七海の623（漫画）- マンガペディア

概要・あらすじ

ゲームセンター常連の原田誠は、学校でも専門雑誌を読むほど格闘ゲーム『ウルトラストリートファイターⅣ』(ウルⅣ)にはまっていた。通っている中学校では雑誌の持ち込みや、ゲームセンターに保護者なしで行くのは校則違反で、生徒会長の藤崎七海にばれた原田は、たびたび呼び出されては説教を受けていた。しかし原田は、七海が説教しているあいだ妙に嬉しそうな表情をしている事に興味を持ち、連日尾行して七海の秘密を握る事に成功。

そして七海といっしょにウルⅣの2on2の大会に出場する約束を取りつける。大会まで練習を重ねていくうちに、二人のあいだに少しずつ友情が芽生えていく。

登場人物・キャラクター

藤崎七海 (ふじさきななみ)

原田誠が通う中学校で生徒会長を務める女子。学校創立以来の天才と評され、つねに全教科100点、ほとんどの運動系の部活なら1週間練習すれば県大会レベル、1か月なら全国上位レベルに入るほどスポーツ万能。また絵画や音楽などの芸術面もコンクール入賞の常連と、文武両道な才女。さらに地域一帯の大地主の娘なため、学校にも多大な影響力を持っているという噂もある。しかし実際は地主の娘ではなく、ボロアパートに住んで年齢を詐称し、メイド喫茶でアルバイトする苦学生。この事をずっと隠し続けていたが、原田に知られてしまい、秘密をバラさない事を条件に、原田がはまっている格闘ゲーム『ウルトラストリートファイターⅣ』の2on2の大会にいっしょに出場する事となる。格闘ゲームはまったくやった事はないが、原田の教えと天性のリズム感で、初心者とは思えないほどのスピードで上達した。

原田誠 (はらだまこと)

格闘ゲーム『ウルトラストリートファイターⅣ』(ウルⅣ)にはまっている男子中学生。プロゲーマーのウエハラにあこがれている。よく行くゲームセンターでは一番の腕前を誇り、「もこっす」の名前で知られている。ゲームでは存在感を示しているが、学校生活ではまったく逆で、勉強やスポーツ、芸術すべてダメ。友達もおらずに、いじめられている。学校で禁止されている雑誌を読んでいた事で藤崎七海に連日説教されるが、説教中の七海の表情が妙に嬉しそうな事に興味を持ち、七海を尾行する。そして七海がみんなが言うような地主の娘ではなく、貧乏で、年齢を詐称してメイド喫茶でアルバイトをしている事を知る。秘密をバラさない事を条件に、ウルⅣの2on2の大会にいっしょに出場する事を約束させる。ゲームセンターで出会った葉雀閃からは「モミアゲ」と呼ばれている。

葉雀閃 (はすずめせん)

藤崎七海と原田誠が格闘ゲーム『ウルトラストリートファイターⅣ』(ウルⅣ)の練習中に出会った男性。ウエハラがウルⅣ大会ゲストとして来る事を知って、関西から東京までやって来た。以前ウエハラと大会前の野試合で172戦して勝ち越した自分の事を、ウエハラが覚えていない事に憤慨し、ウエハラを一方的にライバル視する。