不死者あぎと

不死者あぎと

主人公の女子高生・遥川美奈が悪魔と戦いながら、揺り籠の娘、棺の男と呼ばれるものに関する様々な謎を追いかけていくさまを描いたオカルト作品。

正式名称
不死者あぎと
ふりがな
しなずのあぎと
作者
ジャンル
オカルト
 
グロテスク・エログロ
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概要・あらすじ

不可解な死亡事故が続く聖ヨエル学園から依頼され、悪魔払いのためにやってきた天童裂棺あぎとは、この学園に通う少女・遥川美奈と出会う。裂が悪魔祓いをする際、悪魔から「ウィルヘルミナ・ハーカー」と呼ばれた美奈は、自身の正体や天童裂・棺あぎと、そして揺り籠の娘、棺の男と呼ばれるものの秘密を知るべく、悪魔と戦いながら様々な謎を追う。

登場人物・キャラクター

遥川 美奈 (はるかわ みな)

聖ヨエル学園に通う女子高生。メガネをかけている。中等部から聖ヨエル学園に入学、入寮し、寮長代理を務める成績優秀な奨学生。両親は幼い頃他界しており、公営施設で育っている。部活は合気道部に所属。性格は温厚で面倒見が良く真面目だが、大胆なところがある。園長から天童裂の案内係を頼まれたため、彼と知り合う。 悪魔から「ウィルヘルミナ・ハーカー」と呼ばれたことをきっかけに、自身の正体と天童裂・棺あぎとの秘密を知るべく天童たちの教会に住み込む。

天童 裂 (てんどう れつ)

神父を務める若い男性。エクソシストとして悪魔払いも行う。明るく素直な性格で、神の存在を心から信じている。頭頂部を剃るトンスラという髪型をしているため、普段は帽子をかぶっている。不可解な死亡事故が続く聖ヨエル学園から依頼を受け、悪魔払いのために来校。遥川美奈と知り合う。3年以上前の記憶がない。

棺 あぎと (ひつぎ あぎと)

神父を務める若い男性。エクソシストとして悪魔払いも行う。聖職者とは思えぬ暗い魅力があり、女性を誘惑している。女性を意のままに操り、強い快楽を与える不思議な力を持つ。地中から発見された棺から生まれたと言われている。

烈とあぎとの師匠 (れつとあぎとのししょう)

神父を務める男性。46歳。目が細く太めの体格をしている。エクソシストで、天童裂と棺あぎとの師匠。食べるのが好きで常に何かを口にしている。昼行灯風を装っているが人格者であり、裂やあぎとを導く。また、様々な秘密を抱えている。エクソシストになる前はイタリアの田舎の小さな修道院におり、チーズ作りを行っていた。

園長 (えんちょう)

聖ヨエル学園の園長を務める女性。マレーシア出身。長い黒髪を持つ美しい女性だが、表情が変わらない。また、非常に寡黙。正体はランスイルと呼ばれる吸血鬼で、裂とあぎとの師匠である神父の言葉によってキリスト教に帰依。様々な勉強後、日本に渡り聖ヨエル学園の園長となる。笑ったりはしゃいだりすると吸血鬼である本性が出る。 母性本能が強い。

ナトゥーラ

裂とあぎとの師匠がエクソシストになる前に知り合った少女。嵐の開けた日、海岸に打ち上げられていたところを修道女に拾われ、以降、フィオリ修道院で育つ。聖女になるべく、純真無垢な永遠の赤子として育てられたため、一般的な知識や常識に欠ける。拾われた時は不思議な形の揺り籠に乗せられていた。

ダリオ・カッシーニ (だりおかっしーに)

カラブリア州に住む技師一家の長男の少年。旅行先のシチリア島の海で行方不明になっていたが、フィオリ修道院近くの海岸に打ち上げられ、ナトゥーラによって発見される。修道院で保護されるうち、ナトゥーラとの親睦を深める。死を礼賛するようなことを話す。

塩野 りか (しおの りか)

聖ヨエル学園に通う女子高生。棺あぎとと体を重ねて以来、彼の下僕となる。元は明るく素直な性格だったようだが、下僕となってからは妖艶さを増す。あぎとと精神的につながっており、あぎとが大きなダメージを受けると自身にも伝わる。姉がいる。

佳葉子 (かよこ)

聖ヨエル学園の女学生。こっくりさんのような占い「エンジェルさま」を行い、次に死ぬと伝えられた。そのさい、皮膚に「GOD KILL YOU」の文字が浮かんだ。共に占いを行っていた友人とヒステリー状態になっていたところ天童裂になだめられる。

三つ編みの少女 (みつあみのしょうじょ)

棺あぎとが修行していた海外の教会に出入りしていた少女。食料品などを届けていた。明るい色の髪をおさげにし、そばかすがある。性格は明るく素朴で、あぎとのことを慕っており、あぎとも妹のように彼女を可愛がっていた。

あぎとを知る女性 (あぎとをしるじょせい)

食料品を買いにスーパーマーケットを訪れていた棺あぎとに声をかけてきた女性。彼女が13歳、あぎとが見習いの学生だった頃に知り合い、8年ぶりに再会する。今でも部屋にあぎとやあぎとの師匠の写真を飾っているという。仔猫を拾ってくるが、すぐにいなくなるといってあぎとに相談を持ちかける。父親は一昨年ガンで死亡した。

庭のおじさん (にわのおじさん)

聖ヨエル学園の庭の樹木を管理していた男性。25歳の頃から18年間造園業を営んでおり、聖ヨエル学園の管理をするようになって8年目となる。子供は2人いるが、結婚はしたことがない。学校の噂を確かめに来た女子生徒に対し、懲罰として性的な暴行を加え、写真に撮るなどしていた。

晴花 (はるか)

会社に務める若い女性。教会を出た天童裂と路上で知り合い、裂を家にあげ、自分の恋愛の話をする。本来は初対面の男性を家にあげるような性格ではなく、どちらかというと真面目。

場所

聖ヨエル学園 (せんとよえるがくえん)

T県N高原にあるカトリック精神に基づいた女子学校。人里離れた風光明媚な美しい丘に立ち、交通の不便さから生徒数は少ないものの、中高一貫した語学教育や留学制度、奨学金制度の充実ぶりに定評がある。学生寮が完備されており、遥川美奈が寮長代理を務める。

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