概要・あらすじ
水明芸術大学附属高校の問題児たちが集まるという寮、さくら荘。その101号室の住人である神田空太は「脱・さくら荘」を誓いつつも、個性的な住人に振り回される日々を過ごしていた。そんなある日、さくら荘にイギリスからやって来た少女、椎名ましろが入居する。
一人ではパンツを穿くことすら出来ないましろの世話係「ましろ当番」に就任させられた空太だったが、その面倒を見ていく中で彼女が世界的にも著名な天才画家という事実を知ってしまう。
才能という壁に焦りを募らしていく空太であったが、周囲からのアドバイスやましろが執筆した漫画に目を通したことで、本当の気持ちを自覚。
気持ちも新たに、さくら荘の一員としてゲームクリエイターの夢を追いかけることを決意する。
登場人物・キャラクター
神田 空太 (かんだ そらた)
水明芸術大学附属高校普通科2年に通う少年。ペット禁止の寮内で猫を飼っていたことから、1年の夏に問題児の巣窟とされる「さくら荘」の101号室へと転居を余儀なくされた。面倒見が良い性格で、そのためまるで生活能力のない編入生・椎名ましろの世話係「ましろ当番」に任命される。 ましろに振り回される日々の中で彼女の才能を目の当たりにし、触発される形で憧れていたゲームクリエイターの道を本格的に志していく。
リタ・エインズワース (りたえいんずわーす)
椎名ましろのイギリス時代のルームメイトで、「ましろ当番」をしていた金髪碧眼の少女。ましろをイギリスへと連れ戻すためにさくら荘へ来訪し、しばらくの間滞在。その過程で赤坂龍之介に好意を抱き、積極的にアプローチをかけるようになる。
赤坂 龍之介 (あかさか りゅうのすけ)
さくら荘102号室の住人で、水明芸術大学附属高校普通科2年に通う長髪の少年。食事内容の効率化を図り、いつもトマトばかりを口にしている。凄腕のプログラマーとして知られるが、基本的にAIのメイドちゃんを介しつつメールやチャットで会話を行なう引きこもり。 女性恐怖症で、自らに好意を抱くリタ・エインズワースも邪険に扱う。
椎名 ましろ (しいな ましろ)
さくら荘202号室の住人で、イギリスから水明芸術大学附属高校美術科2年に編入してきた少女。感情表現や常識力に欠け、一人ではパンツを穿くことすら出来ない生活破綻者。一方で天才画家として世界的にも認知される絵の才能を持っており、漫画家となることを目的に日本へと戻ってきた。 普段は「ましろ当番」として神田空太に世話を見られており、無意識の天然言動の数々で彼や周囲の人間を振り回している。
藤沢 和希 (ふじさわ かずき)
水明芸術大学附属高校およびさくら荘のOBで、著名なゲームクリエイターである男性。千石千尋とは同級生。「ゲーム作ろうぜ」の審査員として、神田空太の企画を審査する。
千石 千尋 (せんごく ちひろ)
水明芸術大学附属高校の美術教師で、さくら荘に管理人として居住している女性。椎名ましろとは従姉妹関係にあたる。ビールと合コンが大好きで、管理人としての仕事をないがしろにすることも多い。
上井草 美咲 (かみいぐさ みさき)
さくら荘201号室の住人で、水明芸術大学附属高校美術科3年に通う少女。成績は常に主席で、この10年で芸術科特待生として唯一認められた天才であるが、アニメ制作ばかりしているためその権利を剥奪されたという変人。 自主制作した作品の評価は高く、既に多額の収入も得ている。幼馴染の三鷹仁に恋をしており、突き抜けて天真爛漫な性格もあって大胆なアプローチを日々繰り返している。
三鷹 仁 (みたか じん)
さくら荘103号室の住人で、水明芸術大学附属高校普通科3年に通う眼鏡の少年。真面目そうな風貌であるが女性にだらしなく、複数の人間と関係を続けているプレイボーイ。脚本家志望であり、幼馴染の上井草美咲が自主制作するアニメの脚本も担当している。 美咲から日々熱烈な求愛を受けているが、自身は現在の距離感から動く決心がつかずにいる。
青山 七海 (あおやま ななみ)
水明芸術大学附属高校普通科2年に通う、神田空太のクラスメイトの少女。ポニーテールがトレードマークの努力家で、動揺すると大阪弁が出てきてしまう癖がある。自活しつつ声優養成所に通うため、様々なアルバイトに励む日々を過ごしており、一般寮の家賃滞納を理由にさくら荘203号室へと入居。 空太に片思い中なことから、椎名ましろと空太との関係に対しては複雑な感情を抱いている。
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