二宮 金次郎

二宮 金次郎

猛き黄金の国 二宮金次郎(漫画)の主人公。読みは「にのみや きんじろう」。別称、二宮 尊徳。

登場作品
猛き黄金の国 二宮金次郎(漫画)
正式名称
二宮 金次郎
ふりがな
にのみや きんじろう
別称
二宮 尊徳
関連商品
Amazon 楽天

概要

小田原藩・栢山村出身の経世家、農政家、思想家の男性。戦前戦後の大物実業家たちにもその哲学や手法が手本とされた、日本の資本主義の原点思想を生み出した人物。幼少期から働き者で勤勉な性格で、高い身分を得たあとも田植えをしている時が一番落ち着くという変わった一面を持つ。温厚で思いやりがある一方で、いかなる理由であっても人々が争うことを嫌い、争いの気配を感じれば全力で止めに入る。二宮利右衛門二宮よしの長男として生まれ、利右衛門の死後は貧しい少年時代を過ごし、よしと二人の弟を支えながら薪取りや草鞋(わらじ)作りに励んでいた。学問を好み、薪を背負って歩きながら思想書『中庸』をはじめとする本を読むこともあった。この時に小田原を訪れていた伊能忠敬と出会い、彼からさまざまなことを学ぶ。捨てられた苗を近くの荒れ地に植えて貧困をなくそうとしていたが、母親、よしの急死により弟の二宮友吉二宮富治郎と離ればなれとなり、自らは親戚の萬兵衛に引き取られる。のちに萬兵衛のもとを離れて二宮家に戻り、友吉たちを連れ戻したあとは実家の再興を始める。家を修復したり、開拓した田畑を小作に出すなどして収入を増加させると共に、以前に捨てられた苗を植えていた田から得た米を得るなど勤勉・倹約に務め、昔のような裕福な家に再興する。貧しい実家を立て直したことで周囲に注目されるが、この頃に弟の富治郎が亡くなる。その後は地主や農園経営を行う中、服部十郎兵衛に呼び出されて服部家の家政立て直しを依頼される。この頃には、身長が6尺を超える大柄な体格の男性に成長している。服部家では節約や財務整理に勤(いそ)しむことで立て直しを成功させ、この評判が小田原藩内でも知られるようになっていく。中島きのを娶(めと)るが息子が生まれてすぐに亡くなり、彼女とは離縁する。34歳の時になみと再婚し、彼女や友吉に支えられながら農政家として活躍するようになる。のちに、大久保家の分家・宇津家の領地である桜町の復興改革を大久保忠真より命じられ、村に移住して再建に着手した。やる気のない百姓たちへの補助金を停止するよう忠真に提案し、さまざまな工夫を凝らして農民の信頼を得ると共に、荒廃していた村の活気を取り戻していく。その一方で、武士たちに目を付けられることが多くなり、代官に村を追い出されてからは成田山に籠って修行をしていたが、百姓たちに支えられながら村に戻って再び桜町仕法に取りかかる。そして冷害を予測して食料を蓄えていると、予測どおり天保の大飢饉が関東各地を襲ったが、桜町から一人の死者を出さなかった功績を認められ、小田原各地の救済を命じられる。実在の人物、二宮尊徳がモデル。

登場作品

猛き黄金の国 二宮金次郎 (たけきおうごんのくに にのみやきんじろう)

本宮ひろ志の「猛き黄金の国」シリーズの一作。小田原の農家に生まれた二宮金次郎は、貧しさに挫(くじ)けることなく勉強と仕事に励んでいた。のちに大革命家として知られる、金次郎の生涯や偉業を描いたヒューマン... 関連ページ:猛き黄金の国 二宮金次郎

SHARE
EC
Amazon

関連リンク

関連人物・キャラクター
logo