概要
ランドール伯爵家の令嬢で、年齢は17歳。伯爵家の長女として生まれたが、実家が非常に貧乏なために畑仕事などもすべて自分で行っている。お人よしすぎるリナの父が、簡単に人にだまされることがきっかけで、人を注意深く観察するようになり、その人の取りまく気、オーラが見えるようになった。最近は、父親からもその能力を頼られており、淀んだオーラをまとった人からの商談や投資話は断るように厳しく言い渡している。そんな中、王宮から第三王子ジルベルトの結婚相手を募集する夜会の招待状が届いたため、母親のドレスを直して一人で、王宮を訪れることになった。最低限の務めを果たして帰宅する予定が、その後王宮滞在延長の声が掛かり、メルリア・オルディス、アリサ・ユーセラ、ライラ・バシュレ、マリーベル・リッチモンドと共に、最終王妃候補として王宮での生活を余儀なくされることになる。王宮では、自由時間ばかりの慣れない暮らしに困惑しつつ、この贅沢を持ち帰ることはできないが、頭の中のものは持ち帰れると、日々図書館に通って農業の本を読み漁っている。また、出される食事が豪華すぎることを気に病んで品数を減らしてもらうなど、つつましさが際立ち、こんな自分では王妃は務まらないと、自分を卑下しているところがある。当初は、ライバルたちのあまりのとげとげしさに巻き込まれたくない思いもあり、王妃辞退を申し入れようとするものの、ジルベルトの優しさと紳士的な態度にほだされ、結局王子との時間を過ごすことになる。さらに、いつも質素な出で立ちの彼女を見るに見かねたほかの王妃候補たちから、ドレスや装飾品、化粧品などさまざまなものをもらったことがきっかけとなって、自分を磨くことに目覚め、次第に本来の美しさを輝かせていく。これを機にほかの王妃候補たちとも友情を育み、いい関係を築き始める。ジルベルトのオーラがあまりに輝かしく、眩しすぎるため、彼の顔が見えないという状況に陥っている。二人だけで過ごす時間は自分にはもたないため、早く切り上げようと、ジルベルトが自分への興味を失うようにわざと素っ気ない会話を心がけている。そんな中、ジルベルトと二人で過ごしていた時、市民の中に負のオーラをまとった人物を発見。その後、ジルベルトにナイフで切りかかるという事件が起きるが、リナ・ランドールはオーラの色を警戒していたため、身を挺して彼を守ることができた。その時に負ったケガにより、一時はリナ自身が危険な状態に陥るが、その後無事生還。これがきっかけで、切りかかってきた市民とのつながりを疑われ、さらにオーラが見えることが、王子やグレン・アルトーに知られる事態となった。その結果、侍女イリーナを名乗り、人間警報器として王子を危険から守る重大な役割を課されることになる。
登場作品
第三王子は発光ブツにつき、直視注意! (だいさんおうじははっこうぶつにつきちょくしちゅうい)
山田桐子の小説『第三王子は発光ブツにつき、直視注意!』のコミカライズ作品。人のオーラが見える特異体質を持つ、貧乏伯爵家の令嬢リナ・ランドールは、第三王子ジルベルトの結婚相手を決める夜会へと招かれる。そ... 関連ページ:第三王子は発光ブツにつき、直視注意!
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