みらいのダンナさま

16歳の沖田みらいは、優等生タイプの女子校生。まじめで正義感の強いクラス委員だが、恋愛方面には疎い女の子。先生に頼まれて教材室に物を取りに行ったみらいは、人が入ってきても女の子といちゃつくのをやめない芹沢章臣のことを理解できない。そういうことに免疫のないみらいは、芹沢を注意するように甲斐俊哉先生に話してみるが、先生が注意してもなかなかやめないのだという。みらいは年上で包容力があり、優しい甲斐先生にほのかに恋心を抱いていた。甲斐先生は自分の従兄弟、百瀬歩の様子をみらいに尋ねた。歩はみらいと同じマンションに住む一歳下の幼なじみで、一年ほど前から不登校気味だったが、みらいの家にはよく遊びに来ているのだ。今日は保育園のボランティアに行くみらいを歩が園まで送ってくれるという。道端で占い師に「あなたは今、恋愛運がいい」と声を掛けられるみらい。気にはなったものの、急いでいたみらいは「また今度」とやり過ごすが、占い師に注意されたことが当たってしまう。保育園からの帰り道、コンビニでたむろをしている芹沢に再び会うみらい。いっしょに補導されそうになるが、文句を言いながらも芹沢はみらいを隠して帰るようにうながした。翌日、芹沢とみらいは生活指導室に呼び出される。みらいの誤解はその場ですぐに解けたが、生活指導の先生は芹沢を叱りながら「母親とうまくいってないのか」と彼の家の事情を話し始めた。みらいは「他人の自分がいる前でそんな話をしないであげてください」と生活指導の先生にくってかかった。その後、生意気なことを言ったと反省するみらいに甲斐先生は「沖田は何も間違っていない。あとのフォローは俺がするから」と言ってくれた。やっぱり先生のことが好きだと思い始めたみらいは占い師の元へ向かった。占い師は「私が声をかけた日、あなたは運命の人と言葉を交わしているはずだ」と言い、これから三人の男性と仲を深め、その中の一人と結婚すると予言した。みらいはその日言葉を交わした男性たちを思い出してドキドキしてしまう。