概要
困っている人を見ると放っておけない性格の男性。年齢は23歳。同棲生活を送っていた谷田部優子から、ある日突然置き手紙ひとつでふられてしまう。その際、優子から自分の代わりにして欲しいと、犬のサンジュを押し付けられる形となり、それ以来、サンジュとの共同生活を送っている。住まいはペット可のマンション。犬を飼うことに慣れていなかったこともあり、初めのうちはサンジュとの信頼関係をうまく構築できず、サンジュが一日中吠えっぱなしだった。そのため周囲からのクレームがあとを絶たず、大家からこれ以上続くようなら出て行くようにと釘を刺されてしまう。だが、散歩中に丹羽眞一郎と出会ったことをきっかけに、ドッグトレーニングに興味を持つようになり、勤務しているバーを辞め、ドッグトレーニング「Proud Dog」で働くことを決意。犬との接し方を改めて学んだことで、サンジュとの関係も改善していく。ドッグトレーナーとしての眞一郎の実力に惚れ込んでおり、Proud Dogでは、仕事に対してなかなかやる気を見せない眞一郎のサポートに徹し、のちに自分もドッグトレーナーを目指すことを決意する。それからは勉強しながら、佐村未祐自身の持ち味である明るさを生かし、柔軟で型破りなトレーニングで実力を発揮し始める。トレーナーとしてはまだまだ未熟ながら、犬を観察する力に長(た)けており、そのことは眞一郎からも認められている。もともと実家では、子供の頃から何かと頼られてきた。母からはパートが忙しいからと言われ、学校帰りに弟の早来を保育園に迎えに行ったり、夕飯を作ったりと頼まれ事ばかりされていた。そのため、料理を含む家事を得意としている。自分が働くようになってからは、浪費癖のある母がそのお金をあてにするようになり、給料を毎月いくらか家に入れることが当然の状態になっており、その関係は現在も続いている。さらには、今月は何かと入用なのでと余分に要求されることが多い。そんな中、早来が車を買うから援助してやって欲しいと言われ、半分出してやることにした。その後、未祐はドッグトレーナーになったからお金は送れないと母に話を切り出し、連絡を絶とうとした。高校を卒業後、すぐに実家を出て上京。母の傍にいると、自分が家族に奉仕する以外なんの価値もない人間と思われているようでつらく感じていた。特に「それくらいできるでしょ?」という母の口癖に嫌悪感を抱いている。
登場作品
DOG SIGNAL (どっぐ しぐなる)
別れた彼女に突然押し付けられた、しつけのなっていない犬のサンジュに振り回される日々を送っていた佐村未祐はある時、ドッグトレーナーの丹羽眞一郎と出会う。眞一郎の神業に惚れ込み、弟子入りを決意した未祐のド... 関連ページ:DOG SIGNAL
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