概要
現実世界では「野崎人志」という名前の独身男性で、年齢は34歳。ある日の通勤途中、車に轢かれそうになった学生を身を挺して助けた結果、自分が車に轢かれて死亡した。直後、神のもとで目を覚まし、異世界に転生することを勝手に決められてしまう。転生先に関しては、神が面倒くさがったために最低限の説明しか受けることができず、いっさいのチートなしで送り出されることとなった。異世界では、森の中でたった一人全裸の状態で目を覚まし、現状の把握をはじめ腰蓑の作成、安全なすみかや食料と水の確保、火おこしなど、冷静に淡々と生きるための準備を整えていく。自らが有するサバイバル知識のほとんどは、知り合いの猟師からの入れ知恵と、大好きなサバイバル系の番組を視聴して得たものであるが、それがかなり役に立っている。転生直後はレベル1で、スキルは空手だけというシンプルな状態だったが、むしろ自分らしくていいと開き直り、この世界で生きていく決意を固めた。空手は15歳の時から嗜んでいるが、それ以外にも格闘技の経験があり、一般人にしては強い。ゴブリンをはじめとするさまざまなモンスターとの戦いによってレベルが上がるにつれ、五感も鋭くなり、身体能力も向上していく。意を決して森から出ようと旅に出た時、異世界で初めて自分以外の人間のマリアベルに遭遇。彼女からはゴブリンとまちがえられ、逃げられてしまうが、その後ホブゴブリンに襲われたマリアベルを助けるため、自分よりも強いホブゴブリンと対峙し、自分が大ケガを負うことになった。この経緯から、マリアベルには「ゴブリンさん」と呼ばれている。その後マリアベルによって保護され、マリアベルの住む村で治療を受けた。しかしホブゴブリンを倒したことで、村長Aの息子フィリッポから目をつけられ、命の危険にさらされることになる。マリアベルが身を挺して自分を森へと逃がしてくれたため、危機一髪のところで命を取り留めたが、ケガが治っていない状態だったため、しばらくのあいだ潜伏し、1週間力を蓄えてから再びマリアベルを助けに村に戻った。そこでフィリッポ率いる一行と対峙し、村長Aやフィリッポ、ヘーガルトを殺害。この事実が、マリアベルも村にいられなくすることにつながり、マリアベルと共に村を出て、ロック・クリフまで二人で旅をすることになった。旅の途中、自分が殺人を犯したことでレベルが上がっていると気づくが、同種族の殺し合いでは経験値は入らないという事実を知り、自分がいったい何者なのかという悩みを抱くようになる。ロック・クリフでは、クレイアーヌの家に到着してすぐマリアベルとの別れを選んだ。マリアベルを慕う気持ちは道中で大きく膨らんでいたが、彼女の安全を考えた上で一人になることを決めた。その後は冒険者ギルドに登録し、ゴンズとアルブレヒト・カウフマン、キモンの三人でパーティを組み、冒険者として生計を立てることになる。しかし新参者でありながら、実力者パーティと行動を共にしていることで、実力者に取り入って金をため込んでいると噂され、三人組をはじめとするさまざまな者から、連日に及び命をつけ狙われるようになる。レベル上昇に伴って、気配察知、気配隠蔽の斥候スキルを身につける。当初は丸坊主だったが、短髪と口ひげ、顎鬚を蓄えたスタイルが通常の状態になる。
登場作品
野人転生 (やじんてんせい)
現実世界で死を迎えた野崎人志は、面倒くさがりの神の導きで、全裸で異世界の森の中に転生した。レベル1でチートなし、あるのはこの肉体と、元の人生で培った空手だけ。そんな「異世界転生もの」の定石に反する厳し... 関連ページ:野人転生
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