概要・あらすじ
中学3年生の少女・左近城晴美が唯一夢中になれるのは、年上の彼氏・後藤慎也のことだけ。地元で有名な不良の慎也と楽しい日々を過ごしていた晴美だが、ある日慎也に冷たく突き放されてしまう。それは、自分と付き合いだして道を踏み外しつつある、晴美を思いやっての行動だった。それを知ってなお晴美は慎也を追い求め、慎也もまた晴美を忘れきれず苦しんでいた。
そんな折、晴美の前に慎也が現れ、「仕事に就いて半年たって自信がついたら会いたい」と告げるのだった。
登場人物・キャラクター
左近城 晴美 (さこんじょう はるみ)
中学3年生の少女。やりたいこともみつからず、漫然と日々を過ごしている。いわゆる不良ではないが、彼氏の後藤慎也と付き合いだしてからは、彼に連れられ夜遊びをし、暴走族の集会にも何回か参加している。高校に行く気がしないと考えていたが、仕事に就いて自信をつけると語る慎也の姿を見て、自身も高校に行くことを決意した。
後藤 慎也 (ごとう しんや)
18歳になる少年。暴走族の一員で、高校に通わず定職にも就いていない。中学生のころから「遊び人の慎ちゃん」と呼ばれており、地元では有名人。自分と付き合いはじめて不良になりつつある左近城晴美を心配し、自分から彼女と距離を置いた。しかし、晴美への思いは捨てきれず、仕事に就き自信がついたら会いたい、と彼女に告げた。
深田 栄作 (ふかだ えいさく)
左近城晴美の担任の教師。中学時代の後藤慎也の担任でもあった。慎也の卒業式の日、彼に「ホントに優しい人間は強くなくっちゃいけない」と語った。
乾 (かん)
左近城晴美の同級生。後藤慎也の後輩で、晴美に慎也を紹介した。
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