概要
ベルトランド出身の魔法使いの女性。年齢は32歳。紫色の髪をセミロングのボブヘアにしており、赤いアンダーリムの眼鏡をかけている。語尾に「~ス」と付ける特徴的なしゃべり方をする。家の呼び鈴が鳴っただけでビクッとするほどの引きこもり気質で、基本的には自堕落なため、年齢のわりに性経験にも疎い。一方で胸と尻が大きい肉感的な体型で、派手ではないもののエロいと、そのスタイルは多くの男性から好評を博している。実は男爵家「アルベール家」の令嬢で、もともとはベルトランドの国家情報院に勤めていた。非常に危険な「領域外(禁忌)の魔法」を使いこなすほどの卓越した魔法の腕前の持ち主で、5年前に勇者のクレス・ド・ルーアン率いるパーティーの一員として、騎士姫のアンジェリカや聖女のウェザリアと共に、五大陸七大国家を恐怖に陥れた魔王を倒した。パーティーでは主に補助役を担っていたこともあって裏方としての印象が強く、魔王を倒したクレスたちが凱旋(がいせん)した際にリィン・アルベールだけが同席していなかったこともあって、世間からは救世の勇者パーティーの一員としての認識は薄いものの、その功績により国定魔女としての肩書を与えられている。魔王を倒したあとは隠遁(いんとん)生活を送ることを許され、近郊の村人ですら寄り付かない森の外れで、獣及び人除けの結界を施した小屋に引きこもって生活を送っている。魔王との決戦において、わが身を顧みずに領域外魔法を重ねがけして最後の戦いに臨もうとしていた、当時11歳だったクレスに、生きて帰ったら結婚して欲しいとプロポーズされた。それを死亡フラグと受け取ったリィンは、そのフラグをなんとしてもへし折るために、「尻だろうが結婚だろうがなんでもしてやる」「子供だってダースで産んでやる」と、11歳の子供にかけるものとしては少々問題がある言葉で約束し、クレスを送り出した。リィン自身はその約束をあまり本気にはしていなかったが、結局クレスは魔王との戦いから生還し、それから5年後、結婚できる年齢の16歳になった彼から正式に求婚されることとなった。リィン自身はクレスの気持ちを嬉しく思ってはいるものの、年齢差や立場、かつての勇者パーティーの人間関係など、クリアしなければならない課題が山積していることに頭を悩ませている。ちなみに、クレスは魔王との戦いで一度死亡し、ウェザリアの反魂の奇跡(リザレクション)により蘇生(そせい)したとされているが、これについても、クレスを守れなかったのは自分の責任だと考え、大きなトラウマを抱えている。実は魔王討伐の旅をしていた当時は非常に凛々(りり)しく、クレスはそんなリィンの姿にあこがれ、思いを寄せるようになったという経緯がある。また、あまりそのようなそぶりは見せないものの実は非常に高潔で仲間思いのところがあり、アンジェリカやウェザリアら、かつての仲間たちからもその人間性を高く評価されている。
登場作品
魔法使いリィンの幸せな結婚 (まほうつかいりぃんのしあわせなけっこん)
32歳の引きこもり魔法使いであるリィン・アルベールと、救国の英雄として知られる16歳の勇者のクレス・ド・ルーアン。5年前、共に戦って魔王を倒した二人が、さまざまな障害を乗り越えて結婚に向けて奔走する姿... 関連ページ:魔法使いリィンの幸せな結婚
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