すうの空気攻略

第1巻

高校入学を機に都会で暮らし始めた離島育ちの海島雛は、東京都立空都高等学校の入学式の日、さっそく「自己紹介」という「空気(フェイズ)」に直面する事になる。母親から託された空気攻略マニュアルには、ラブリー星のお姫様であると名乗れ、というむちゃぶりが書かれていた。しかし、雛の前に自己紹介した男子生徒が似たような失敗をしていた事から、ほかのクラスメートからは雛の自己紹介が彼をフォローするためのギャグと受け取られ、安堵する。(第1話「閃剣の初太刀(シャインファストローク)」。ほか、12エピソード収録)

第2巻

休日、都条恵と共に街にやって来た海島雛は、道に迷った外国人に会うという難易度の高い「空気(フェイズ)」に遭遇する。恵は英語で外国人に話し掛けるが、その相手はイタリア人であり英語は通じない。雛が空気攻略マニュアルで対処法を調べると、そこには「自由に絵が描ける余白」なるものが示されているだけだった。だがそこに偶然、空気攻略研究部の友人で、イタリア語を話す事ができる八女しらゆりが通りかかる。(第20話「彷徨う誘導灯(ワンダードライト)」。ほか、12エピソード収録)

第3巻

5月、東京都立空都高等学校に衣替えの季節がやって来た。空気攻略マニュアルのアドバイスでも、また都条恵の考えでも、「一日は冬服のままで様子を見る」という至極当り前の助言をされた海島雛は、その通りに冬服で登校。だが、その日はたまたま暑く、ほとんどの生徒は夏服を着て登校していた。(第25話「真武装の漸次転(アーマーグラデーション)」。ほか、12エピソード収録)

第4巻

空気攻略研究部に五人目のメンバーとして加わった小牧御織は、もともと所属していた茶道部に何も告げずに退部していた。そのため、茶道部の部長の大刀洗凛が空気攻略研究部まで御織の様子を見に現れる。八女しらゆりを一方的にライバル視していた凛は、しらゆりに1年生を取られた事で復讐心を燃やす。(第48話「磁念の仇敵手(マグネンスリヴァル)」。ほか、12エピソード収録)

第5巻

海島雛は仙台ミカに誘われ、彼女の友人たちとカラオケに行く事になった。ミカを含めその友人たちはいわゆるギャル系の少女ばかりで気後れする雛だったが、いっしょに遊んでみるとみんなそんなに悪い人たちではなく、一安心する。だが、そんな雛にミカたちは、面白がってギャル系の化粧を始める。(第49話「隘燗の歌場(ナロームシンプラザ)」。ほか、12エピソード収録)