概要・あらすじ
おじいさまに大切に育てられた有栖川鈴は、華の女子高校生でありながら、趣味が落語や将棋で、門限は6時。おかげで恋愛に関してはまったく無知と言っていいほどの、純朴で古風な箱入り娘だった。そんな鈴は、帰りの電車に乗り遅れそうになった際に、イケメンで優しく、男女問わず人気の完璧男子である野宮宗介に、ドアを開けてもらうという運命的な出逢いを果たす。
そんな素敵な出逢いがありながら、連絡先も交換しない鈴にヤキモキした友人の夏木夏子は、男性に対する免疫を付けさせるため、鈴に内緒で男子校との合コンをセッティングする。そこで鈴は、偶然にも宗介と再会を果たすのだった。
登場人物・キャラクター
有栖川 鈴 (ありすがわ すず)
今時珍しく古風な女子高校生。落語や将棋が趣味で門限が6時という、黒髪ロングヘアの女子。おじいさまに大切に育てられ、中学から女子校通いということもあって、男性への免疫はゼロに等しく、会話すら上手くできない。恋愛に無頓着で、冗談を真に受けてしまうような素直で天然な性格。そのため友人たちからも愛され、いじられている。理想のタイプは優しくて包容力のある仏のような男性。 イケメンで優しく、落語の趣味も理解してくれる野宮宗介に出会い、次第に気になる存在になっていく。休日はおじいさまと寄席に行ったり、将棋をしたりと、老人のような過ごし方をしている。
野宮 宗介 (のみや そうすけ)
有栖川鈴の学校のとなり町にある男子校に通う高校生。大物オーラをまとった長身のイケメンで、優しく気遣いができるため、性別を問わず周囲から高い人気を誇る。親友である菅谷佑と、常に行動をともにしている。有栖川鈴の素直で天然な性格を気に入っており、鈴に対しては少々意地悪な一面を見せることもある。休日はあまり外出せず、家で過ごすことが多い。 のちに鈴の勧めにより、落語を聞き始める。
夏木 夏子 (なつき なつこ)
有栖川鈴の友人で、同じ学校に通う女子高校生。ショートヘアで、いつも前髪をピンで留めている。恋バナが大好きで、恋愛に無頓着な鈴とマイペースな野宮宗介との進展の遅いやりとりに、いつもヤキモキしている。自身の恋愛に関しても、とにかく積極的に行動している。常に彼氏がいないと気が済まない性質で、振られても即座に合コンをセッティングするなど、かなりの肉食系女子。
花森 雅 (はなもり みやび)
黒髪ショートヘアで高身長の、男っぽい女子高校生。有栖川鈴と同じ女子校に通っている。演劇部の発表会で王子役をして以来、校内の女子人気No.1だが、本人は彼女ではなく彼氏を欲しいと思っている。野宮宗介のようなイケメンな彼氏が欲しい、と鈴にもらしていたが、2人の親密な関係に気付いてからは、夏木夏子とともに鈴の恋愛の行く末を見守る側に徹している。
菅谷 佑 (すがや たすく)
野宮宗介の親友で、同じ男子校に通う高校生。眼鏡をかけているが、外すと宗介に負けず劣らずのイケメン。常にテンションが高く、女子と一緒にいつも騒いでいるようなボーダーレスな人物。宗介とは常に行動をともにしており、宗介が彼女を作るなら、彼の良いところを100個は言えるような女性と結ばれて欲しい、というほどに溺愛している。
堂島 律 (どうじま りつ)
有栖川鈴の許嫁の男性。初対面の菅谷佑にナンパされてしまうほどに、小柄で女顔をしている。物事を的確に指摘するハッキリとした性格で、鈴の性格や家庭環境、恋愛に対してズバズバと当ててしまったので、恋の師匠として慕われている。鈴が好意を抱く野宮宗介に対しては敵意を見せ、鈴を利用して宗介を揺さぶるようなことを言わせたりと、卑劣なところがある。
おじいさま
有栖川鈴の祖父。鈴を箱入り娘に育てた張本人。愛が大きすぎるが故に、鈴が小さい時から周りに男子を寄せ付けないよう全力を尽くしていた。ちなみに、鈴が高校生になっても門限が6時なのは、一緒にTV番組の『水戸黄門』を見るため。もし鈴が門限を破ろうものなら、三日三晩泣き明かしてしまうほどの溺愛ぶりである。
タカハシ
野宮宗介と同じ男子校に通う高校生。マッシュボブヘアで、さっぱりした塩顔の持ち主。夏木夏子の家の隣に住んでおり、有栖川鈴と宗介が再会することになった合コンの主催者でもある。同じ高校の松井と仲が良い。優しい性格で、松井が鈴に好意を寄せていることを知り、2人の仲を取り持つために後押しをする。
松井 (まつい)
野宮宗介と同じ男子校に通う高校生。外跳ねヘアにキツネ目と、外見があまりパッとしないためか、彼女いない歴16年。タカハシが主催した合コンで有栖川鈴を気に入り、後日、宗介に渡し物をしに学校を訪れた鈴に、猛アプローチをかけるが、玉砕してしまう。
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