スモーキーB.B.

スモーキーB.B.

弱小野球部を中学校大会準優勝に導く実力を持つピッチャーの灰村煙璽郎は、家業の倒産により野球を断念しかけていた。そこに廃校の危機を迎えている弁天高校のスカウトが現れ、甲子園大会優勝を条件に多額の金銭で彼を弁天高校の野球部に誘う。灰村は幼なじみでキャッチャーの風見隼汰と共に弁天高校野球部に入部し、甲子園優勝を目指す。

正式名称
スモーキーB.B.
ふりがな
すもーきーびー びー
原作者
小宮山 健太
漫画
ジャンル
野球
 
青春
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概要・あらすじ

球の出どころを絞らせない投球モーション、スモーキーで、弱小野球部を中学校大会準優勝まで導いた天才ピッチャーの灰村煙璽郎は家業の失敗により野球を諦めることになり、腐った日々を過ごしていた。幼なじみでキャッチャーの風見隼汰灰村の才能を惜しく思い、何とか野球を続けさせたいと考えていたが、その折に弁天高校校長の娘の九宝小窓から野球部への誘いを受ける。

野球への情熱と、そこで提示された家業の借金を完済できる金銭的条件から、灰村は風見と共に弁天高校野球部へ入部する。しかし野球部員たちは彼らを金で雇われたとして受け入れず、2人対9人の野球勝負となる。そのなかで灰村は実力と野球への想いを部員たちに見せ、認められる。

新戦力の加わった野球部は、強豪のひしめく神奈川県大会へと出場し、甲子園への第一歩を踏み出す。

登場人物・キャラクター

灰村 煙爾郎 (はいむら えんじろう)

特殊な投球フォーム、スモーキーを得意とする豪速球のピッチャー。中学生時代、1年生にもかかわらず弱小野球部を全国大会準優勝に導いた実力を持つ。しかしその後、家業の失敗により多額の借金を背負い野球部を引退。その際、幼なじみでキャッチャーの風見隼汰の勧めで草野球チームに入り、野球を続けていた。 3年生となり野球をやめる決心をした煙爾郎だったが、弁天高校校長の娘の九宝小窓からスカウトを受け、契約金500万円と報酬金1億円を条件に弁天高校野球部を甲子園で優勝させることを約束する。

九宝 小窓 (くほう こまど)

弁天高校理事長の娘で野球部のマネージャー。経営破綻寸前で、実家でもある弁天高校を救うために甲子園優勝を目指し、自らスカウトをおこなって灰村煙爾郎と甲子園優勝をかけた契約を果たす。基本的に煙爾郎とは犬猿の仲だが、契約後は彼の身を案じたり、世話を焼いたりする一面も見せるようになる。

風見 隼汰 (かざみ はやた)

ポジションはキャッチャーで、灰村煙爾郎とは幼稚園時代からの幼なじみ。基本的には真面目な性格で煙爾郎の世話係だが、たまに彼の皮肉に皮肉で返すこともある。煙爾郎が中学校の野球部をやめるときには自分の知り合いの草野球チームに紹介するなどして、センスのある煙爾郎が野球から離れないようにした。 煙爾郎には、本を読むときと煙爾郎をリードするときが一番楽しそうだと言われる。

瀬王 寿 (せおう ことぶき)

日本の裏の顔とも言われる超大物資産家の老人。高校野球好きが高じて自らも高校を持っている。全国に20の系列校を持ち、灰村煙爾郎が通う弁天高校もその一つであり、ほとんどが野球の強豪校といわれている。不治の病いにかかり老い先短くなると、各系列校に来年度の甲子園の優勝校には自身の遺産400億円を与えるという内容の手紙を送り、各校の競争心を煽った。

九宝 大門 (くほう だいもん)

九宝小窓の父であり弁天高校の理事長を務める。祖父の代から受け継いだ借財が膨らみ経営破綻寸前となるが、瀬王寿の資産と甲子園優勝という条件を知り、強豪選手のスカウトを開始。しかしすべて失敗に終わってしまう。その後、中学1年のころに結果を残したきり消えてしまった灰村煙爾郎を娘に探させていた。 スモーキーのことを消える魔球と思うお茶目な一面も見られる。

北里 歩 (きたざと あゆむ)

弁天高校野球部のエース投手で副主将。灰村煙爾郎が500万円で理事長である九宝大門に雇われたことを偶然知ってしまい、自身のポジションを守る為に煙爾郎に嫌がらせを繰り返す。しかし煙爾郎との勝負に負けてからは、同じ投手としてアドバイスをしたり励ますことも。布袋イップスと言われるほど布袋学園に苦手意識を持っていたが、煙爾郎のために先発投手をかって出る。 たまに妄想の中の蛇と会話をしている。

梵田 一旗 (ぼんだ いっき)

弁天高校野球部のレギュラーであり、ポジションはショート。守備の技術は一級品で、強豪である布袋学園の生徒に「守備だけならうちでも食っていける」と言わせるほど。家が美容院のせいか髪型が自慢であり、髪を整えるためにヘアワックスを常備しており、野球部のロッカーには野球道具ではなく整髪料や整髪道具が入っている。 おチャラけているように見えるがその実、北里歩と灰村煙爾郎の勝負の際、野球部員では初めて煙爾郎を助けた。

虎谷 将晴 (とらたに まさはる)

弁天高校野球部の主将であり4番バッター。ポジションはセンター。本人にその気はないがキャプテンシーの塊のような男。野球を始めたのは中学2年からで、それまでは不良生徒だったが、野球に出会い更生した過去を持つ。布袋イップスとなった北里歩を気遣ったり、灰村煙爾郎を𠮟咤激励したりと、チームの精神的支柱になっている。

集団・組織

弁天高校 (べんてんこうこう)

『スモーキーB.B.』に登場する高校。九宝小窓の父である九宝大門が理事長として経営を行っているが、財政が厳しく経営破綻寸前。膨れ上がった借財により銀行からも死刑に近い通告を受けている。しかしそこに弁天高校の創設者である瀬王寿からの手紙が届く。手紙には、来年度の甲子園優勝校に自身の資産400億円を与えると書かれていた。 あとがない弁天高校はこの賞金にかけるしか道がなく、不正を働きながらも灰村煙爾郎を迎え、甲子園優勝を目指し始める。

その他キーワード

スモーキー

『スモーキーB.B.』に登場する投球フォーム。リリースぎりぎりまで腕とボールを体の後ろに隠すことで、打者に球種やタイミングといった情報を与えない効果がある。九宝小窓いわく、腕の振りが漠然としていて煙幕の中から急に球が放たれるイメージ。使用者の灰村煙爾郎はこれに異常なまでの腕の振りを加えることで、リリースポイントすら見えないハイブリッドフォームを確立している。

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