ボクガール

ボクガール

元々女の子と見まごう外見の持ち主だった鈴白瑞樹は、悪魔の気まぐれで本物の女の子になってしまう。そんな彼の人間関係と奇妙な恋愛模様を描いたドタバタラブ・コメディ。「週刊ヤングジャンプ」に2014年2号から2016年24号にかけて連載された作品。

正式名称
ボクガール
ふりがな
ぼくがーる
作者
ジャンル
その他恋愛・ラブコメ
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概要・あらすじ

鈴白瑞樹は男らしくあるために日々邁進してきたが、瑞樹の努力とは裏腹に、彼は男女問わず見惚れてしまうほどの、まるで美少女のような容姿に育った。そんな自分を変えるため、幼なじみの一文字猛から彼女を作るよう勧められた瑞樹は、想い人の藤原夢子に思い切って声を掛ける。ところが、会話を交わしているうちに、彼女の想い人が猛であることを知る。

失恋に傷心していた瑞樹は、追い打ちをかけられるように、異世界に住むイタズラの神であるロキ・アースガルドに目をつけられ、性別を男性から女性へと入れ替えられてしまう。突然の性転換に戸惑う瑞樹だったが、そのおかげで夢子との距離を少しだけ縮めることに成功。しかし今度は猛が瑞樹の可愛らしさに惹かれてしまうのだった。

登場人物・キャラクター

鈴白 瑞樹 (すずしろ みずき)

大樹高校1年2組に在籍する男子高校生。どんな男性でも見惚れてしまうほど可愛らしい容姿をしている。厳格な瑞樹の父親によって育てられ、誰もが認める強い男になるため合気道を習っている。しかし幼少期から可愛らしい見た目で、何かと周囲から女の子のような扱いを受けてしまうため、容姿にコンプレックスを抱えている。同じクラスの藤原夢子に片想いをしていたが、ロキ・アースガルドの気まぐれで性別を女性に変えられてしまう。

一文字 猛 (いちもんじ たける)

鈴白瑞樹の幼なじみの男性で、瑞樹と共に大樹高校に通っている。小学校の頃から付き合いがあり、瑞樹のことをきちんと男性として扱う数少ない人物。身心共に男らしく、心優しい性格の持ち主。しかし性転換してしまった瑞樹と過ごしているうちに、瑞樹のことを女性として意識するようになる。

藤原 夢子 (ふじわら ゆめこ)

大樹高校1年2組のクラス委員を務めている女子。一文字猛に想いを寄せている。大和撫子のような見た目ながら、廊下でキックを放ち、鈴白瑞樹にパンチラを見せてしまうなど少々荒っぽく抜けている面もある。子供の頃からやんちゃで、現在でも特撮ものなどが好きだが、母親に指摘されて以来、女の子らしい生活を心がけている。身体能力は壊滅的で、50メートル走の記録は10秒台。

ロキ・アースガルド (ろきあーすがるど)

イタズラの神。非常に捻くれた性格で、代わり映えしない日常に退屈していたところ鈴白瑞樹に出会い、瑞樹の困った顔が見たいがために瑞樹の性別を男性から女性へと変えてしまう。瑞樹の様子を逐一監視しており、瑞樹が買った缶ジュースを別のものに入れ替えたりする。こうしたイタズラでは飽き足らず、さらなるイタズラをするために人間界に赴くこともある。 かつて雷神トールにイタズラをしかけて殺されかけたことから、雷が苦手。

井出 (いで)

大樹高校ボディービルド部に所属する3年2組の男子。鈴白瑞樹に一目惚れして告白するが、自分は男性だからという理由でフラれてしまう。しかし恋愛に性別は関係ないと、その後も猛烈にアタックを続けるなど、なかなかに打たれ強い。また、瑞樹のクラスに「井出子」という名の妹がいる。

七太郎・V・山田 (ななたろうぶいやまだ)

1年3組の男子生徒で、大樹高校の男子寮では鈴白瑞樹とルームメイト。とある事情で学期の途中で入学してきた。大手女性向け下着メーカー「レインボウフラワー」の社長の息子にしてデザイナー。ナルシスト気味の変態だが、容姿は優れている。女性になってしまった瑞樹を一目で男ではないと見抜くなど観察眼に長け、瑞樹のボディラインに一目惚れして求婚した。

一文字 命 (いちもんじ めい)

一文字猛の妹の女子中学生。女子だが兄に似て男らしい性格をしている。そんな男勝りな性格のせいか、周りからは「女ゴリラ」と呼ばれているが、本人はそれほど気にしていない。幼い頃から鈴白瑞樹のことが好きで、瑞樹に対してイタズラばかりしていた。

大川 珠子 (だいかわ たまこ)

七太郎・V・山田の幼なじみで婚約者の女子高生。イギリスに留学中だったが、七太郎に会うために日本を訪れる。七太郎にぞっこんで、老後のプランまでしっかりと考えている。七太郎が鈴白瑞樹に惚れていることを知り、瑞樹をライバル視している。極度の料理下手で、大川珠子の料理を食した七太郎が禿げて老け込んでしまうほど不味い。

鈴白 秋彦 (すずしろ あきひこ)

鈴白瑞樹の25歳の兄。瑞樹とは異なり、ごく普通の男性。細かいことに頓着せず、物事に順応しやすい性格で、瑞樹が女性になったと聞いても別段驚かなかった。すでに結婚しており、瑞樹に可愛らしい格好をさせるのが好きな妻がいる。

瑞樹の父親 (みずきのちちおや)

鈴白瑞樹の父親。子煩悩で、家の地下に施設を作って、瑞樹を録画した映像を見たり、アルバムを保管したりしている。母親に瓜二つな瑞樹のことが大好きで、ついつい甘やかしてしまいそうになる衝動に、堪える日々を送っている。そのせいで、必要以上に瑞樹に厳しくあたっていた。

南条 畳 (なんじょう たたみ)

大樹高校の女子寮に住んでいる女子生徒。呪術に詳しく、その腕前は学園祭の準備でふざけていた七太郎・V・山田に呪いをかけられるほど。旧校舎にダンス研究部を隠れ蓑にしたオカルト研究部を持っており、踊りを使った呪術を得意としている。

朝生 玲司 (あそう れいじ)

「朝生玲愛」という女子生徒の双子の兄で、鈴白瑞樹の同級生。生真面目な性格で、学校でセクハラをしてくる七太郎・V・山田を正論で一刀両断して見せる。また文武両道に秀でており、人柄の良さから交友関係も広い。

今井 舞 (いまい まい)

大樹高校の風紀委員を務めている女子生徒。容姿端麗で男子から非常にモテるが、男性と付き合ったことはない。陰で「冷血女子」と言われるほど厳しい性格をしている。女子生徒からは人気が高いが、若干男嫌いの気がある。

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