九内 伯斗

サラリーマンの大野晶が作ったオンラインゲーム「Infinity GAME」の登場人物で、「魔王」として恐れられる中年男性。年齢は45歳。オールバックの長髪で黒いスーツとロングコートをまとい、渋い顔立ちをした長身の人物。昌がInfinity GAMEのサービス終了となる日に、九内伯斗としてログインしたまま異世界に飛ばされてしまい、昌の人格が宿った状態で異世界から戻れなくなる。Infinity GAME内では、大帝国を根城とする八人の側近を従える高官にして、400万人を越える屍山血河の頂点に立つ悪名高い魔王という設定がされている。ラスボスという設定なだけあってステータスは異常に高く、異世界に飛ばされたあともステータスなどを引き継いでおり、各地でトラブルを巻き起こしている。また管理者権限でログインしていたため、異世界でも管理者コマンドという神同然の力を持ち、モンスター討伐などで得たスキルポイントを消費することで、物質生成や部下の召喚など幅広いスキルを駆使できる。これらのスキルのほか、武器として斬撃や投擲可能なナイフを使用する。また、吸うだけで気力を回復できる「マイルドヘブン」という、タバコに似たアイテムを携帯している。レベルの低い敵からの物理攻撃はきかない反面、Infinity GAMEには魔法の概念が存在しなかったため、魔法への耐性は持たない。異世界で出会ったアクを仲間にしてからは現実世界へ帰る術を探しているが、異世界に慣れた頃には本当に現実世界に戻るべきかという疑問や迷いが生じている。その圧倒的な力から行く先々で出会った人に魔王と恐れられたり、ちょっとした行動や言動に大きな意図があると誤解されがち。味方を増やしながらさまざまな活動を行う中で、聖光国の三聖女をはじめとする人物から狙われるようになる。