イケメン社長飼い始めました。

29歳の荻原天由子は地味で堅物と言われる経理担当の事務員。彼女が勤める会社の社長は、会社経営をしながら、趣味の料理動画をアップし、100万人のフォロワーがいる人気ユーチューバー・成勢貴裕。一般人なのに芸能人並みの人気があり、女優と付き合っているとネットニュースに流れるほどのモテ男だ。会社前で女性ファンに囲まれ、困った成勢は、｢あの人がマネージャーだから｣と、なぜか天由子を指差し、女性たちの対応をさせた。私は一介の経理なのにと不満を持ちながら、女性たちの贈り物を社長室に届ける。天由子が社長室の棚にカエルの人形が置かれているのを見て、「そのカエルの人形、やはり大事なものだったんですね」と成勢に聞いた。天由子は前に社長室に来た時に誤ってゴミ箱に落ちたのかと思い、棚に戻しておいたのだった。「犯人は君か」と成勢はなぜか、涙をこぼした。捨てたはずの人形が棚に戻っていて驚いたと言い、天由子の名を尋ね、お礼を言った。その日の帰り、天由子は自宅近くで成勢に声を掛けられる。トイレに行きたいと切羽つまった様子の成勢を自宅に上げてしまう天由子。成勢はお礼にと晩御飯を作ってくれ、その後、天由子のベッドで勝手に寝てしまう。天由子もベッドに引きずり込まれるが、何事もなく二人ですやすや寝てしまう。その後も成勢は食材を持って天由子の部屋の前で待っていて、ご飯を作り、一緒に食べるのであった。エッチなことをするわけでもなく、この関係はなんなのだろうと思っていた天由子は、成勢と女優が抱き合っている週刊誌を目にする。その日も天由子の部屋の前で待っていた成勢に「迷惑なんです。もうここには来ないでください」と言ってしまい、いつの間にか成勢のことを好きになっていた自分に気づいてしまう。