『アンゴルモア 元寇合戦記』の続編でのちの戦いを描く
前作『アンゴルモア 元寇合戦記』は、たかぎ七彦による人気作品で、角川書店の「サムライエース」にてVol.5からVol.10まで連載されたのち、同誌の休刊に伴いKADOKAWA「ComicWalker」へ移籍し、2014年7月11日から2018年8月22日まで配信された。全10巻のコミックスが刊行されているほか、テレビアニメ化や小説化もされた人気作である。本作はその続編であり、前作の舞台である対馬での激戦を生き延びた迅三郎が、博多に侵攻してきた蒙古軍に再び立ち向かう物語。なお、前作では「文永の役」における対馬での防衛戦が描かれ、本作では同じく「文永の役」の博多湾での戦いが描かれている。
博多へと赴く流人、迅三郎の決意
文永11年(1274年)、流人の迅三郎は、少弐家の地頭代、宗助国率いる軍勢と共に、対馬に襲来した蒙古軍と戦っていた。しかし、圧倒的な兵力差の前に軍は壊滅状態に陥ってしまう。それでも迅三郎はあきらめず、わずかな仲間たちと共に佐須浦の山中で抵抗を続けていたが、厳しい冬を前に兵糧が尽きかけ、その命運は風前の灯火(ともしび)となっていた。そんな中、迅三郎は蒙古軍の船が対馬の住民を連れ去ろうとする場面を目撃し、輝日姫をはじめとする仲間たちと共にこれを阻止すべく攻撃を仕掛ける。住民たちを救出したあと、撤退する蒙古軍の船に忍び込み、対馬の窮状を訴えるため博多を目指す。
モンゴル帝国の日本遠征と博多攻防戦
ユーラシア征服を目指すモンゴル帝国は、モンゴル本土とその属国である高麗からなる日本遠征軍を対馬に派遣した。その兵力は3万人にのぼり、対馬に上陸後は助国率いる軍勢を圧倒し、やがてその矛先を博多へと向けた。モンゴルの将軍、ガレオスが指揮する博多方面軍は大宰府を目指して進軍するが、少弐景資率いる日本軍の激しい反撃に遭い、一度は撤退を余儀なくされる。しかし、モンゴル本国の勢いは衰えることなく、至元16年(1279年)には南宋を滅ぼして中国大陸を統一。そして至元18年(1281年)、元朝皇帝のフビライ・カアンは第二次日本遠征を宣言し、文永の役で派遣した兵力を大幅に上回る14万人もの大軍を再び博多へ送り込む。
登場人物・キャラクター
朽井 迅三郎 (くちい じんざぶろう)
対馬に流刑となった鎌倉武士の青年。源義経が開祖とされる義経流兵法の使い手であり、敵に対してはまるで鬼神のごとき戦いぶりを見せ、軍略にも優れている。一方で、多様な勢力の兵士たちとすぐに打ち解ける人柄と、勇気を与えるカリスマ性も兼ね備え、軍を率いる将たちから厚く信頼されている。かつて謀反の疑いをかけられた名越家に加担したため対馬に流され、助国のもとで蒙古軍と戦った。助国の軍が敗北を喫してもなおあきらめず、軍の残党と共に佐須浦で抵抗を続けていた。その後、単身で博多へ渡り、景資の指揮のもと再び蒙古の大軍に戦いを挑んでいく。文永の役終結後は、その功績により流罪が解かれ、助国の娘、輝日姫と結婚し、一人息子のカゴ丸をもうけている。
カゴ丸 (かごまる)
迅三郎と輝日姫のあいだに生まれた一人息子。輝日姫から溺愛されて育った。純粋で心優しい性格だが、世間知らずな一面もあり、悪友の笹丸からは軽んじられている。両親がかつて対馬や博多で壮絶な死闘を繰り広げた一騎当千の武士であることは知らされておらず、刀を握ることも禁じられている。しかし、その身には確実に両親の「戦いの遺伝子」が受け継がれており、時おり笹丸が恐怖を覚えるほどの驚異的な身体能力を垣間(かいま)見せることもある。弘安4年(1281年)5月、対馬に潜入した蒙古軍と内通する武士によって、笹丸と共に捕らえられ、敵の本拠地へ連行されてしまう。
前作
アンゴルモア 元寇合戦記 (あんごるもあ げんこうかっせんき)
たかぎ七彦の代表作。鎌倉時代末期の対馬を舞台に、元寇と闘う朽井迅三郎達を描いた歴史アクション。角川書店「サムライエース」Vol.5(2013年2月26日)からVol.10(2013年12月26日)まで... 関連ページ:アンゴルモア 元寇合戦記
書誌情報
アンゴルモア 元寇合戦記 博多編 10巻 KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉
第1巻
(2019-07-26発行、978-4041084892)
第2巻
(2020-03-23発行、978-4041092293)
第3巻
(2020-09-24発行、978-4041099186)
第4巻
(2021-03-25発行、978-4041099209)
第5巻
(2021-10-26発行、978-4041119235)
第6巻
(2022-05-26発行、978-4041119242)
第7巻
(2022-12-26発行、978-4041130520)
第8巻
(2023-08-25発行、978-4041139059)
第9巻
(2024-03-26発行、978-4041147535)
第10巻
(2024-09-25発行、978-4041151822)
アンゴルモア 元寇合戦記 博多編 (11) 弘安の戦い (1) 11巻 KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉
第11巻
(2025-06-25発行、978-4041161760)
アンゴルモア 元寇合戦記 博多編 弘安の戦い その二 12巻 KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉
第12巻
(2026-01-22発行、978-4041169070)








