あらすじ
第1巻
1945年3月、呪われた宝物(リング)の情報をつかんだドイツ軍人のフォン・シェンカーは、部下のウォルフに戦車一両と歩兵一個分隊での出撃を命じた。シェンカーも帯同するほどの重要な作戦でありながら、目的地は戦略的になんの意味もなさないことに誰もが不思議に思いつつも命令どおりに進軍していた。ウォルフが指揮する戦車、Ⅴ号戦車パンターが、呪われた宝物が隠されている映画館に到着すると、映画館の中から一両の戦車が出現。ウォルフは友軍の戦車と判断するが、その戦車は鹵獲（ろかく）したパンターの装甲板などを使って作られた米軍の新型戦車、T26E1改 スーパーパーシングだった。ウォルフの判断ミスにより、パンターはスーパーパーシングの砲撃をまともに受けてしまう。(エピソード「戦×叫～バトルクライ」。ほか、2エピソード収録)
登場人物・キャラクター
ウォルフ
エピソード「戦×叫～バトルクライ」に登場する。ドイツ軍の男性軍人。階級は曹長で、Ⅴ号戦車パンターの車長を務めている。クルスク戦で炎上するⅣ号戦車からフォン・シェンカーに助けてもらった恩はあるものの、シェンカーのことはあまり信用していない。仲間とは階級に関係なく軽口を言い合う関係を築いており、チームの練度も高い。
ムィシュキン
エピソード「街道上のムィシュ」に登場する。ソ連軍の男性軍人。階級は大尉で、数々の命令無視をしており、それを帳消しにする代わりに新兵で構成された工作小隊を率いて、超重戦車マウスの破壊もしくは無効化の命令を受ける。不運で作戦が失敗したあとも、一人で作戦を継続しようとする不屈の闘志の持ち主。
ザック
エピソード「鉄獅子残侠傳」に登場する。米国軍の男性軍人。フィリピンで日本軍と戦闘を繰り広げているが、日本軍人に対して憎しみとは違う感情を持っている。特に死者に対して追悼のために手を合わせた花田を見て、自分も十字を切った。
フォン・シェンカー
エピソード「戦×叫～バトルクライ」に登場する。ドイツ軍の男性軍人。階級は少佐で、貴族の出身。クルスク戦でソ連軍の包囲網を突破した功績で、ドイツ十字章を授与されている。冷静な性格で頭も切れるが、部隊司令に就いてからまともな戦闘を行っていないため、部下から指揮能力について疑問視されている。探していた呪われた宝物(リング)を確保するため、弾薬と燃料の補給が見込めない状態にもかかわらず指揮下の部隊を動かす。
花田
エピソード「鉄獅子残侠傳」に登場する。日本軍の男性軍人。階級は伍長で、射撃の腕に優れており、徴兵される前に映画俳優として活動した際に、殺陣師から剣術を習っていたこともあって剣の腕も長（た）けている。敵兵であっても不必要な犠牲は避けたいと考えている。
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