らぶかるま

第1巻

童貞大学生の一葉保久はSM好きで、女性の鼻フック画像を見ながらの自慰にふけっていた。バイト先と大学が同じ事から親しくなった三馬桜は、上を向いた鼻以外は顔も体も抜群な女子大生なのだが、その上を向いた鼻が鼻フック姿にそっくりである事に気づいた保久は、桜に心を惹かれていく。性欲が強い保久は大学構内や礼拝堂など、いたるところで自慰をする性癖があった。ある日、マンションの階段に落ちていたエロ本の切り抜きを見つけた保久は、その場で自慰を始め、そこを何者かにスマホで盗撮されてしまう。後日、盗撮したのが桜の友達でルームメイトでもある岸摩子である事が判明。その後、桜から私に気があるでしょと聞かれた保久は、正直に好きだと伝え、桜にも告白される。しかし、喜びもつかの間、保久に惚れている摩子から、自慰写真をバラまかれたくなかったら私以外の女性に欲情するな、という脅迫メールが届くのだった。

第2巻

一葉保久に恋する岸摩子は、盗撮した保久の自慰写真で脅しながら、自分の下着を見せ、これで自慰をしろと迫る。かわいい顔をしている摩子からそんなふうに迫られても、Sの保久の下半身はぴくりとも反応しなかった。そんな二人の奇妙な関係を知ったミスキャンパスの水頭妃は、摩子に興味を抱く。一方、お互いの気持ちを伝え合い、恋人のような関係になった三馬桜は、モデルデビューが決まったから見に来てほしいと保久を誘う。そのモデルとは、ハプニングバーで開催されるSMショーでのM嬢だった。保久や多数の客が見るステージ上で、女緊縛師の麗華に裸にされ、さまざまなポーズで縛られていく桜。酔いつぶれた保久が目を覚ますと、前半のショーで疲れた桜がとなりで寝ており、いきおいで二人はセックスをする。保久は脱童貞となったが、あこがれの初体験は妄想ほどの快楽を得られなかった。桜も童貞の保久とのセックスに物足りなさを感じ、ステージ上で経験した人前で縛られる行為の虜となる。一方、摩子に近づいた妃は摩子と友達になり、下着のダサイ摩子に洋服や下着を与える。妃からもらったTバックを着た摩子は、大学構内の礼拝堂に保久を呼び出すと、再び自分の下着で自慰をするように迫る。保久に見られていると考えて興奮した摩子は、そのまま股間を礼拝堂の椅子にこすりつけると、快感のあまり激しく失禁。摩子が恥ずかしさで涙すると、Sっ気のある保久は摩子の涙に興奮して激しく勃起するのだった。

第3巻

岸摩子は、大好きな一葉保久の前で失禁してしまい、恥ずかしさのあまり泣き出すが、その姿は保久のS心に火をつけ、激しく興奮させる。さらに保久は失禁した摩子の姿をカメラで撮影し、弱みを握る事に成功。摩子が保久の自慰写真をバラまくという脅しへの対抗手段を手に入れる。保久は、失禁した摩子を責めたプレイに、先日童貞を喪失した三馬桜とのセックスよりも強烈な快楽を感じていた。保久はSMショーにまで出演する桜についていけず、桜から心が離れかけていたが、手に入れたマネキンに亀甲縛りをしたり、自分を亀甲縛りにしたりして、さらに深くフェチ方向にハマっていく。摩子を呼び出して縄プレイや鼻フックを強要した保久は、その場面を水頭妃に撮影されてしまう。桜を嫌い、摩子を気に入っている妃は、男友達の沼田二郎に桜をくどかせ、保久を嫉妬させて摩子から引き離そうとしていた。過去に沼田から自身と桜を侮辱された恨みのある保久は、女装している保久と知らずにナンパしてきた沼田を階段から突き落とす。桜は沼田など相手にしなかったが、友達の関係に戻ろうと保久に告げる。後日、摩子から保久が好きな事を聞いた桜は、保久を呼び出して摩子との交際を進めるが、摩子ははっきりとふられてしまう。また、さも桜と沼田が付き合っているように妃が吹聴してきたのは、妃の策略であった事を知った保久は、女装して妃を誘い出す。桜が出演していたSMショーに出演した保久は、観客として呼び出した摩子や桜、沼田などの前でM嬢にした妃の痴態をさらしてみせるのだった。この事で心の整理がついた保久は、母親に対しての恨みが自身をSMに向かわせていた事を自覚し、これからはまともに女性と向き合えそうな気持ちを取り戻していた。しかし、摩子はまだ保久をあきらめきれず、懲りずに誘惑を続けるのだった。