あらすじ
第1巻
瑞希と奈々は、ある日、瑞希の家の納屋で祖父の物らしき謎の機械を見つけた。これが仮想空間に入り込むためのものだと推測した二人は、その機械を起動させる。幻想的で美しい世界を巡る二人は、いつしか幻想世界の中で眠り込んでしまう。その後、目を覚ました二人は、仮想空間の中で中身のないセーラー服に襲われる。慌てて仮想現実から逃げるために機械を外す二人だったが、現実世界にもセーラー服が出現。これにより二人は、自分たちが本当はまだ眠ったままの状態で、仮想空間の中に閉じ込められていると考える。そんな中、奈々がからかって瑞希をつねったのをきっかけにして、瑞希だけは痛みによって目を覚まし、現実世界に戻ることに成功する。そして瑞希は取り残された奈々を救うため、彼女に口づけするのだった。
登場人物・キャラクター
瑞希 (みずき)
長く伸ばした黒髪を二つ結びにした女子高校生。中学時代はショートカットだった。アウトドア派のスポーツ少女で、友人も多く、後輩からも慕われている。中学時代に同性の奈々に告白され、その時は「友達のままでいよう」と断ったものの、奈々を徐々に意識するようになっていた。彼女が東京の大学に行くことを知ってからその思いは肥大化し、現在は愛しさと執着の混ざった複雑な感情を奈々に向けている。
奈々 (なな)
長く伸ばした黒髪をツインテールにした女子高校生。インドア派の文学少女で、小説を書くのを趣味にしている。中学時代、自分とは正反対のタイプの瑞希に対し、同性にもかかわらず彼女に恋愛感情を抱いていた。告白したものの断られてしまい、以後はその記憶を封じていた。しかし、無意識のうちにその思いは残っており、自分たちとそっくりの境遇の妖精たちによる恋愛小説「白い恋の話」を書いている。
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