ゴミ屋敷とトイプードルと私 #港区会デビュー

ゴミ屋敷とトイプードルと私 #港区会デビュー

池田ユキオの『ゴミ屋敷とトイプードルと私』の続編。仕事も私生活も順調だったOLの西村サヤが、セレブばかりが集まるパーティー「港区会」に参加するようになってから、転落していく姿を描いたサスペンス。「ワケあり女子白書」Vol.10からVol.16にかけて掲載された作品。

正式名称
ゴミ屋敷とトイプードルと私 #港区会デビュー
ふりがな
ごみやしきとといぷーどるとわたし みなとくかいでびゅー
作者
ジャンル
キャリアウーマン
 
サスペンス
関連商品
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あらすじ

人気フォトスタグラマーのmisakiにあこがれるOLの西村サヤは、将来を嘱望される徳井康介との婚約を控え、希望していた営業部への異動も決定し、順風満帆な人生を謳歌していた。そんなある日、サヤは営業部に所属する林田詩織に、「港区会」と呼ばれるパーティーに招待される。大企業役員や現役モデルばかりが参加する港区会に魅せられたサヤは、児玉をはじめとするセレブな男性との肉体関係を含んだパパ活によってきらびやかな生活を手に入れる。その一方で、派遣社員の中山泉に仕事を押しつけて遊び歩くようになっていたサヤは、会社の同僚からの信頼や康介の愛情を失っていく。そんな中、サヤが枕営業をしているという証拠写真が掲載されたアカウントが炎上したうえ、泉が何者かに突き落とされてケガを負った犯人として、サヤが疑われてしまう。

関連作品

本作『ゴミ屋敷とトイプードルと私 #港区会デビューは、池田ユキオの『ゴミ屋敷とトイプードルと私』の続編で、本作の続編に池田ユキオの『ゴミ屋敷とトイプードルと私 #ラブと癒やしとホントの私』『ゴミ屋敷とトイプードルと私 #キラキラtuberまみりこ』がある。『ゴミ屋敷とトイプードルと私』は、西村サヤの先輩・山上明日香が主人公となっており、彼女が物欲に狂って見栄を張った結果、転落していく姿が描かれている。『ゴミ屋敷とトイプードルと私 #ラブと癒やしとホントの私』では、36歳になった明日香がスピリチュアル女子となり、カリスマヒーラーとして成功を目指す姿が描かれる。また『ゴミ屋敷とトイプードルと私 #キラキラtuberまみりこ』では、動画配信者・まみりこのSNS女子としての光と闇が描かれている。

登場人物・キャラクター

西村 サヤ (にしむら さや)

大手広告代理店・電報堂に勤務している女性。ウエーブがかった黒髪をワンレンにしている。自分の能力を過大評価しているところがあり、承認欲求が過剰すぎて他人の注目を集めることに何よりも喜びを感じている。営業部に異動になってから、林田詩織に誘われて港区会に参加するようになる。その後、児玉をはじめとするセレブな男性とのパパ活を繰り返すことで、西村サヤ自身はセレブになったと勘違いしている。それがきっかけで、婚約者だった徳井康介をふつうのサラリーマンだと軽視するようになり、破局してしまう。中山泉はとなりのデスクだったが、泉が派遣社員であることで見下し、ろくに交流もしていなかった。フォトスタグラマーとして有名なmisakiにあこがれており、あわよくば親友になりたいと考えて執拗にコンタクトを取っている。SNSの炎上事件で電報堂から停職処分を受けてからは、88からのストーカー行為をフォトスタグラムに投稿し、悪い意味で注目を集めている。

徳井 康介 (とくい こうすけ)

大手広告代理店・電報堂に勤務している男性。長めの茶髪をエアリーヘアにしている。女性社員あこがれのイケメンで、アートディレクターとして将来を嘱望されている。西村サヤとは婚約をしていたが、サヤが港区会に参加するようになってから変貌したと感じており、婚約を破棄した。誠実な女性が好みで、サヤと別れたあとは中山泉に好意を抱いている。

中山 泉 (なかやま いずみ)

大手広告代理店・電報堂に派遣社員としてやって来た女性。明るい髪色でミディアムボブヘアをしている。いつも笑顔を絶やさず、西村サヤに仕事を押しつけられても嫌な顔一つせずに引き受けている。仕事を完璧にこなし、大口契約につながるプレゼンを成功させるなど、上司からの評価も非常に高い。基本的に地味な服装を身につけ、ランチにも弁当を持参するなど家庭的な一面を見せる。そのため男性から人気を集めているが、女性からは妬まれている。

林田 詩織 (はやしだ しおり)

大手広告代理店・電報堂に勤務している女性。金髪をワンレンのショートボブヘアにしている。上司に対しても物おじせずに意見を発し、仕事にも真摯に取り組んでいることから営業部でも一目置かれている。西村サヤを港区会に招待した人物で、セレブな男性に媚びてプレゼントや生活費を支援してもらうパパ活を推奨している。

児玉 (こだま)

大手ネットショッピングサイト・ZUZUCITYの社長を務めている初老の男性。港区会で西村サヤが初めて出会った男性で、サヤと体の関係を持つことを条件にパパ活を申し出る。サヤに港区のマンションを紹介する約束を取り付けているが、なかなか実行されていない。

misaki (みさき)

有名フォトスタグラマーの女性。港区在住のお嬢様学校育ちで、大企業に勤めているキャリアウーマンということしか情報が公開されていない。顔出しはいっさいNGのために素顔を知っている者は少ないが、13万人のフォロワーがいる。SNSでは大量の買い物写真や、仕事帰りに海外旅行をするなどのセレブリティあふれる投稿で人気を集めている。

88 (はちはち)

西村サヤのストーカーで、フォトスタグラムではピエロの画像をアイコンにしているが、正体は不明。サヤのフォトスタグラムをフォローしており、サヤの自宅の様子や生理周期まで把握し、メッセージアプリのIDも取得している。88からのストーカー被害を利用して注目を集めようとしたサヤが、自作自演を繰り返している様子も見守っている。

その他キーワード

港区会 (みなとくかい)

児玉や林田詩織が参加しているパーティー。六本木や麻布などの会員制レストランやクルーザーで毎晩開催されており、港区に住んでいるセレブな男性や、容姿の優れた女性が参加している。女性はすべて無料で参加できるうえ、パパ活の場としても利用されている。パパになった男性からは肉体関係と引き換えに生活面のサポートのほか、高級ブランドなどのプレゼントをされている。

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