概要・あらすじ
女子中学生・二条花日は春から巽中へ入学した新一年生。幼馴染の男子中学生・名取いづみとはまた同じクラスになったものの、花日は新しい環境に心をときめかせていた。巽中の新入学生には、グループで力をあわせて何かを作り上げる入学制作という行事があった。花日といずみは、八広誉、本郷呂澪、森ノ宮新菜、妙典碧人とグループになる。
紆余曲折ありながらも、6人は力を合わせ、入学制作に取り組んでいく。
登場人物・キャラクター
二条 花日 (にじょう はなび)
巽中に通う女子中学生。クラスは1年3組。吾妻小学校出身。名取いづみとは幼馴染で、母親同士が親友であることもあり、家族のように育つ。性格は明るく前向きで賑やか。小学校から剣道をやっており、中学でも剣道部に入部する。いづみ、八広誉、本郷呂澪、森ノ宮新菜、妙典碧人と同じグループになり、入学制作に取り組む。
名取 いづみ (なとり いづみ)
巽中に通う男子中学生。クラスは1年3組。吾妻小学校出身。血液型はA型。二条花日とは家が隣同士で親が親友であるため、幼馴染として家族のように育つ。小学校でもほとんど同じクラスで、出席番号も近いためほぼずっと一緒。花日のことが好きだが気付いてもらえていない。小学校から剣道をやっており、剣道部に入部。 先輩に勝てるほどの実力を持つ。
八広 誉 (やひろ ほまれ)
巽中に通う女子中学生。クラスは1年3組。五ッ橋小学校出身。ぽっちゃり気味の体型で三つ編みをしている。入学制作で同じグループになり、二条花日と友人になった。おっとりとしており優しい性格だが、自分を変えようとする意志も見せるなど芯が強い部分も。入学制作も協力的に取り組む。
本郷 呂澪 (ほんごう ろみお)
巽中に通う男子中学生。クラスは1年3組。五ッ橋小学校出身。入学制作で同じグループになり、二条花日と知り合う。ぶっきらぼうで入学制作には非協力的。クラスの中でも目立つタイプとの付き合いが多い。名取いづみとは犬猿の仲。
森ノ宮 新菜 (もりのみや にいな)
巽中に通う女子中学生。クラスは1年3組。入学制作で同じグループになり、二条花日と友人に。性格はいわゆるツンデレで、我ままで不器用だが、根は素直。両親が年を取ってから生まれた子供だったため甘やかされて育った。小学校は私立のエスカレーター校に通っていたが、諸事情により中学より学区外の巽中へ。 美術部だが絵が好きというわけではない。家が広く、使用していない部屋を入学制作のための場として提供した。フルートが得意。
妙典 碧人 (みょうでん へきと)
巽中に通う男子中学生。クラスは1年3組。入学制作で同じグループになり、二条花日と知り合う。昔から病弱で、特に心臓が弱い。そのため保健室登校をしており、入学制作には関われなかった。通学路の土手沿いに住んでいるため、学校の行き帰りの人々を部屋から観察するのが好き。駄菓子がすきだが滅多に食べられない。 性格はマイペースで明るく、病気の影を見せない。
沼津 沙栄子 (ぬまづ さえこ)
森ノ宮新菜が過去通っていたエスカレーター式の学校に通う女子中学生。眼鏡をかけている。新菜の友人だったが、すれ違いから仲違いした。フルートをやっている。
盛岡 (もりおか)
巽中に通う男子中学生。クラスは1年3組。本郷呂澪の友人で二条花日のクラスメイト。口が悪く、八広誉の体型をからかって花日の不興を買った。弱い人間には強く出るが、強い人間には従う。剣道部に兄がいる。
清澄 長次 (きよすみ ちょうじ)
巽中に通う男子中学生。中学3年生。二条花日と名取いづみが入部した剣道部部長。白の胴着と白い防具を使用している。容姿にも優れており、花日の憧れの先輩となっている。
森ノ宮新菜の母 (もりのみやにいなの母)
森ノ宮新菜の母親。入学制作のために訪れる二条花日たちに和菓子を作ってくれる優しい和装の女性。高齢になってから新菜を授かったため、新菜を甘やかしがちに育ててしまったことを反省している。
妙典碧人の母 (みょうでん へきとのはは)
妙典碧人の母親。夫を亡くしていることも手伝ってか、碧人に対しては過剰に心配性で、学校を休ませたり保健室登校にさせるなど、過保護・過干渉な状態になっている。
今里 永久子 (いまざと とわこ)
巽中で教師を務める若い女性。1年3組の担任。笑顔は優しいが、怒ると怖い。
場所
巽中 (たつみちゅう)
二条花日や名取いづみが通う中学校。新入生には入学制作という行事があり、1学期終わりに行われる発表に向けてグループで制作を行う。
その他キーワード
入学制作 (にゅうがくせいさく)
巽中に入学した新入生が行う行事。同じクラス内で作られた6名のグループで協力し、何かを作り上げて発表する。テーマや創作するものは自由で、美術作品の他、演劇や歌などでもOKだが、手抜きと思われるものは却下される。発表は1学期の終わりに行う。これまでで一番の優秀作品は「人間紙芝居」。
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