あらすじ
幼い頃、母親によって人身売買された少女、アーイシャは、銃を扱う殺し屋組織「GOD」に所属する殺し屋のライアンに拾われる。親子のようにいっしょに暮らし始めた二人だったが、ライアンは捨てられている犬や猫をやたらと拾ってきたり、「サタデーナイトスペシャル」と呼ばれる、使い捨ての粗悪銃までも大量に拾い集めていた。ライアンから父親のように育てられたアーイシャは、やがて銃の練習を始めて天才的な射撃の才能を開花させる。そんなある日、過去に殺しの標的であったアーイシャを匿（かくま）っていたことが発覚し、組織を裏切ったとしてライアンはGODの殺し屋たちに命を狙われることとなった。ライアンを守るため、アーイシャはGODの殺し屋、ブラックライフルを射殺。だが致命傷を負ったライアンは、アーイシャに銃は使う者次第で魔物になると告げ、「正しい銃になれ」と最期の言葉を残すのだった。それから5年後、ViViと名乗るようになったアーイシャは、ライアンの仇であるGODを壊滅させるため、大量のサタデーナイトスペシャルを身につけ、たった一人での戦いを始めるのだった。
登場人物・キャラクター
ViVi (ゔぃゔぃ)
父親は行方知れずで、酒に溺れた母親によって人身売買された少女。自暴自棄になって死のうとしていたが、殺し屋のライアンに拾われ、それ以来親子のように生活を共にしていた。しかし、父親のように慕っていたライアンが組織「GOD」の殺し屋によって殺され、復讐のためGODの壊滅を誓う。もともとあった銃の才能にさらに磨きをかけ、ライアンが殺害されてから5年後、GOD壊滅に向けて「ViVi」と名乗って行動を開始する。生前のライアンが拾い集めていた「サタデーナイトスペシャル」と呼ばれる、使い捨ての粗悪銃を全身につけ、その銃で防弾しながら、目にもとまらぬ素早い動きで次々と銃を使い捨てながら戦う。本名は「アーイシャ」で中東出身。
ライアン
殺し屋組織「GOD」に所属する男性。ナンバー66。通称は「レッドホーク」で、「スーパーレッドホーク」と名づけたリボルバー銃を愛用する。黒いソフト帽とコートを身につけている。過去に強盗によって妻マリアンと幼い息子のレナートを殺されている。殺しの標的だったアーイシャを組織の命令に背いて保護し、食事のマナーから銃の扱い方まで教え、親子のようにいっしょに生活を送っていた。組織から抜けようとするものの、大量の殺し屋を差し向けられ、ブラックライフルに殺される。アーイシャに銃は使う者次第で魔物になるため、「正しい銃になれ」と最期の言葉を残す。
ブラックライフル
殺し屋組織「GOD」に所属する男性。ナンバー64。暗視ゴーグルを身につけている。組織の命令に背いたライアンを殺害するため、多数の部下を率いてライアンの家を襲撃する。部下を全員ライアンに倒されながらも、最後はライアンを殺すことに成功するが、その場でアーイシャによって撃ち殺された。
トカレフ
殺し屋組織「GOD」に所属する男性。ライアン亡きあとのナンバー66。チョビ髭を生やしており、トカレフTT33を愛用する。ViViの襲撃を受けつつも、組織の情報はいっさい漏らさず沈黙を守り、プレデターが放ったフレシェット(対人用榴散弾)を全身に浴びて命を落とす。
プレデター
殺し屋組織「GOD」に所属する男性。ナンバー11。フードをかぶり、ガスマスクを身につけている。遠隔戦闘を専門とする殺し屋で、対人弾頭を使用する。
カラシニコフ
殺し屋組織「GOD」に所属する女性。ナンバー10。ボスから命じられてViVi抹殺任務の指揮を執っている。小柄な体型ながら、システマという武術を体得しており、棒術を得意としている。
アサシン
殺し屋組織「GOD」に所属する男性。ナンバー15。暗殺のスペシャリストで、「ジェイド」という偽名でブラック・ハンドの組織「バルバトス」に紛れ込んでいた。ViViの兄であり、妹を守るために組織を抜けてGODに対抗する。
オベルンドルフ
殺し屋組織「GOD」に所属する女性。ナンバー8。ブレザー制服を着た女子高校生ながら、シングルナンバーの凄腕の殺し屋。マスクをつけ、大量の銃を入れた大きなリュックサックを背負っている。
デュエリスト
殺し屋組織「GOD」に所属する男性。ナンバー42。西部劇に出てくるガンマンのような服を身につけている。決闘を好み、早撃ちを得意とする。組織のViVi抹殺の指令を受け、一番最初に襲撃してきた。ViViに早撃ちでの勝負を挑むが、驚異的な速さで繰り出されたViViの膝蹴りを顔面に受けて敗れる。
ブラック・ハンド
殺し屋組織「GOD」に所属する男性。ナンバー33。一見ツインテールの幼女に見えるが、立派な大人の女性。かつて任務においてライアンと夫婦を演じた。殺されたライアンの仇を討つため、GODに対抗する組織「バルバトス」を結成し、リーダーを務める。目的を同じくするViViを組織に勧誘する。
バーサーカー
かつて殺し屋組織「GOD」に所属していた殺し屋の男性。ナンバー2。飄々（ひょうひょう）としたとらえどころのない性格をしている。カラシニコフの手から逃れたViViを保護した。殺しのスペシャリストで、銃を使うことなく、身の回りのどんな物でも使いこなして殺し屋チームを撃退するほどの腕前を持つ。ふつうの人間になることを願い、銃を持つことを自ら禁じている。
集団・組織
GOD (がんずおぶどみねーたー)
銃のみを専門に扱う殺し屋組織。GODは「ガンズ オブ ドミネーター」の略で、66人の殺し屋が所属している。メンバーにはそれぞれナンバーが振られており、弾丸にそのナンバーをローマ数字で彫ったペンダントを身につけている。また、使う銃の名前をコードネームとして使用している。ナンバーの1桁目の数字は、暗殺、強襲、集団戦など得意とする戦術を表し、10の桁はその強さを6段階で表している。ただし、1～9のシングルナンバーは、純粋な強さのみでナンバリングされた最強の九人で構成される。現頭首で最強のガンマンであるナンバー1、そのナンバー1と共に素性と経歴がいっさい不明のナンバー3、そして「レッドホーク」ことナンバー66のライアンの3名によって設立された。
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