概要
土岐奏が通う高校で体育教師を務める男性。年齢は24歳。もともとは土岐が在籍する2-Cの副担任だったが、担任が産休に入ったため、繰り上りで担任を務めることになった。加えて、水泳部の顧問も務めている。茶髪のショートヘアに寝癖をピンピンと立たせ、ふだんはいつもジャージ姿でいるが、顔は同性の土岐からも内心で「美人」と評されるほどの爽やかなイケメン。体育教師ということもあり、運動神経にも優れている。朗らかで屈託のない性格で生徒思いなこともあり、生徒からの人気も高い。一方で謎が多く、何を考えているのかわからないと評する者もいる。人を外見で判断せず、周囲から鼻つまみになっている土岐に対してもほかの生徒と変わらず接するため、そのことが土岐の大きな支えになっている。男性ながら、その美人ぶりから土岐には恋心を抱かれており、思わせぶりな言動で彼を動揺させることも多い。ちなみに、鈍感なふりをしているが、実際は土岐の気持ちを完全に把握しており、名前から自分をオオカミ、土岐をウサギ(韓国語で「トッキ」)になぞらえて、彼のことを掌(てのひら)の上で転がして楽しんでいる。なお、現在働いている高校は、かつて佐原一狼自身も通っていた母校ということもあり、楽しい思い出と共に、佐原にとって拭い去れないトラウマを植え付けた場所でもある。実は佐原はゲイで、高校生当時に思いを寄せていた後輩男子に「すべてを受け入れる」と言われ、意を決して告白したものの拒絶されるなど、その性的嗜好からつらい目に遭ってきた。これ以来、もう恋愛はしないと心に固く誓っている。ほかにも、水泳で高校時代は全国クラス、大学時代は日本代表候補と将来を嘱望されながらも、ケガにより水泳の道を断念せざるを得なかったりと、つらい過去を多く抱えている。一狼が自分のことになるとうまくはぐらかしてあまり多くを語りたがらないのは、これらが大きな原因となっている。誕生日は7月7日、身長178センチで、体重66キロ。血液型はA型(AO)。好きなものはりんご味の飴、苦手なものは香水の匂い。好きなタイプは年下で、最近はハイカットの靴がお気に入り。実家が農家で幼い頃から野菜などに親しんできたため、料理が上手で弁当作りなどもお手のもの。弟の佐原健のことは、鬱陶しがられながらも溺愛しているが、彼がゲイであることを知っているため、土岐のことになると態度が豹変し、彼は自分のものだと健に対しても厳しい態度を見せる。ふだん補習を見てあげている藤堂慎二とは親しく、「いっちゃん」と呼ばれている。
登場作品
佐原先生と土岐くん (さはらせんせいとときくん)
不良男子高校生の土岐奏は、担任の体育教師、佐原一狼に思いを寄せていた。「好きなものは好き」という思いの何が悪いのかと、まっすぐに突き進むピュアなヤンキーと、爽やかながらどこか陰のある体育教師。同性同士... 関連ページ:佐原先生と土岐くん
関連リンク
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