概要
凄腕(すごうで)の「ホテル探偵」として活動している女性。本名や年齢は不明。「サンライズ・ホテル」を経営する大企業「サンライズ・ホテルグループ」直属のホテル探偵で、会長のロードハイムから厚い信頼を寄せられると共に、彼のよき理解者でもある。黒のボブカットヘアで、スタイル抜群のモダンガール風の美女。大口径の拳銃を使いこなし、愛銃はSW22・マグナムモデル53ながら、状況に応じてさまざまな銃を使い分ける。格闘術も得意で、男性も打ち倒すほどの身体能力を誇る。ふだんはサンフランシスコのホテルを中心にさまざまな依頼をこなしているが、世界中にある系列ホテルを巡回しているため、カナダやイギリスなど各国で活躍している。ホテル探偵としての主な仕事は、ホテル内やその周辺で起こる事件やトラブルを解決することで、時にはロードハイムに付き添って古城の買収に立ち会ったり、ホテルに現れた暗殺者を倒したりと、世界を股にかけて幅広い仕事をこなしている。その中でさまざまな危険に巻き込まれることもあるが、抜群の観察力と推理力を活かしてどんな困難も乗り越え、多くの事件を解決に導いている。ホテル内で起こった犯罪への対応はもちろん、ホテルに泊まる宿泊客の保安も業務にしており、定期的に系列ホテルに赴いては支配人と対面したうえで、建物内の安全設備などを確認している。また、射撃や格闘の腕を活かして、ホテルに訪れた要人の警護を任されることもある。このことから探偵というだけでなく、用心棒に近い仕事もこなしており、ロードハイムや各ホテルの支配人を中心に、ホテルに携わる多くの人から頼りにされている。巨大ホテルを利用する人々のさまざまな陰謀や思惑に巻き込まれては、わずかな変化や事件の予兆を嗅ぎつけ、時には犯人の逃走を阻止したり、新たな犯罪を防ぐことにもつながっている。時には仲のいい友人が事件の犯人だったり、友人と戦う羽目になることもあるが、たとえ親しい相手でも私情にとらわれ過ぎず、あくまでホテル探偵としての任務を優先している。武器全般の扱いが得意でナイフの扱いにも長(た)けているが、ナイフを使うのはあまり好きではなく、緊急時の最終手段として使用する。日本人の母親を持つが幼少期に捨てられ、アメリカの孤児院から引き取ってくれた養父母に育てられ、自然に囲まれた山奥の一軒家で静かに暮らしていた。しかし、男児を欲しがっていた養父母のあいだに実の息子が生まれたあとは、二人が義弟ばかりかわいがるようになり、本音を押し殺しながらも寂しさに耐える幼少期を送っていた。のちに家で火事が起こり、脚の悪い義父と義弟は逃げ遅れて亡くなる。
登場作品
ホテル探偵DOLL (ほてるたんていどーる)
「ホテル探偵」を生業とするドールが、「サンライズ・ホテル」をはじめとする、世界中のホテルで起こるさまざまな事件やトラブルに立ち向かっていく姿を描いたミステリーアクション。「ビッグコミック増刊」に掲載さ... 関連ページ:ホテル探偵DOLL
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