概要・あらすじ
プロ野球と宝塚歌劇が趣味のスイート製菓会長立花小雪は、プロ野球協約が改定されたことで女子だけが選手になれるプロ野球球団、メイプルスを作りプロ野球セントラルリーグ7番目のチームとして参戦する。開幕当初は女子チームと言うことで他球団から馬鹿にされていたメイプルスが広岡真理子監督の指導の下にリーグ優勝するまでを描いた野球漫画。
登場人物・キャラクター
広岡 真理子 (ひろおか まりこ)
九州の田舎にある豆の木高校の生物の教師で野球部の監督だったが、無名で選手層の薄い豆の木高校を夏の甲子園大会準優勝に導いた実績が認められて、女子だけのプロ野球球団メイプルスの監督に招聘される。理科教師であったため論理的な思考を得意とするが、論理を超えた判断を求められると思考停止に陥り直感で行動する。 自分の感情を隠した落ち着いた監督を演じてチームの士気を高めており、選手からも慕われて各選手に実力以上のプレイを引き出しているが、本当は小心なのんき者。背番号666。
高柳 邦彦 (たかやなぎ くにひこ)
高校野球の名門、北斗高校野球部の元監督で、広岡真理子とは夏の甲子園大会でそれぞれの高校を率いる監督として優勝を争った仲(『甲子園の空に笑え!』にて描かれている)。広岡真理子に招聘されてメイプルスのコーチ兼ニポポ寮寮長に就任する。詳細なデータを駆使したデータ野球を得意とする。 甲賀流忍者首領の末裔で、先祖代々の手下に対戦相手などの情報を集めさせて高柳メモとしてまとめている。まじめで几帳面な性格だが少しずつ丸くなってきている。背番号56。
立花 俊之 (たちばな としゆき)
メイプルスニポポ寮の食堂のおばさんであり、スコアラーであり、マネージャーであり、トレーナーであり、メイプルスのさまざまな雑用を一手に引き受け器用にこなすメイプルス球団社長。スイート製菓会長立花小雪の孫。スイート製菓勤務時代に各界にたくさんのコネクションを築いている。 交通事故のせいで足首を傷めていて走ることができない。人を思いやる優しい性格で、さまざまなシーンで選手をさりげなくフォローしている。
神尾 聡史 (かみお さとし)
160km/hを超える速球が武器のメイプルスのエースピッチャー。右投げ。背番号18。23歳。乙女座。A型。身体は男性だが心が女性であると言うことでメイプルスに入団することができた。北斗高校野球部時代は高柳邦彦の指導で小早川秀明(パシフィックリーグリンクスの選手)とバッテリーを組んでいたが、小早川に恋心を持っていることに気づいてしまう。 自分が女性の心を持つこと知り男の世界では生きられないと考えて、高校卒業後は野球界から身を引いてゲイバー紫頭巾に勤めていた。追い詰められると失踪するなど精神的に弱い面がある。
芹沢 桜子 (せりざわ さくらこ)
メイプルスの投手。右投げ。背番号15。18歳。水瓶座。O型。正確なコントロールで192種類の球種を操る技巧派ピッチャー。しかしプロ野球のピッチャーとしては球質が軽いことを気に病み、無理やりな魔球に救いを求めるがことごとく失敗。最後に、たまたま投球直前にくしゃみをしたことで予想外の変化を起こす魔球、ハクション大魔球を生み出し、精神的に復活する。 聖ミカエル学園時代は野球部がなかったために若生薫子を相手にピッチング練習に励んでいた。
若生 薫子 (わこう かおるこ)
メイプルスの正捕手。2番打者。背番号6。18歳。乙女座。A型。野球部のない聖ミカエル学園出身で、高校時代は芹沢桜子の投球練習相手をしていた。信頼できるクレバーな打者でメイプルスの守備の要。
仁科 紘子 (にしな ひろこ)
メイプルスの正左翼手で3番打者。背番号5。24歳。魚座。O型。東京タイタンズのエースピッチャー、仁科雅樹の妻。夫の浮気に愛想を付かして家を出てメイプルスに入団する。肩は強くないが打撃理論に基づいたバッティングセンスで高打率を維持する。仁科雅樹との因縁の対決がたびたび話題になってスランプに陥ったりするが、仁科雅樹が改心したことで復縁する。
相本家の4つ子 (あいもとけのよつご)
豆の木高校出身の4つ子の姉妹。18歳。双子座。O型。広岡真理子の高校教師時代の教え子。美花(5番打者、ファースト、背番号1)。由花(6番打者、セカンド、背番号2)。里花(7番打者、サード、背番号3)。流花(8番打者、ショート、背番号4)。同じ顔、同じ髪型で全く区別が付かないが、流花だけがワンテンポ遅れて行動する。 同じく4つ子の兄は豆の気高校野球部の先輩で夏の甲子園大会で準優勝をしている。
里見 笑子 (さとみ えみこ)
メイプルスの正右翼手で1番打者。背番号13。22歳。天秤座。AB型。在学中は六本木のディスコクィーン。右翼最深部から3塁までまっすぐに返球できる強肩を持つ。抜群の俊足と優秀な選球眼で出塁率が高い。スローガンは目指せ年俸1億円。
ノエル・スコット (のえるすこっと)
メイプルスの外国人枠投手。左投げ。背番号16。20歳。射手座。AB型。宗教オタクでいくつもの宗教に改宗している。遠征先のホテルで宗教儀式をしては周囲に迷惑をかけている。気分屋で落ち込むと全く投げられなくなるが、気分が乗れば無敵のピッチングをする。立花俊之の意向で日本語が堪能。
パトリシア・エドワーズ (ぱとりしあえどわーず)
メイプルスの外国人枠の正中堅手で4番打者の主砲。右投げ左打ち。背番号7。19歳。獅子座。O型。フェンス際からキャッチャーまでまっすぐに返球できる強肩を持つ。186cmの大柄で鷹揚、男気に溢れ、性格も体力も男子に負けないファイター。立花俊之の意向で日本語は流暢に話せるようになっている。
集団・組織
メイプルス
『メイプル戦記』の組織。プロ野球と宝塚歌劇が好きなスイート製菓会長・立花小雪が作ったセントラルリーグ7番目のプロ野球球団。女子、あるいは女子に準ずる人間しか選手になれない。広岡真理子監督の影響もあってまじめでのんき者の選手が多い。球団オーナーの意向で宝塚歌劇団に似た応援団があり、神尾聡史の影響で全国のオカマがファンとなって後押しをしている。 選手層が薄く同一シーズン中に日本記録タイの18連勝、日本記録の23連敗をするなど出来不出来の波が激しいが、球団設立1年目にセントラルリーグで優勝する。
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