒りを爆発させることもある。ただし、それは彼を深く信頼し、心を許している証(あかし)でもある。隆史の料理が大好きで、食べるだけで機嫌が直ることもある。名古屋出身で、気を抜くと名古屋弁が出てしまうため、ふだんは誰に対しても丁寧な敬語で話しており、それは夫である隆史相手でも変わらない。意外にもプロレスをはじめとした格闘技が大好きで、自身も握力60キロを誇る肉体派。格闘ゲームも得意としている。
書誌情報
ざんげ飯 7巻 講談社〈モーニング KC〉
第1巻
(2020-12-09発行、978-4065211694)
第2巻
(2021-03-10発行、978-4065225738)
第3巻
(2021-07-14発行、978-4065240878)
第4巻
(2021-12-23発行、978-4065261309)
第5巻
(2022-04-13発行、978-4065274132)
第6巻
(2022-09-14発行、978-4065292396)
第7巻
(2023-02-08発行、978-4065307762)








