概要

尾連丘(フォードネリア)県の清畑(ネイヴル)領領主であるガイゼル・ネイヴルの弟。金髪ショートヘアで、利発な顔立ちをしている。10代の頃から、自らを疎んじるガイゼルに戦場に送られて生きるか死ぬかの日々を送っており、その際に戦争によってか弱い者たちが理不尽に不幸な目に遭う姿を見てきたため、誰かが国を統一して平和な世界を築く必要があると強く考えている。場合によってはそれを自分が果たすため、最強の職業である「《魔法剣士》」の託宣を受けるべく努力を重ねてきたが、成人して迎えた「職業授与式」では、「《オダノブナガ》」なる聞いたこともない珍妙な職業を授かることとなった。一時は落ち込むものの、長年自分に仕えてきたラヴィアラ・アウェイユの慰めを受けて、もしかしたら《オダノブナガ》とは《魔法剣士》をもしのぐチート職なのではないかという一縷(いちる)の希望にすがりながら、気を取り直す。以後、織田信長の助力もあって、並はずれた才覚を存分に発揮していく。カリスマ性が高く、誰に対しても分け隔てしない快活な性格で、いざ戦いとなれば先陣を切って敵陣に突っ込む豪胆さを見せ、配下の者たちからは非常に慕われている。また、アルスロッド・ネイヴル自身に意見した兵卒に対しても不快感を見せることなく、逆に積極的に意見したことを褒めるなど、器も大きい。戦術や戦略においては、大胆で革新的な発想の持ち主である一方で、思慮深く冷静でもあり、肉親であろうと敵と見なせば冷酷に切り捨てる。とはいえ、これは立場に応じて自らを律しているからであり、見知った者が相手の場合は、最後まで戦わずに済む道を探ろうとする人情家な一面もある。ちなみに戦闘狂の気があり、強い敵を相手に自分の腕を試してみたいという欲求につねにかられている。職業を獲得してからは、黒墨河(ナグラード)砦防衛の功績を認められ、三つの村の所領と男爵位を得る。その後、自らの暗殺を謀ったカイゼルを返り討ちにしたことで清畑領領主にして子爵となり、さらには尾連丘県の大半を制圧して伯爵位を得て、尾連丘県と緩川(ナグーリ)県の2県を手中に収めてからは、先代国王の遺児である皇太子ハッセを担いで侯爵位を賜るなど、破竹の勢いでその勢力を拡大。23歳の時、王都を奪還してハッセの妹のルーミーを正室にしてからは摂政となり、その影響力をさらに強めていく。ちなみに、人に職業を聞かれた時には、《オダノブナガ》と言ってもなかなか理解されないであろうことを察して、「《英雄》」と答えるようにしている。

登場作品

織田信長という謎の職業が魔法剣士よりチートだったので、王国を作ることにしました (おだのぶながというなぞのしょくぎょうがまほうけんしよりちーとだったのでおうこくをつくることにしました)

森田季節の小説『織田信長という謎の職業が魔法剣士よりチートだったので、王国を作ることにしました』のコミカライズ作品。「《オダノブナガ》」という謎の職業を得たアルスロッド・ネイヴルが、その力で地方の小領... 関連ページ:織田信長という謎の職業が魔法剣士よりチートだったので、王国を作ることにしました

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