概要
2000年以上を生きる不老不死の男性。埼玉県品津市在住で、ぼくと初めて会った際に「死を失いし者」と自己紹介したため、彼には略して「しをちゃん」と呼ばれている。目には黒目がなく、髪をオールバックにしてウェービーな前髪を一房垂らしている。ふだんはスリーピースのジャケットなしスタイルで、外出する際にはシルクハットにグラッドストーンカラーのシャツと燕尾服(えんびふく)など、伝統的な英国紳士然としたファッションを好む。少々時代がかった話し方をするが口調自体は穏やかで、何事にも動じない落ち着いた性格をしている。不死者ということもあって、ケガをすると血が噴き出したりするものの、どんな大ケガをしてもすぐに回復し、例えば首を切り落とした場合もその場ですぐに生えてくる。ちなみにこの場合、首から体が生えてくるか体から首が生えてくるかなど、復元方法には決まった法則性がなく、しをちゃん自身も把握していない。この時、切り落とした部位はそのまま残ってしまうが、ふつうにゴミとして出すと事件性がある事案と誤解されてしまうため、思うように処分することができず、半ばコレクションのように自宅にため込んでいる。また、長いあいだ不死者として生活してきたこともあって危機察知能力を完全に失っており、常軌を逸したドジで、ふつうの人間ならば死に至るようなケガを負うことも非常に多い。国家的にはそのことも込みで認知され、不死者のためにふつうの人間が危険を冒すことを避けるため、しをちゃんが相手の場合はケガをしていても救命措置を取らない、緊急救助活動もしないなどの取り決めがされている。だが、どうしても対応できない事態が発生した場合は、防衛庁(現在は防衛省)情報本部特別監視班不死人担当まで連絡すると、便宜を図ってもらえる。ちなみに、2000年以上生きているものの脳の記憶領域に関しては一般人並みのため、特に物知りというわけではない。それどころか、逆に記憶の取捨選択がうまくできないこともあって、時に交通信号の意味を忘れてしまったりと、日常生活に支障をきたす事態を招くことも少なくない。そのため自分がなぜ不死者になったのか、その経緯などは完全に忘れてしまっている。なお、しをちゃん自身は「死」に強くあこがれており、死を想起させるものへの執着が強い。のちに新世界創造を目論むちかもとさんと知り合い、彼の率いる「未来結社ネオゴッド」に誘われ、「不死身公爵 ダークフェニックス」の名を授かることとなった。ちかもとさんを交えて未来結社ネオゴッドの活動をする際には、彼に作ってもらった悪の組織の幹部然としたコスチュームを身につける。
登場作品
関連リンク
- 関連人物・キャラクター