概要・あらすじ
日本人の母と英国人の父の間に生まれた緑川鈴は、初めて父と対面するためイギリスへ渡る。しかし事故が起き、母・緑川美鈴が急逝してしまう。鈴は貴族である父・ジョージ・ラッセルに引き取られ、リン・ラッセルという新しい名を得て異母姉セーラと大きな館で暮らし始める。
感情の摩擦を乗り越え姉と仲良くなったリンに幸せが訪れかけたが、意地悪な未亡人モードリンと父の再婚話が浮上し、次々と試練に見舞われるのだった。
登場人物・キャラクター
リン・ラッセル
5歳。日本人女性美鈴と英国貴族ジョージの間に生まれた少女。母を事故で亡くし、ジョージに引き取られて姓がラッセルになる。マーブル館で新生活を送りながら、持ち前の純真さで異母姉セーラの心をとかし、隣家のブライトン兄弟と仲良くなる。 生前の母と約束した、優しく強く美しいレディを目指して成長していく。
ウォーバン
英国貴族。公爵。リンの父方の祖父にあたる人物だが、リンを孫として認めようとしない。ウォーバン家が多額の借金を抱えたため、子息であるジョージと資産家の女性モードリンとの再婚話を推し進めようとする。
緑川 美鈴 (みどりかわ みすず)
日本人女性。リンの母親。娘を父親である英国貴族ジョージに会わせるため母子でイギリスを訪れたが、事故死してしまう。生前、リンに優しく強く美しいレディになるように告げ、この約束がリンの成長の原動力となる。
モードリン・ウィバリー (もーどりんうぃばりー)
男爵未亡人。ジョージの後妻の座を狙い、マーブル館の女主人になることを目論む女。リンを日本へ追い返すため、口実を見つけては意地悪な仕置を繰り返す。美鈴の事故死を知らなかったリンに事実を突きつけて悲しませる。 資産家の息女であり、財政難のウォーバン家を助けることをたてにマーブル館で大きな顔をするようになる。
アーサー・ドレイク・ブライトン (あーさーどれいくぶらいとん)
伯爵家の長男。エドワードの兄。マーブル館の隣家の住人で、英国で暮らし始めたリンに優しく接する、紳士精神の豊かな少年。馬術が得意。愛馬の名はアレクサンドラ。セーラと親しい。
ジョージ・ラッセル (じょーじらっせる)
英国貴族。公爵の子息。リンとセーラの父親で、マーブル館の主人。最初の妻と早くに死別し、次に愛した日本人女性美鈴も事故で亡くしてしまう。美鈴との子であるリンを家へ引き取った。 多忙なため家をあけることが多く、娘たちに寂しい思いをさせることもしばしばある。ウォーバン公爵の都合でモードリンとの再婚話が浮上する。
セーラ・フランシス・ラッセル (せーらふらんしすらっせる)
英国貴族ジョージの娘。リンの異母姉。10歳。身体は病弱だが、リンにとっては理想のレディ像を体現する存在。最初はマーブル館で共に暮らすことになったリンに姉と呼ばれるのを拒み、贈られた花を振り払うなど厳しい態度をとったが、リンの純真さにより態度が軟化、姉として愛情を注ぐようになる。 母は生まれてすぐに亡くなっている。
エドワード・フィリップ・ブライトン (えどわーどふぃりっぷぶらいとん)
伯爵家の次男。アーサーの弟。マーブル館の隣家の住人で、英国で暮らし始めたリンの良き友人となる。兄とは対照的に、元気でやんちゃな性格。
場所
マーブル館 (まーぶるやかた)
英国貴族]であるジョージの屋敷。ラッセル家に引き取られたリンが異母姉セーラと共に暮らすことになる。資産家の女性モードリンがジョージとの再婚によってこの館の女主人になることを目論んでいる。
クレジット
関連外部リンク
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