概要・あらすじ
大の特撮ファンである女子高生の尾張鈴子は、ある決意を持って美大生の鬼頭奈緒を訪ねる。それは、人気特撮ドラマ「仮面戦士ダガヤ」のガワコス(特撮ヒーローの変身後のコスプレ)をするために、奈緒にコスプレ制作の手伝いをお願いすることだった。しかし、ダガヤになりきりたいという鈴子に、奈緒は冷たかった。コスプレがしたいなら買えばいいという奈緒は、ネットでコスプレ衣装を検索。しかし、販売されているものの相場は20万円と高価だった。また、鈴子が言うには、市場に出回っているものは、基本的に違法商品だから自分の正義心が許さないという。土下座してコスプレ制作の手伝いを頼み込む鈴子だが、奈緒は承知しない。すると、鈴子はネットの怪しいおじさんに協力を頼むと言い出した。奈緒はあわてて鈴子を制止し、しぶしぶコスプレ作りの手伝いを了承する。こうして、鈴子の熱意と奈緒の創意工夫による、低予算のガワコス制作がスタートした。
登場人物・キャラクター
尾張 鈴子 (おわり すずこ)
愛知県在住の特撮好き女子高生。16歳で、実家は喫茶店。人見知りが激しいが、慣れると図々しくなる。特撮作品「仮面戦士ダガヤ」が大好きで、ダガヤになりきるために、ガワコス(特撮ヒーローの変身後のコスプレ)をしたいと思い立つ。姉のように慕う美大生の鬼頭奈緒にガワコス制作の手伝いをお願いする。
鬼頭 奈緒 (きとう なお)
愛知県在住の美大生の女性。20歳。ロックが趣味で、ムスタングのエレキギターを所持している。高校時代、演劇部の大道具・小道具制作を担当していたが、代役で男装の王子を務めたことがある。その時の体験により、演劇やコスプレに苦手意識を持っている。高校生の時、尾張鈴子の実家である喫茶店でアルバイトをしていたことから、鈴子と仲良くなる。鈴子に頼み込まれ、仕方なくガワコス制作を手伝う。