概要・あらすじ
スタイリストの葉山ほたるとツアーコンダクターの石田慎吾は、出会ってすぐに惹かれ合い、交際1か月後には同棲をスタートさせる。しかし、当初は仲睦まじく生活していたものの、互いに仕事が忙しくなるにつれ、次第に2人はすれ違うようになっていく。そこで慎吾は、ほたるに仕事を辞めて専業主婦になってほしい、とプロポーズする。
しかし、ほたるは恋愛よりも仕事を優先し、結局2人は別れを選択することとなる。別れた後、傷心の慎吾は、友人から田島保奈美を紹介される。最初はサバサバとした性格の保奈美に気乗りしなかった慎吾だったが、次第に興味を抱くようになる。一方のほたるは、慎吾より仕事を選択したものの、やはり心の中で慎吾への想いを消すことができず、気持ちをくすぶらせたまま生活を続けていた。
登場人物・キャラクター
葉山 ほたる (はやま ほたる)
フリーランスのスタイリストとして働く21歳の女性。スタイリストといっても、実際の撮影現場では、美術に関する便利屋として多くの業務をこなしている。黒髪ロングへアの美人で、仕事先でもよく「かわいい」と褒められている。一方、年齢よりも幼く見えるため、子供扱いされることもある。恋人の石田慎吾とは、旅行代理店のポスター撮影の現場で出会って互いに惹かれ合い、交際をスタートさせた。 それから1か月後には、自然と同棲に至る。しかし、互いに多忙なため、すれ違いが多くなった。仕事を辞めて家庭に入って欲しいと、慎吾からプロポーズされたが断り、別れを選択する。それからも仕事には没頭するものの、慎吾のことが忘れられず気にかけている。
石田 慎吾 (いしだ しんご)
ツアーコンダクターの25歳の男性。旅行代理店「ファイントラベル」に勤務する。仕事柄、海外出張も多い。恋人の葉山ほたるとは、旅行代理店のポスター撮影の現場で出会って互いに惹かれ合い、交際をスタートさせた。それから1か月後には、自然と同棲に至る。しかし石田慎吾自身は出張、ほたるは仕事で多忙と、すれ違いが多く、お互い寂しい思いをしていた。 そんな状態を解決するため、ほたるに仕事を辞めて家庭に入って欲しい、とプロポーズをする。しかし、仕事を選んだほたるから、別れを告げられてしまう。その後はほたるに未練を感じつつも、新しい恋に向けて行動をしようと奮起。そんな時、友人の工藤直樹から田島保奈美を紹介される。サバサバとしていて、つかみどころのない保奈美に、最初は好意を抱けずにいたが、保奈美からの誘いを受けるうちに興味を持つようになった。 しかし、まだ胸の奥には、ほたるへの気持ちがくすぶっている。
田島 保奈美 (たじま ほなみ)
「竹画社」に勤務する23歳の女性。噓のつけないサバサバとした性格のクール系美人。先輩の工藤直樹に誘われ、同僚で友人でもある大沢陽子とともに、失恋した石田慎吾を慰めるための鍋パーティに参加した。振られたばかりの直樹に対して、「エンゲージリングが40万なんてケチくさい」と言ったり、鍋の最中も食べることに夢中で、やっと話したと思ったら鍋の味に対する言及だったりと、つかみどころがない。 そのため、当初は直樹に悪い印象を抱かれていた。しかし、傷心の直樹のことを一応は心配しており、クリスマスの夜に1人ではかわいそうだからと、お酒を飲みに誘い出して愚痴を聞くなど、優しいところもある。この出来事がきっかけで、直樹との仲が急接近することとなった。
大沢 陽子 (おおさわ ようこ)
「竹画社」に勤務する23歳の女性。常識人で、穏やかな性格をしている。先輩の工藤直樹に誘われ、同僚で友人でもある田島保奈美とともに、失恋した石田慎吾を慰めるための鍋パーティに参加した。初対面の直樹の前であっても、自由気ままにマイペースに振る舞う保奈美をフォローをするなど、気が利く人物。
工藤 直樹 (くどう なおき)
「竹画社」に勤務する25歳の男性。石田慎吾とは大学時代からの付き合い。葉山ほたると別れたという話を聞きつけ、励ますために、慎吾の自宅で鍋パーティを企画した。同じ会社で働く2年後輩の女性・田島保奈美と大沢陽子を連れて、慎吾の家に急に乗り込んで来た。この出来事が、慎吾と保奈美が親しくなるきっかけを作る。
黒木 (くろき)
ドラマの監督を務める男性。寡黙で口数が少なく、周囲には怖い印象を与えている。葉山ほたるも、第一印象は「とっつきにくいな」という感じを持った。実力はあり、手がけたドラマ作品は高視聴率を獲得することが多い。
野村 敦 (のむら あつし)
最近売り出し中の若手男性アイドル。アイドル業の他に俳優業も始めており、黒木が監督を務めるドラマに主演が決まっている。周りからチヤホヤされて天狗になっており、スタイリストとして現場が一緒になった葉山ほたるに、わがままを言って困らせていた。
片瀬 (かたせ)
ADとして働く青年。まだADになって1か月と日は浅い。葉山ほたるとは撮影の現場で一緒になることも多い。口がうまく調子の良い性格で、ほたるに対しても「今日はまた一段と光り輝いているッスね」などと、気軽に褒め言葉を口にする。何かと手を止めてほたるに絡もうとするため、上司からは仕事をしろと怒られている。
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