パタリロ・ド・マリネール8世

パタリロ・ド・マリネール8世

パタリロ!(漫画)の主人公。読みは「ぱたりろ・ど・まりねーるはっせい」。別称、パタリロ。

登場作品
パタリロ!(漫画)
正式名称
パタリロ・ド・マリネール8世
ふりがな
ぱたりろ・ど・まりねーるはっせい
別称
パタリロ
関連商品
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概要

マリネラ王国の少年国王。(初登場時は王子だが2話『墓に咲くバラ』で即位)10歳。誕生日は4月1日。白髪で、ふくよかな体型。容姿に関しては周囲の人々から「つぶれ肉まん」と呼ばれるようなものであるが、本人は美少年を自認している。人間コンピューターと呼ばれるほど優れた天才的頭脳を持ち、特に発明と推理にすさまじい才能を発揮する。

8歳の時マリネラ大学文学部家政学科に入学、わずか1年で卒業している。専攻は応用物理学だった。身体能力は超人的なもので、ゴキブリ走法を使えば、自動車よりも早く走ることができる。肉体の強度もほぼ不死身。非常な大食漢で、医師により1日25000kcalに食物摂取を制限されるほど。

性格は人をおちょくるためならば手間を惜しまない破壊的なもので、常にトラブルメーカーとなっているが、国王としての責任感や国民への愛情や正義感などは強い。そのため、普段おちょくられているジャック・バルバロッサ・バンコランマライヒタマネギ部隊の面々も、本当にいざという時にはパタリロへの信頼を忘れない。

並外れた守銭奴で、札束よりも小銭を愛する。いついかなる時でもギャグを飛ばさずにはいられない。落語に精通している。『マザーグース』出典で、萩尾望都『ポーの一族』でも引用された『クックロビン』を歌詞とするクックロビン音頭を踊ることによって、場を盛り上げたり、思考を整理したりすることができる。

特殊能力として、過去・未来に自在に移動できるタイムワープや、それに付随する時間停止が可能。変装をすると人格が変わる。代表的な変装人格は温厚な発明家の「シバイタロカ博士」、犯罪学の権威であり世界的犯罪者「フリッツ・フォン・マンテル博士」、ジャック・バルバロッサ・バンコランの扮装をした「パタコラン」、マライヒにも絶賛された美少年扮装「ルードヴィヒ・フォン・クリスタル・ウマント・ソンゲルカナ・ウンゲルカナ」、謎の都市伝説的生物「パイライフ」などがある。

苦手なものはほとんど無いに等しかったが、オカマのダンスチーム「ゲロガデルシスターズ」と密航をした事件がトラウマとなり、オカマが苦手になってしまう。

ロンドンにニューハーフカフェー「東カリマンタン」ができると、なんとかして店を潰せないものかと策動しては失敗するという憂き目を味わっている。初恋はいとこのマデリーン。他人の恋愛はおちょくるが、基本的に自身の恋愛に関しては非常に純情な一面を見せる。

関連人物・キャラクター

マリネラ王国 (まりねらおうこく)

バミューダ三角水域の真ん中に存在する島国国家。人口10万人。季節は一年を通して常春。建国1800年に及ぶ古い国家で、代々マリネール王家が世襲制で君臨している。内閣や国会が存在していることから、形式上立憲君主制の国家だが、王権が非常に強力であるため、実質的にはマリネール王家による専制が敷かれているものと見られる。 ダイヤモンド鉱山から産出される工業用、宝飾用のダイヤモンドの製造販売が国家の基本収入源となっている。近年ダイヤモンドの産出量が減少傾向にあったことから、温暖な気候を売りにした観光業にも力を入れるようになった。島国であるため、食料等の自給は低く、輸入に頼った体制となっている。 課税制度が無く、国民の基本収入は高水準。小国ながら核ミサイルを保有しており、陸海空三軍の装備はパタリロ自らは開発にあたった超兵器が配備されているなど、かなり強力なもの。通貨単位はマリネラで、1マリネラは約1ドル。マリネラの下の単位はマラネリで、1マラネリは約1セント。国家は落語の出囃子に酷似している。 国技は相撲だった時期もあったが、現在はリリアン。

電磁人間プラズマX (でんじにんげんぷらずまえっくす)

『パタリロ!』に登場する人型ロボット。パタリロが開発した人型自動採石装置。月面のダイヤモンドを集めるために作られた。人間大の大きさだが30万馬力を誇り、空中を自在に飛び、地面の掘削も可能。高度な軍事用加速装置を搭載しており、目、腕からビームを発射できる。腕からのビームは大口径のレーザー砲に匹敵する威力を持つ。 水中でも潜航艇の10倍のスピードで自由に移動できる。燃料はプルトニウム。料理や裁縫も上手い。心優しく、穏やかで、自己犠牲的な性格。言葉を話すことはできないが、身振りなどの感情表現が豊かなため、意思疎通に困ることはない。ただ、国語能力にはやや難があり、自分の名前を「ズラプマX」と書いていたこともあった。

関連キーワード

国際ダイヤモンド輸出機構 (こくさいだいやもんどゆしゅつきこう)

『パタリロ!』に登場する組織。世界中のダイヤモンド販売網を一手に仕切り、ダイヤの値を勝手につり上げて私服を肥やそうとしていた。ダイヤモンド産出国であるマリネラ王国も市場を押さえられていることから仕方なく加盟していたが、パタリロは父ヒギンズ3世存命時から組織の不透明性を訴え、脱退を薦めていた。そして自身の即位と共に脱退。 以降独自ルートでのダイヤモンド販売を計るが、それが国際ダイヤモンド輸出機構に対する敵対行為とみなされ、幾人もの刺客が送り込まれることとなる。

登場作品

パタリロ! (ぱたりろ)

マリネラ王国の少年国王パタリロ・ド・マリネール8世は、天才的な頭脳と異常なまでの身体能力を持ちながらも、他人をおちょくることが大好きなトラブルメーカー。腐れ縁ができてしまったMI6のジャック・バルバロ... 関連ページ:パタリロ!

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