ナツ・ドラグニル

ギルド「妖精の尻尾」に所属している魔導士の青年。相棒はハッピー。年齢不詳で、ギルドの紋章は右肩にある。桜色のツンツンヘアで、首元には昔から大切にしている鱗（うろこ）柄のマフラーを巻いており、どんな時でもマフラーを手放すことはない。明るくポジティブな性格ながら、単純で少々短絡的なところがあり、日常においてはイタズラ好きな一面を見せる。幼少期はイグニールに育てられ、火の滅竜魔法を使うことから、「火竜」の異名を持つ。ギルドではルーシィ・ハートフィリアやハッピーと行動することが多く、グレイ・フルバスターとはよく張り合っている。あまり深く考えずに行動することが多いため、よくトラブルを起こしては仲間を困惑させている。ギルド内では問題児扱いされ、周囲から悩みの種とされているが、非常に仲間思いで、特にギルドメンバーのことは家族のように大切に思っている。かなり好戦的なところがあり、戦闘においては頭の回転も速く、時には冷静で慎重な頭脳派のような行動を取る。炎を食べることで、魔力や体力を回復・増強できる炎の魔導士「滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)」でもあり、高い身体能力を活用しながら炎と格闘を合体させた技で戦う。また、ドラゴンのように口から炎を吐くことも可能。炎をまとった拳で殴る「火竜の鉄拳」を中心に、火属性の攻撃技を豊富に持つ。ふだんはハッピーといっしょに一軒家に住んでいるが、よく二人でルーシィの自宅に無断で上がり込んでいる。嗅覚を中心とする五感が優れており、任務や戦いにも役立てている。かなりの大食漢で、辛い料理も平気で平らげる。唯一の弱点は乗り物で、船や車などに乗るとすぐに酔ってしまう。イグニールの仇（かたき）でもある竜王、アクロノギアや、ゼレフとは仲間と共に死闘を繰り広げ、数々の戦いの中でゼレフの実弟であったことが判明する。X793年には、ルーシィやハッピーたちと共にギルティナ大陸に旅立ち、100年クエストに挑戦している。炎による攻撃を受け付けず、ドラゴンの炎を食らうと肉体や能力を大幅に強化でき、イグニアの炎を食らうことでメルクフォビアを倒した。しかしその際には、残虐な性格に変わり暴走しがちになるうえに、戦闘中の記憶を失ってしまうため、ルーシィたちに心配されている。アルドロンとの戦いでは、あやつられた仲間を正気に戻そうと奮闘する中でレイスに魂を奪われるも、精神世界「β天国(ベータヘヴン)」で目覚めた際に兄のゼレフやイグニールと再会を果たした。「燃えてきた」が口癖。好きなものは火、嫌いなものは乗り物。