レイコ

第1巻

古山由人はかわいらしい妻の古山理恵子と生まれたばかりの子供である古山仁に囲まれ、平凡ながらも幸せな生活を送っていた。そんなある日、由人は同僚で親友の西井から、たまには銀座の高級クラブで気晴らしをしないかと誘われる。由人が断り切れずに銀座へ向かうと、路上でこれまで出会った女性の誰よりもきれいなレイコを目撃する。さらにレイコは由人が訪れた高級クラブに勤務しており、由人は彼女の接客を受ける。そこでレイコは、由人に一目惚れをしたと彼を誘惑。しかしこの一連の出来事は、西井が弟の西井陸やレイコに金を支払って画策したことだった。由人がレイコと過ごしているあいだ、西井は理恵子と体の関係を持っていた。それだけでなく、由人に深い恨みを抱く西井は理恵子を使い、由人殺害の計画を企てる。そんな西井の蛮行を知らずに、由人はレイコとキスを交わすなど夢のような時間を過ごす。しかし、レイコがトイレに行くために由人のそばから離れたスキに、レイコは響に雇われた街のチンピラに襲われてしまう。

第2巻

レイコがチンピラに強姦される場面を目撃しながらも、古山由人は恐怖のあまり何もできなかった。由人はレイコのボロボロになった姿を見て申し訳ないと思いつつも、心ない言葉を浴びせてしまう。そんな中、レイコは強姦されたショックを癒すため、西井陸に救いを求め、レイコが勤務する高級クラブで恋人同士のような濃厚な時間を過ごす。一方由人は、レイコへの謝罪の手紙を渡すためにクラブを訪れるが、偶然にもレイコと陸が濃厚なキスをしている現場を目撃する。由人は自暴自棄となって店を飛び出し、レイコへの謝罪の手紙を落としてしまう。そして由人は、手紙を捜すのを手伝ってくれた真知子と意気投合し、そのまま体の関係を持つ。しかし、落としたはずの謝罪の手紙はレイコのもとに届いており、レイコは不器用ながらもきまじめな由人に興味を抱く。